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0172 - スムーズと混迷

t= 3 d= 7

異なる業界に複数同時進行で関わらせてもらい、それぞれのグループでのやり取りを見ていると「スムーズに物事が運ぶパターン」と「混迷するパターン」の傾向は、だいたい共通しているなと感じる。

これは近しい人の受け売りだが「想いを形に、形を行動に、行動を成果に」という言葉がとても分かりやすい。スムーズに物事が運ぶパターンは、この3ステップが上手く行っている。反対に混迷するのは3ステップのどこかでつまづいている。

それぞれの項目に分けて考えてみる。

想いを形に。「こうしたい」「こうしよう」と想いは大事。でも想っているだけではなく、形にしなければ物事は動かない。物事が上手く運ぶパターンでは、いつまでに誰が何をするを「見える化」させるのが早い。「こういうことできたら素敵だよねー」レベルの意見が飛び交ってるだけだと混迷していく一方。

形を行動に。見える化させたら動く。動く際には「どうしたら成果をあげられるか」で動く。動いてみて気づく(見つかる)壁は多い。そこで、どうやったら壁を乗り越えられるか(または別ルートは無いか)と「成果に向かって動き続けること」が重要。「行動しました」という事実を「実績」として満足するグループは危険。

行動を成果に。趣味や部活なら良いかもしれないが、事業として動く場合には「成果」が必要だ。もちろん動いたこと全てにおいて100%必ずしもプラスな成果をあげられるとは限らないが「こういう動きをしたら上手く行かなかった」という「未来へ繋げる結果報告」も充分な成果だと思う。そこから2周目のチャレンジに向けた流れを作ればいい。

で、この3ステップの前段階として「意見を言いやすくする雰囲気づくり」も重要。ここに気づかず混迷しているグループも少なくない。

物事は些細な違和感や想いから始まって大きく動くし、出来る出来ないは意見を交わしながら皆んなで考えるのが理想。そのきっかけとなる「思いつき」の部分は、重く深く考えず萎縮せず遠慮なくグループに放り込める空気づくりが重要。

1つ1つの発言に想いや意義を求めすぎると、何も言わなくなる人が増えてしまう。まずは関わる人たち全員がオープンにやり取りできる雰囲気を作る。想いや意義は、できるだけ多くの人の意見をふまえてから取りまとめればいい。そうすれば、それは「みんなの」想いや意義となり、共通認識の「成果」に向けて動くことができる。

最後に、自分の理解も含めて整理してみる。

Step-0:遠慮なく意見を放り込める雰囲気作りが重要
・火を点けた薪を求めるのではなく、とりあえず薪を放り込んでもらえる雰囲気作り。その薪を積み上げてから火を点ける。

Step-1:想いを形に
・いつまでに誰が何をするを「見える化」させる

Step-2:形を行動に
・行動しましたで満足せず、成果をあげるための行動を。

Step-3:行動を成果に
・趣味や部活ではなく、事業として動いているなら重要。

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