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0380 - 共存ではなく、恒常性ではなく

t= 4 d= 6

前回のつづき

そうそう、書こうと思いつつ忘れてしまっていた。この本に出てきた「著者の造語」ですごく良いなと感じた言葉があったのだ。

1つは、共存ではなく「並存」という言葉。

前回書いた「家族絶対主義」のように、関係性は濃く深いほどに良しとする風潮が世の中には強いが、あらゆることを運命共同体のように結びつける「共存」ではなく、必要な時になんとなく手を取り合う(寄り添う)「並存」という気楽な方向で考えられれば(進められれば)解決できる問題はとても多いように思う。良い意味でプレッシャーや責任感を重く背負わなくて済むからこそ、実際にアクションを起こしてくれる協力者が増える流れ。

これは自分が今思いついた言葉だが、言うなれば「使命協働体」のような繋がり。何かの目的ができた際に、興味を持った人やコストを提供してくれる人が気軽に手を挙げてくれれば、一過性にならず継続的(持続的)に続く仕組みも作りやすいし、地域の中での助け合いも次々と生み出せるように思う。もちろん、切り替えるのではなく、そういうのもアリだよねと「選択肢を増やす」意味で。

もう1つ、恒常性ではなく「弾力性」という言葉もグッとくる。

何かの仕組みを作った際に、継続することってとても大事だが、その継続は「ずっと同じカタチであり続ける」といった必要は全く無い。むしろ、こうするべきと型をガッチリ固めてしまうのではなく、時と場合に応じて柔軟に受け入れられる「弾力性」が無ければ、継続することは難しい時代になっていると感じている。

いつまでに何をする、という目的は明確にしつつ。併存という概念で人と人がスムーズに連携しつつ。「こうするべき」の部分はガチガチに固めずに余白を設けて弾力性あるやり方で進めつつ。

関わる人が、自分の強みを無理なく提供して貢献感を得られる。そして結果的にカタチになり、その仕組みが継続していく。そんな流れ(動き)が、特に自分の住む地域に増えていくのが理想だなと感じる。

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