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0068 - 山に囲まれたロケーションで、ボイラーに薪をくべてもらい足湯に入った(日記)
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ほんと、思いも寄らない展開は突然やってくるもので。先日開催したお寺イベント(かけこんでみる寺)に続いて、今度は地元で開催される仏教会の総会にて講演することになった。
人・生・心について熟知しているであろう、いわゆる『お坊さん』数十名を前にして、過去に携わってきた仕事の話を中心に『人間とは』に着地させるイメージで1時間ほど自論を語らせてもらう。まさに釈迦に説法。
そんな(修行あるいは苦行の)依頼をしてくれたのは、静岡県掛川市にある長源寺の住職『道全(どうぜん)』さん。お寺を使って多彩なイベントを企画開催している同年代のナイスガイだ。
そんな長源寺には、なんと『足湯』がある。
檀家さんを中心に、お寺に足を運んでくれた人たちの憩いの場になるようにと、思いつきで敷地内に作ってしまったのだそうだ。
ボイラーに薪をくべて火をたき湯を沸かす構造。準備に手間がかかることもあり、一年の中で開催日をあらかじめ決めて利用できるようにしているとのこと。
道全さんに「次の開催はいつですか?」と訊いてみたところ、「やろうと思えばいつでもできるので、そしたら講演の打ち合わせしながら足湯に入りましょうよ」と、開催日ではなくとも特別に用意してくれるという嬉しすぎる提案が。もちろん、お言葉に甘えさせて頂くことにした。
迎えた当日。午前中の指定された時間に到着したら、既にボイラーを動かす準備が整っていた。小さめな木をセットし、着火用の松の葉に点火。火がある程度大きくなってきたところで、用意してもらった薪を投入していく。
しばらくすると、ボイラーから発せられた蒸気が竹筒を通って湯船の中で「ボン!ボン!」と音を立て始める。その熱で水が温められ、程よい温度になったところで、靴を脱いでいよいよ足を投入。
わほっ!最高!!
ちなみに、書けばサクサクとした流れだが、ここまでで実は既に2時間以上経過している。待ちに待った分、足を浸けた瞬間の感動は相当なもの。ご褒美を更に甘美なものにする『溜め』は重要である。
5分ほどで上半身までポカポカしてくるのがハッキリと分かった。15分も過ぎる頃には暑くて上着を1枚脱ぎたくなってくるレベル。こりゃこりゃ、本当に最高だ。
写真では伝わりにくいかもしれないが、四方を山に囲まれてロケーションも抜群。目的である道全さんとの打ち合わせもしつつ、途中、散歩がてらやってきた近所の檀家さんとも足湯に入りながらのんびり談笑。
気づけば3時間以上も足湯に浸かっていた。長源寺にやって来たのは午前中だが、なんやかんやで夕方までたっぷり滞在&たっぷり堪能させてもらい、いやはや、嬉しい限り。
BGMは自然が織りなす木々を揺らす風の音のみ。足湯でリラックスしていたこともあってか、普段の日常とは明らかに時間の流れ方が違った。久しぶりに本気でゆったりとした1日を過ごしているなーと何度もシミジミ沁み入りつつ、こういう出会いがあるって本気でありがたいなーと何度もシミジミ沁み入りつつ、そっか、真面目に講演しなきゃいけないんだと、やはり最後はしっかりと現実に引き戻されもしつつ。
なにはともあれ、道全さんのおかげさまな素敵な日。どうもありがとうございました。