0186 - 席の減らし方
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コロナによる自粛ムード緩和の流れは都心と地方で温度差があるようだが、地元(静岡県西部地区)では休業していた飲食店やショッピングセンターなどが続々と営業を再開しはじめている。
とはいえ、コロナ以前のままではなく、各店舗「密」や「飛沫」を防ぐために様々な対応を施した状況での営業だ。
どんなタイプのお店でも共通している策はこの辺り
・お店の入り口付近に消毒用アイテムを置く
・お金やレシートのやり取りはトレーに乗せて
・レジにはビニールのカーテン
・長居しないよう休憩用ソファを撤去
・エレベーターの床にも線が引かれて1度に4人までに制限
中には、病院のように入り口でスタッフが非接触型機器で体温チェックした上で平熱なら入店OKとまで徹底しているお店もある。
飲食関連では、これまで束の中から取るタイプだったお箸やスプーンを料理と一緒に個別お渡しに変更したお店が多い。他にも、バイキングメニューを中止したり、これまでテーブルやカウンターにある薬味も個別に頼む形式に変わっていたりで「他の客と共用で触れるもの」を避けている。
大半の対策は、見た目で気が重くなったり面倒だなと感じたりでマイナスな印象に引っ張られがちだが、多数の飲食店で実行されてる「席数を減らす」に関しては少し毛色が異なるように思う。
席を減らすことで一度に受け入れられる人数が物理的に減ってしまうので、お店としては忍びない状況かもしれないが、お客目線では、肩がぶつかりそうな距離感で見知らぬ人が隣に並ぶ状態が避けられることもあり、今までより「ゆったり」利用できて素直に嬉しい。
また、席の減らし方には、お店ごとの個性が色濃く出るのも興味深い。
単純にイスやテーブルを片付けてしまうお店もあれば、1つ置きにテーブルに使用禁止の案内を貼るお店もある。ご当地ゆるキャラのぬいぐるみを先に座らせているお店もあれば、黄色いCAUSIONテープをぐるぐる巻きにして「絶対に入るなよ」と強調するお店もあったり、お風呂に浮かべる小さなアヒルを椅子に置いて座れなくしているお店もあったり。
コロナ前の日常レベルまで戻るにはまだまだ時間がかかりそうだし、そもそも戻るのかという疑問も拭えないが、しばらくはこの「密にならないための席の減らし方」に着目して、それぞれのお店の個性を感じてみようと思う。
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