0436 - 前向きに目的を持ってファンを切り捨てる
t= 5 d= 5
自分がゲーム業界で仕事をしていた時に、よく耳にしたのが、こんなニュアンスの発言。(業界全体がこういう傾向ではなく、あくまで自分の周りの極一部の人が口にしていたレベルなのでお間違いなく)
「1000人のファンを切り捨ててでも、新規で1万人のファンを獲得することを狙え」
何かのタイトルの続編を出す際に、ゲームシステムをガラリと変えたほうがいい派な人が口にしていたり。ソシャゲが台頭してきた時期に、これまで課金してくれた人を切り捨てて、間口を広げる新しいキャンペーンを始めようとする際に、それを正当化するために口にしていたり。
ゲームに限らず、何か人が集まるコンテンツ・イベント・サービスなど多くのものに当てはまる話だが、これまでとは仕組みをガラリと変えた際には「前のほうが良かった」と不満を口にして批判したり離れてしまう人たちが少なからず現れる。そういった人たちのフォローにコストをかけるよりも、新規ファンを増やすことに注力したほうが良いという考え方。売上重視で商売していくのであれば、時に必要なやり方だと思う。
少し異なるパターンとして、数ではなく、ファンの「質」を高めるために、これまでとは毛色を大きく変化させて「にわかファン」を切り捨てるというやり方をする場合も多々ある。先の言葉と似たような言い回しで表すならこんな感じ。
「100人のファンを切り捨ててでも、10人のコアなファンを残すことを狙え」
こちらは、継続して商売していくのであれば、正しい、というより、むしろ必要なやり方な気がする。
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