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0392 - やればね、意外とできたりするんですよ。

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お声がけ頂き『青少年就労支援ネットワーク静岡』による中間報告会の司会進行役を担当させてもらった。

公式サイトによると、こんな活動をしているNPO法人である。

静岡県内の働きたいけれども働けない人びとに、「仕事に就くことを支援するのではなく、働き続けることができる人生に寄り添う」ことを目的に活動しています。

様々な事情を抱えている若者に、地域の大人(サポーター)が寄り添い「就職すること」そして「働き続けること」を支援している。

年に何度か、若者とサポーターによる報告会が行われているようで、ご縁あって司会進行を引き受けさせてもらうことになったのだ。

今回は、静岡県内の3会場(西部、中部、東部)を中心に、自宅や車からなどの個別参加を含めて、およそ10カ所をオンラインで繋ぎながら、合計16名の若者&サポーターさんが、ここ数ヶ月で行ったことや想ったことを発表してくれた。

こんなお店を見学しに行ったよ。実際に働いてみたよ。仕事に慣れてきたのでプライベートでこんなこともやってみたよ。こんな人と出会ったよ。こんな場所へ行ってみたよ。これが難しかったです。しんどかったので仕事を辞めてしまいました。などなど。バラエティに富んだ特徴ある「正直な」近況報告を次々と話してくれ、長丁場だったことが嘘のようにあっという間に終わった。

個人的に、1人の若者(男)の話がとても印象に残った。

その若者は、なかなか仕事に就く意欲が持てなかったようだが、親戚の家が所有する山で、農作業や木材を使った工芸などを行っていたら意外といろいろできた。そして「僕、働けるんじゃないか」と思い無事に就職。現在は積極的にプライベートを充実させているようで、自作でピザ窯を作ったり、七輪で料理したりといった「手間をかけて楽しむこと」を満喫しながら、ハーブを育てる準備を進めたりもしているとのこと。そして「山を買う」という将来の大きな夢もできたらしい。なんと素晴らしい流れだろう。聞いていてウルっと来てしまった。

この話を受け、NPOの代表を務める津富さんが、こんなことおっしゃっていた。

「やればね、意外とできたりするんですよ。いきなり難しいことドーンとやろうとすると上手くいかなかったりするけど、ちょっとしたことをとりあえずやってみる。すると、できる。できたら次はもうちょっと難しいことをやってみる。その繰り返しが大事なんですよ」

ついつい背伸びしたり他人と比べて焦ってしまったりで、自分でハードルを高く設定しすぎて無理してしまい自信を失う結果を招くことは往々にしてある。

少しずつの突破でも、積み重なれば思いのほか前進できていたりする。とりあえずやってみる。やってみたら意外とできる。更にちょっとしたことを、とりあえずやってみる。その積み重ね。

行動するために大切な「自信」を生むためには、津富さんのコメントのようなことがとても大事。様々な場所で同様のことが語られているとは思うが、忘れがちなことだ。

普段接することの少ないタイプの人たちの話を聞くと「改めて考えさせてもらえること」がとても多い。司会進行を担当させてもらえて嬉しかった。感謝感謝である。

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