見出し画像

0299 - 垣根の話

t= 8 d= 2

地元(静岡県袋井市の旧浅羽町エリア)は、昔ながらの土地柄ということもあり、今でも「垣根」で囲まれた家が多い。

垣根

子供の頃から日常の中に当たり前に存在していたので気に留めることがなかったが、よくよく見ると、すごい先人の知恵だなと感じる。

家の周りに囲いを作るメリットとしては、目隠し、防風、防音などがあるらしいが、この資料によると、古くは平安時代or鎌倉時代あたりから、自然(植物)の特性を上手く活用して要望を満たしていたという状況に改めて驚く。

そんな素敵な垣根だが、あくまで植物なので「手入れ」という手間がかかってしまう。切はさみやチェーンソーを使って定期的に手入れしている様子を近所のアチコチで見かけるが、範囲がどうしても広くなってしまい大変そう。

実際、新たに建てられる家の囲いが垣根というのは全くといっていいほど見ないし、住んでいる人の高齢化に伴って手間を省くためなのか、ずっと垣根だった囲いをブロック塀などに作り直す家も増えている。

中には、垣根を完全に無くさずブロック塀で囲むというハイブリッド型も存在する。(これ結局は手間が残るからあまり意味が無い気もするが、どうなのだろう?)

垣根1

これら垣根がブロック塀に変わることも含め、地面もキレイに舗装されたりで、子供の頃に比べて実家周辺の緑や土はグンと減っている。

それによって、草取りなどの手入れの手間が省けたり、虫が減ったり、単純に歩きやすい&走りやすかったりで「暮らしやすさ」という恩恵を存分に受けているが、代わりに、夏に感じていた涼しさが減ったり、自然によって保たれていたバランスが崩れたことによって自然災害時に思わぬ落とし穴が露呈するかもしれない。

便利さとエコの相互的な影響力については興味が尽きないし常に意識していることの1つではあるが、知りたいこと、知らなければならないことがまだまだ多いなと、垣根を眺めながら感じた。

いいなと思ったら応援しよう!