0168 - 読む会ではなくリモート芝居だった

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未来のスタンダードが生まれる瞬間を目の当たりにする、そんな感覚を味わう機会に思いがけず恵まれる時がある。

で、先日オンラインで開催されたコチラも、まさしくそれだった。

12人の優しい日本人を読む会

「12人の優しい日本人」は、中学生の時に映画版（配給はアルゴプロジェクト！）を観て会話劇の面白さを知り、もう何度見返したか数えられないくらい大好きな作品。

今回は、初演の舞台版キャストが可能な限り集合し、リモートで読み合わせをするといった試みだった。

「読む会」なので、台本を読み上げる様子を紡いで芝居の雰囲気を再現するものかと思いきや、これは、Zoomを使った「リモート舞台」とでも表せられる、完全に新しい演劇のスタイルだった。

会話劇であれば、この手法でも充分すぎるほど物語が楽しめる。役者さんの姿はあれど、衣装も着ていないし舞台セットも無い。テレビドラマのように視覚的な情報もありつつ、ラジオドラマのように想像力で補う部分も多々ある。なんとも新鮮な感覚で楽しめるコンテンツだった。

5月中はアーカイブが残っており視聴可能とのこと。オススメなので、物は試しで、ぜひ。