0225 - Honey!ハニー!!店長の行動力
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ふくろいごはんの運営でお世話になりっぱなしな、Honey!ハニー!!店長の功三君の行動力がすごいなと常々感じている。
新コロの影響で飲食店が大打撃を受けた際にも「何か新しいことを始めなければ」と功三さんが近しい人に相談をしたことがきっかけで、県内初、全国的にも相当早い段階でテイクアウトまとめサイト「ふくろいごはん」を立ち上げた。
功三君の面白いところ(尊敬できる強さ)は「準備する」という概念が無いところ。
ふくろいごはんも、そもそも飲食店がテイクアウトをやっても良いのか、どこまでのメニューならテイクアウト可能なのかを知った上で「やろう」と言い出したのではない。やろうと思い立ったら、やる前提で保健所や役所などの「専門の人たち」に連絡をして「何が必要か」「どこまでなら可能か」を確認して、その内容を整え始める。カタチにするため準備を整えてから動くのではなく、いきなり動いてカタチにしていくのだ。
Honey!ハニー!!さんは飲食店だが、自動車を使った移動販売も行っている。これも、前々から温めていたアイデアだったり、計画を練ってカタチにしたものではないらしい。
普通にお店で営業をしていた、ある日のこと。なんだか今日は暇だなと感じて、突然スタッフに「ちょっと外に販売に行ってくる」とだけ告げて、車に食材として使用する予定だった野菜などを乗せて出かけてしまったそうだ。もちろんスタッフ全員、状況が全く理解できず、唖然とした状況で店長を見送った。
さて、出かけてみたものの、特に行く宛もない。ひとまず知り合いが経営している会社に出向き「おいしい野菜を持ってきたんですけど買いませんか?」と売り込んでみたらしい。するとボチボチ売れた。別の場所に行ってみたら、またボチボチと売れた。
それ以降、お店が少しでも暇になったらノープランで野菜を積んで出かけてみるようになった。何度か訪れた場所からは「こういう商品もあったら買うよ」とリクエストが出るようになった。また「毎週何曜日の何時に、あの公民館でこんな集いがあるから、そこにも行ってみたらいいんじゃない」と情報をもらえるようになった。
言われるがまま、商品のラインナップを増やし、行く場所も増やしていった。Honey!ハニー!!は「とれたて食楽部」という地元農産物直売所の敷地内にあるのだが、ついには、そのとれたて食楽部から冷蔵庫付きの移動販売車が提供されるという流れに発展。
思いつきで出かけたところから始まった移動販売が、事業の新しい柱として定着してしまったのだ。すごすぎる。
先日、僕の家のすぐ近くにある公民館でも販売しているよと教えてもらったので覗きに行ってみた。毎週決まった曜日&時間に開催されてる老人クラブの集いが終わるタイミングで来ているそうだ。
緑のポロシャツが功三くん。
年配層が販売車を囲み、功三君と楽しそうに世間話に花を咲かせながら商品を選んでいる。「あれ、○○は無いの?」「あーごめんね、今日は無いんだよ」「そうなのね、また持って来てね」「うん、来週は持ってくるからね」といったやり取りも聞こえてきた。コミュニケーションを兼ねた完全地域密着型のお店として機能している。
ふとした思いつきで動き出し、しっかりと「人に喜ばれること」としてカタチにしてしまう功三君の行動力。尊敬しかない。自分も負けじと見習わねばだ。