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社外での学びがDX推進人材へ成長する鍵に~社内で経験できない評価されるという経験~【卒業生インタビューVol.2】
プロトアウト スタジオの1期生、受講をきっかけに社内でも貴重な「DX推進人材」として社内勉強会やアイデアソンを企画する飯塚さん。在学に至るまでのきっかけや、会社からのサポートを受けるまでの道のり、プロトアウトスタジオで得たものなどを語っていただきました。
◆飯塚達也さん(インタビュイー)
プロトアウトスタジオ1期生
現在のお仕事:長野県に本社があるオフィスチェアの製造メーカー「タカノ株式会社」にコーポレートエンジニア兼マーケターとして勤務。現在は東京に赴任。
◆菅原のびすけ(インタビュアー)
プロトアウトスタジオ校長
プロトアウトスタジオの運営や講師陣と共にカリキュラムの作成を行っている。
もし会社からサポートがなかったとしても通っていた。プロトアウトスタジオとの出会い。
のびすけ:まずは、プロトアウトを知ったきっかけを教えて頂けますか?
飯塚さん:昨年の4月に東京への転勤が決まって、せっかく東京で過ごすので「何かしたいな」という漠然とした思いがありました。そのタイミングでPRTimesにプロトアウトのプレスリリースが掲載されているのを見たのがきっかけです。
のびすけ:PRTimesですか!普段から結構、外部の情報をチェックしたりしているのですか?
飯塚さん:外部の情報のキャッチは適宜していますが、PRTimesは本当に偶然見つけたものです。
のびすけ:会社からスキルアップのアプローチがあったわけではなく、飯塚さん自身で能動的に調べていらっしゃったのですね。飯塚さんは会社からの受講料サポートがあったと思いますがどのような流れで決まったのでしょうか?
飯塚さん:プロトアウトスタジオに入学する前に、受講内容が現在の仕事にも付加価値を出せそうだったこともあり会社に1度相談をしてみました。
のびすけ:会社の制度でスクール等に通う際の補助金制度などあったりするのですか?
飯塚さん:特に制度という形ではないですね、しかし社員教育に力を入れていることもありスクールや大学に通うという前例はありましたので相談はしやすかったです。
のびすけ:やはり会社からのサポートがある場合は社内でのレポート提出などもあったりするのですか?
飯塚さん:卒業制作の報告は求められましたが、それ以外は特に定期的な報告は求められなかったです。断られる想定はしていなかったですが、もし会社からサポートがなかったとしてもプロトアウトスタジオには通っていたと思います。
のびすけ:おぉ、ありがとうございます(笑)費用が自己負担でも通いたいと思っていただけたのはなぜでしょうか?
飯塚さん:仕事柄簡単なプログラムを書くことは今までもしてきましたが、もっと「スピーディーにアウトプットが出せるようになりたい」と思っていたことが大きいです。会社の中で発表する際も、成果物がきちんと形になって動いていると説得力も格段にあがります。
会社で使ったことのない「技術」に触れる新鮮さ
のびすけ:実際にプロトアウトスタジオに通ってみていかがでしたか?
飯塚さん:obniz(注)やLINE BOTは初めて使いました。コーポレートエンジニアとして仕事をしていると、誰かに教わるということはあまりないので使ったこと技術を教えてもらうというのは非常に新鮮でした。
注: obnizは、プロトアウトスタジオのIoT授業の回に利用するマイコンボード
のびすけ:飯塚さんは会社からの受講料サポートがあった背景もあり、やはり卒業制作は、会社のプロダクトに関するものだったのでしょうか?
飯塚さん:卒業制作は、会社のプロダクトにも関連するもので、もともと作りたい気持ちがあったのでそれを進めました。
のびすけ:やはり、会社のプロダクトとなると会社にも報告しディスカッションしたりするイメージがあるのですが、実際のところはどうだったのでしょうか?
飯塚さん:意外かと思われるかもしれませんが、実は最後クラウドファンディングに出す際に少し話をしたぐらいです。もちろん権利関係の確認など、会社としてきちんと確認すべき部分はしっかりしました。
のびすけ:本当に意外ですね(笑)
プロダクト企画の着想は「身近な」疑問や経験から
のびすけ:普段はどんな業務をされているのですか?
飯塚さん:本当に多岐にわたりますよ、業務改善のためのシステムを作ったり、各工場向けのシステムに関するレクチャーを実施したり、PCの手配なんかも対応しています。
のびすけ:社内のIT関連のことをすべて引き受けているような感じですね。
飯塚さん:まさにその通りですね。
のびすけ:企画を考えて形にするという宿題は、会社の中では業務として触れてはいなかった部分なのでしょうか?
飯塚さん:そうですね、ほぼ初めての経験です。しかし、宿題をやっていく中で企画を考えて形にする作業はかなり自分の中では好きだなという気づきを得ました。
のびすけ:経験から得た「気づき」ですね!通われている際に、制作したプロダクトの中で印象に残っているものはありますか?
飯塚さん:LINEなわとびとLINE動物図鑑ですね、この二つは課題やハッカソンで作ったものです。LINEなわとびはLINE Things Mini Awardでライフスタイル部門 最優秀賞受賞しました。
のびすけ:プロダクトの紹介をぜひお願いします!
飯塚さん:LINEなわとびはプロトアウトスタジオの第一回ハッカソンで作ったものです。なわとびを飛んだ回数を計測して、消費したカロリーをLINE上で表示してくれます。実は、企画していた時はこのプロダクトがここまで評価されるとは思ってもみませんでした。
のびすけ:なわとびという着想がすごいですね。企画段階からなわとびを使おうと思っていたのですか?
飯塚さん:その当時、マラソンなどのスポーツにはまっていたのでそこから着想しました。
のびすけ:飯塚さんの身近なものから着想したわけですね。もう一つ上げていただいたLINE動物図鑑に関してはいかがですか?
飯塚さん:LINE動物図鑑は、スマートフォンで撮影した動物の写真をLINEに送ると動物の種類を教えてくれる図鑑です。これは課題で作ったのですが、いろいろな動物を登録していたらMicrosoft Azureからの請求がすごいことになってしまい、一時的にサービスを止めています。
のびすけ:LINE動物図鑑を作ったきっかけってどういったものか教えていただけますか?LINEなわとびと同様に身近なものからの着想なのでしょうか?
飯塚さん:これは結構、安直でして・・・Windowsのログイン画面が毎月動物でこれは何の動物なのだろうという疑問から着想しました。
のびすけ:企画のヒントは意外と身近なところにあることが良く伝わりますね(笑)
プロダクトを作る「以外」の学び
のびすけ:プロダクトを制作以外にはどういったことをされていたのでしょうか?
飯塚さん:プロダクト制作以外の観点だと、東京に赴任してきて社外の人とコミュニケーションがとても刺激的でしたし学びも多くありました。様々なイベントにも登壇するようになりました。
のびすけ:飯塚さんは、在学中だけではなく卒業してからもイベントに登壇されているようですが何か理由などあるのでしょうか?
飯塚さん:そうですね、プロトアウトスタジオを卒業してからも毎月何かイベントへの登壇や参加は自分の中でも一つの目標としてセットしています。
のびすけ:卒業しても、個人で目標をもって活動している姿は素晴らしいですね!卒業後、会社での業務には変化があったのでしょうか?
飯塚さん:卒業後は新たにマーケティングの業務も行うようになりました。プロトタイプがスピーディーに作れるようになったこともあり、開発前のプロトタイプとして制作し、実際にエンジニアたちと有効性を確認するということをしています。社内ではIoTに関する知見がある人が多くはないので、こちらで試作をして見せることでイメージしてもらいやすくなります。
のびすけ:プロトタイプをそのように使う方法もありますよね。
プロトアウトスタジオで身に着けた社内外に通じる「付加価値」
のびすけ:コーポレートエンジニアからマーケティング職のポジションチェンジの事例はあまり聞いたことが無く意外なのですが、どのような流れでマーケティングの業務に携わるようになったのですか?
飯塚さん:プロトアウトスタジオ卒業後に、社内でスクールでの結果・内容を説明する機会がありました。その場の評判が非常によく、その結果として新たにマーケティング業務の打診があったという流れです。
のびすけ:社内の説明機会では、どのあたりが評価ポイントだったのですか?
飯塚さん:やはりLINE Things Mini Awardの受賞と、イベント登壇など社外とのコミュニケーションを強くしたことは評価ポイントだったようです。対社外へのコミュニケーションが強い会社ではなかったので、社外コミュニケーションを強化していく新たな布石の一つという位置づけになったのかと思います。
のびすけ:なるほど、今までなかった社外コミュニケーションの開拓という部分が評価されたわけですね。それに対して、社内コミュニケーションの部分は何か変化ありましたか?
飯塚さん:社内コミュニケーションの一環として obnizやLINE BOTの講習会を社内向けに実施しました。目的は、社内のDX人材を増やしていきたいというニーズがあり、それに対応する形で始めました。その他にもアイデアソンを自主的に実施するなど、社内コミュニケーションにも大きな変化があったと思います。
のびすけ:社内で自主的にアイデアソンですか、素晴らしいです!まさに今必要とされているDX人材ですね。企業の中では、デジタルビジネスの企画や立案、そして推進が出来る人材が求められていますよね。
会社にいるだけではできない「成長」ができる場所
飯塚さん:プロトアウトスタジオで学び、身に着けたことが、社内的にも高く評価されていることの表れだと感じます。やはり企業内部だけでは出来ない人材育成というものもあると思います。
のびすけ:飯塚さんが感じた、企業内部では出来ない人材育成というものはどういった部分か教えていただけますか?
飯塚さん:少し前の部分に戻りますが、社外の様々なバックグラウンドの方々と刺激し合いながら学ぶことも大きいと思います。そして学んだことを、課題やハッカソンへの参加を通じて短期間でのインプットアウトプットを繰り返し外部から評価を受けることでしょうか。
のびすけ:確かに、社外でのコミュニティづくりや、外部からの評価を受けるのは社内で業務を行うだけではなかなか出来ない経験だと思います。
受講を悩んでいる方に、一言
のびすけ:飯塚さんの会社の後輩も4期生で入学をしてくださいましたよね。
飯塚さん:そうですね、プロトアウトスタジオでの学びが非常に濃かったので社内でも紹介をしました。そのあと社内公募制度で、希望者を募っていく形になりました。社内でもIoTの知見を蓄えていきたいことも背景にあります。
のびすけ:ありがとうございます。最後に飯塚さんの今後の夢と、次の受講生に向けて一言お願いします。
飯塚さん:今後は、ひとつ作りたいものがあるので作ってクラウドファンディングに出していく予定です。受講を悩んでいる方に、一言お伝えするとしたら"入って失敗することはない"ということでしょうか、小さなことでも学びになりますし、クラウドファンディングに出すことや社外の方とのコミュニケーションを取ることでの学びも多いです。
一歩踏み出す勇気があれば、変わりますよ。
のびすけ:飯塚さん、本日はありがとうございました!