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女性エンジニアを増やしたいのはなぜかについて考えてみる。

こんにちは!ぷろとんです。

女性エンジニアを増やそう!という取り組みは多いですが、「誰のために増やすの?」っていうところが理解できないという意見もすごく分かるんです。

だって男性からしてみれば「女性優遇では?」という気持ちになるのも至極当然ですし、女性でも、「別に女性エンジニアが増えたとこで自分には何のメリットもなくない?」という人もきっといるでしょ?

STEM女子を応援したい私ですら、そんな疑問を持って自分でぐるぐる考え続けたりしました。なので、考える材料としてこのnoteでは活動の目的を分類してみようと思い立ちました!

女性エンジニアorSTEM女子を増やす目的を4つに分類してみる

このnoteでは、今まで私が観測したor思いつくことができた「女性エンジニアを増やす目的」を「誰のための活動なのか」という軸で4つに分類してみます!(下図)

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これを読んで、
「なるほどこんな考え方があるんだ〜」
と思ってもらえたら嬉しいし、あなたが女性エンジニアを増やしたい(or増やしたくない)本当の目的が何かをもう一度考えてもらえたら嬉しいです。

ちなみに考えるにあたり、ツイッターでのアンケート結果も参考にさせていただいています。(ご回答いただいた方ありがとうございました!)

目的1 : 仲間を増やしたい!

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これは自分自身のためです。自分がマイノリティである環境で学ぶ/働くことにストレスを感じる人は多いです。「だから仲間を増やしたい!」と思うのは理解しやすいのではないでしょうか...?
(女性がマイノリティだから、ではなくただ単に仲間を増やしたいという考えもあるかもです)

例えば紅一点の環境で何か嫌がらせをされたというわけではなくても、
・女子校出身で女性がいない環境に不慣れ...
・なんとなく性別の壁を感じる...
・話題にできないこと(生理や女性特有のキャリアの悩みなど)がある...
などなど、誰も悪意のある人間がいないにも関わらず気持ちが苦しくなることがあったりします。

せめて一人でも同じ環境に同性の友達がいればいいなという願いからSTEM女子を応援する!というのがこの考え方です。

目的2 : 女子学生の選択肢を増やしたい!

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これはさらに2つの要素があります。

A. 性別を理由に選びたい生き方を諦めざるを得ない女子学生を減らしたい

これは都心より地方出身の方のほうが感じることが多いかと思います。
・女の子がわざわざ東京の大学に行かなくてもいい。
・大学院なんて行ったらいきおくれてしまう。
・理系の勉強なんて似合わない。
・早く結婚しなければダメ。
...などという固定観念の影響で自由に生き方を選べない学生を助けたいという考えです。

B. そもそも選択肢があることを知らない女子学生に選択肢の存在を教えたい

例えば女子校でプログラミングの存在も知らずに育った学生にも、エンジニアという職業があること、活躍している女性もいることを知る権利はあるはずです。

もちろん、選択肢があることを知った上で選ばないこともあるでしょう。エンジニアを選んでほしいのではなく、ただそういう選択肢もあることを知った上で人生の大きな選択をしてほしいという考え方です。

目的3 : 誰もが快適に働ける社会にするため

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これは上の2つとはだいぶ考え方が違います。そもそも”女子のため”ではないのがミソです!

世の中いろんな人がいるじゃないですか。バリバリ働きたい人もいればライフ<ワークな人もいる。専業主婦として活躍している人もいれば、産休育休を経て子育てをしながらも働きたい人もいる。男性が女性を支えてるような逆転夫婦だってある。結婚する人もしない人もいる。ちょっと体が不自由でも何か突出した能力がある人もいるし、ちょっとだけメンタルに気を使ってもらえたら十分に活躍できる人もいる。介護のために少し働くペースを落とす時期が必要な人もいる。ずっと東京にいたい人もいれば、海外で働きたい人もフリーアドレスで座標的に自由でいたい人もいる。日本で働きたいと思ってくれた海外出身の方もいる。(延々に書けちゃいますね)

...みんなそれぞれちょっとずつ事情は違うはずです。

だから、オーダーメイドの働きかたを実現する社会に変えていくために、まずは"世界の半分を占めている女性"の働きやすさを考えてみるのはいかがでしょうか?(私の場合はこの考え方が女性エンパワメントの一番大きな軸です。)

その中でもエンジニアは、身体的に女性の方が不利な職業ではないのにも関わらずかなり女性率が低いので、女性エンジニアを増やすことは女性の働きやすさの底上げになるのではないでしょうか。

(エンジニア)女性の働きやすさ改善によって期待していることは、
・産休育休やフレックス導入をはじめとしたライフステージに合った働き方を認めることで、男女問わず人生のその瞬間に合った仕組みを使えるようになること
・ジェンダーが違くてもハラスメントをしない空気を作ること。多様性を認め、人としてお互いを尊重できるようになること。

です。

あくまで女性エンジニアを増やすのは最初の一歩にすぎないことを理解してもらえたら嬉しいです!!!

目的4 : 経済の発展のため

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これは誰のためかと言ったらみんなのためになるんですか...?(資本主義のためかもです)

当たり前のことなんですけれど、世界の半分は女性なんですよ。仮に、男性しか働いていない世界線と、性別関係なく全員働いている世界線があったとして、どっちが経済が発展するかといえば後者ではないでしょうか...?

これはまあ多少暴論です。次世代が育たないとか、家事は仕事でないというのか、などなど問題点は多々ある比較なのは理解しているので分かりやすい例えだと思って見逃していただきたいです。

主旨としては能力がある女性が働いたほうが生活は豊かになるのでは?というものです。だって能力があるのに出し惜しみさせるなんて、勿体無いです!

まとめ

以上目的4つについて説明しました!もちろん他にもモチベーションはあるかもしれませんが、私が観測しているのは上にあげたものくらいです。

なんで女性エンジニア増やそうとしてるのかについての議論するときの参考にしてもらえたら嬉しいです!

難しいのは、みんな別にこのどれか一つだけが目的ではなく、いくつかが組み合わさっているから言語化しにくくなっているというとこです。自分の中での優先順位をつけてみることも大事かな〜って最近思ってます。

おわり。

おまけ

たくさんの人や団体が女性エンジニアを応援するイベントやSTEM女子を増やすための取り組みを行なっていますよね。それらに参加したり主催してる方と話すうちに、活動を行なっている方々の目標(ex.女性エンジニアをOO年までにOO人に増やす!)は一緒でも肝心の目的(解決したい課題)がバラバラなことを感じました。
(下図、絵が下手です...!)


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活動を続けていくためにも、成果を出すためにも、「最終的に何を解決したいか、誰のための活動なのか」のメンバー内でのすり合わせをしていったほうがいいのでは...!って思っています。ぜひぜひ自分のスタンスを決めたうえでそれをシェアしたりお互いに議論したりしていけるようになったらいいなと願ってます!


こんにちは!ぷろとんです! よりよい生き方について考えています。 もし何か書いてほしいお題がありましたらコメントください...!