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おばあちゃんが転んだ
電話の話の最後の方で、母が
「そういえばこないだ、おばあちゃん転んじゃったのよ」と言った。
「Kさんがちょっと買い物に行っている間に、おばあちゃんひとりでトイレに行こうとして転んじゃったみたい。おばあちゃん軽いのに、Kさんが起こそうと思ってもひとりではなかなか起こせなかったみたいで。ちょうど日曜日で仕事休みの日だったからすぐにWちゃんを呼んで、2人で起こしたみたいなんだけど・・手のどこかが切れちゃったみたい。たぶん頭は打ってはなさそうだけど、足が痛いって言っているみたい。今はいつも通り寝てるって。今日はお父さんが泊まりの番だからいつものようにおばあちゃんちで見てるけど・・」
わたしは元看護師だがわけあって不調となり、仕事を辞めて自宅にいた。
だから母は、話の最後におばあちゃんの情報を伝えてきたのだ。
当たり前だが自分が具合の悪い時に、人のケアなどできない。
それでも、わたしも何かおばあちゃんの役に立ちたいと思った。
大好きなおばあちゃん、100歳まで元気なおばあちゃん。
私の心の支え。
さあこれからどうするか。
わたしは翌日祖母宅へ向かうことにした。
2020/9下旬の話