7月15日シンガポール入国事情
本日は、2021年7月15日現在のシンガポールの入国状況をお知らせします。
入国の条件は汚染の状況によって異なります。
Aグループ
:海外からの入国で隔離が不要な国
中国(一部を除く)とニュージーランド、ブルネイの3カ国のみ
*これらの3つの国からであれば、条件が整えばビジネス目的の渡航も可能
Bグループ
:隔離期間が7日間、かつ自宅での隔離が可能な国
オーストラリア、香港、中国の一部の省、マカオです。
*ただし、入国に必要な長期滞在のビザが必要となります。
ビジネス等の目的では、通常は入国不可となります。
Cグループ
:シンガポール国民および永住権保持者以外の入国を全面禁止している国
(トランジットや21日間以内に滞在していた人も含まれます)
インド、パキスタン、バングラデシュ、ネパール、パキスタン、スリランカ
そして7月15日からは新たにミャンマーが加えられました。
Dグループ
:A~C以外の国々
*Bグループ同様に、入国に必要な長期滞在のビザが必要となります。
ビジネス等の目的では、通常は入国不可となります。
政府指定の隔離場所で14日間過ごすことが義務付けられます。
Dグループで現在入国できるのは一部の人のみ
日本は、現在Dグループに分類されています。
日本在住の方によくある間違えは、隔離さえ我慢すれば誰でも入国が可能と思っている事です。
シンガポール国民および永住権保持者以外の入国には、予め入国許可を申請・取得する必要があります。
5月のデルタ株感染を深刻に受け止めた政府は、すでに入国許可取得済みの就労許可取得予定の人々の入国を一時ストップしました。
先頃、再び門戸を広きましたが、優先されるのは、すでに許可を取得済みの人たちです。新たな申請に関しての詳細な情報は詳しくは発表されいません。
就労許可に関しては、申請は受け付けているけれど、入国申請ができるわけではありません。
刻々と変わる入国事情
画像は、入国管理局によるプレスリリースの最新の部分です。
このように政府は、海外の感染状況に応じ、
毎日のように入国に関する規制を細かく変更しています。
最近の主なものをご説明させていただきます。
6月30日
それまで、安全国とされていたオーストラリアですが、デルタ株による感染者増加のため、隔離なしから7日間の隔離へと変更。
中国の広東省も同様7日間に変更となりました。
(中国やオーストラリアの規制は、エリアごとに規制される場合が多いです)
7月10日
インドネシアからのシンガポール国民および永住権保持者以外の入国を厳格化。
過去21日間にインドネシアへの渡航歴がある、全ての旅行者のシンガポールでのトランジットを禁止。
7月14日
ミャンマーからのシンガポール国民および永住権保持者以外の入国を全面禁止。(過去21日間にミャンマーでの滞在歴がある人の入国、およびミャンマーからのトランジットも禁止です)
感染者を低く押さえているにはそれなりの理由がある
安全国と危険国からの入国に区別を設けていなかったり、
国民でも書類が不備だと、空港で入国拒否、強制送還する国では考えられない、きめ細やかな政策をとっています。
その分これらの仕事に携わっている人の作業量は、半端ではありません。
入国とは関係ありませんが
こんな努力をして、海外からの感染を防いでいるのに、
7月14日(木曜)にカラオケラウンジ
(現在カラオケは禁止なので、表向きは飲食店として営業)から大規模なクラスタが発生。
なんと、一日で56人の感染者が発見されました。
7月1日には、ほぼ2ヶ月ぶりに市中感染0を記録したのに残念ですね。
ちなみに本日の市中感染は42名。
この、感染者増加が海外からの入国者規制に悪影響を及ぼさないことを祈っています。