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シンガポール入国規制に関しての誤情報があふれているようなので、ここでまとめてみました。

5月7日夜のMOM(労働省)、そして5月8日の入国管理局(ICA)の発表を、間違えて解釈した情報がちまたに出回っているようなので、
ここで、どうしてそんな事になってしまったのか、一体誰がそんな情報を流しているのかを、まとめてみることにしました。


2021年5月7日、MOMから5月11日以降のMOM管轄の入国に関しての発表がありました。

4月終わり頃から、それまで市中感染をほぼ0に抑えていたシンガポールで、深刻なクラスターが発生。
また、市中感染数も二桁台に突入。

感染を抑制すべく、外国人のインドやその周辺諸国からの入国を禁止した、シンガポールですが、5月7日の金曜日、それも深夜近くに、突然、MOMから5月11日からの外国人の入国を制限するとの発表がありました。

私がこの情報を知ったのは、Twitter でいつも正しいシンガポールの情報を発信してくれている、「うにうにさん」のツイートからでした。

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これを見た時の最初の印象は「うそでしょう~!」
うにうにさん何か間違えではありませんか?と思わず考えてしまいました。
一次情報をすぐに探すことができなかったので、翌日調べてみると。。。

ありました!

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私のセンスのない英訳(訳すのには、絶対センスが必要だと思います。)をいたしますと、
「既に入国許可の下りている、就労パス所持者の入国をリスケする」
って感じでしょうか。

その内容はと言いますと、
コロナの再発&増加が多くの国で起こっていること、また、新種株が発見されていることを考慮し、今後数週間、入国許可を減らすことにしたというもの。
具体的には、
ハイリスクの国々からの外国人の入国を規制。そしてそれは、5月11日から実施されるという事。

あまりにも急な発表そして、衝撃多岐なニュースだったため、
この情報を間違って流してしまった、日本語のメディア等が多く発生しました。
また、一次情報を確かめずに、その間違った情報を鵜呑みにして、
リツイートしてしまった人もかなりいたようです。

7月5日まで入国禁止なんて政府は一言も言ってない

ツイッター上で騒がれていたのは、こんな見出しのツイート及びブログ記事。
「【速報】シンガポール政府、日本を含むコロナ感染ハイリスク国からの新規ビザ取得者の入国を7月5日まで停止。」

見出しとしての、文章はかなり良い感じ。
私はこんな感じの見出し書けないので、うらやましい!

でも、でも、待ってくださいよ。
誰が7月5日まで停止って言ったの?
しかも、新規ビザ取得者とか言ってるけど、新規だけじゃなく、一時帰国しているビザ保有者も入国できないんですよ。。。

このツイートは、うにうにさんのツイートのわずか4分後。
金曜日の夜遅く、日本人の気になるコロナ情報のツイート&ブログ記事を発信してくれるのは、うれしい事ですが、
間違った情報を流してはいけませんね。

解釈を間違えたのは、この部分
Other work pass holders who obtained approval to enter prior to 5 July will not be allowed to enter.
でも、これって7月5日以前に入国許可が出ている人の許可を取り消しって言う意味で、決して7月5日まで中止という意味ではないですよ。

そしてなぜ、MOMが7月5日かと表示したかというと、
これまた、うにうにさん同様、正しい情報を発信してくれている、
「シンガポール英語留学ワーホリ支援語学留学/ワーキングホリデー/団体英語研修/海外就職」さん(名前が長過ぎ!)が言っているように、入国可能日は申請から、最長60日に関連しているからだと思います。

MOMは入国できる日を申請日から、最長60日に設定しています。
7月5日の60日前は、5月6日です。
60日前出発日早見表

はい、MOMが言いたかったのは、5月6日に最長で申請した人の日付です。
政府発表があった5月7日からは、5月10日までの入国申請しかできないので、7月5日の入国許可書を持っている人が最長だよねと言う意味です。
*ただし、入国許可希望日前後1日ずつの選択肢があるので、誤差が生じますね。

まあ、MOMの混乱を招くような書き方(いつもこんな書き方ですが。。。)はプレスリリースとしては、???ですが、
情報発信者は、一次情報をきちんと読み込んで、理解してから公に発表してもらいたいものです。

皆さん7月5日までという書き方には、相当突っ込みを入れているようですが、新規ビザ取得者と言う書き方やまるで、すべての就労ビザや帯同ビザ保持者の入国が禁止になったような書き方に関しては、あまり話題になっていませんでした。
なぜでしょうね。事実はきちんと伝えてほしいです。


国内での感染者増加、
病院でのクラスタ-発生。
そして、感染者を抑えるための14日間から21日間に延長した隔離によって生じるホテルの不足(実は5月7日に新たに5つのホテルを隔離施設として認定したばかり)やマンパワーの不足(MOMの職員は隔離者の行動をチェックするため土・日も勤務、最近ホットラインに電話がつながった事は、ほぼありません!
等を考慮して、
ここは、シンガポール国内を一度整え、
徹底的にコロナをたたくぞという事で、
入国者の制限を強化したのでは、と私は思っています。

「日本も、とうとうハイリスク国に成り下がったのね」という人が多いのですが。。。

ある著名人の方がツイッターで、
「シンガポールが日本をハイリスク国に指定して入国できなくしたから、」とツイートしていました。

また、当社のお客様に今回の事態をお伝えすると、
「日本もとうとう、ハイリスク国になってしまったのね」と悲しそう。

いやぁ~、別に日本だけをハイリスク国にしたわけではありませんよ。

日本の皆さん、もう一度シンガポール労働省のページをご覧下さい。
lower risk countries/regions:7 May 2021, this refers to Australia, Brunei Darussalam, Mainland China, New Zealand, Taiwan, Hong Kong and Macao.

ローリスク国:
オーストラリア、ブルネイ、中国、ニュージーランド、台湾、香港、マカオ
ハイリスク国:
上記以外すべての国

はい、世界中でシンガポールがローリスク国と定めたのは、市中感染がほぼ0の国だけです!
それ以外は、日本よりも遙かに感染者の少ない国々もぜ~んぶまとめて、ハイリスク国としました。

日本で感染者が増えていることは事実ですが、それが理由でシンガポールが日本をハイリスク国と認定したわけではありませんので、そのあたり誤解されませんように。

国会議員さんは、国民に正しい情報を伝える義務があると思います。きちんと一次情報をチェックしましょうね。

さて、シンガポールの良識のある皆さんが一番怒っているのは、多分下記のツイート。
どこかの寄せ集め情報を、ツイートしているのでしょうね。
これは、まずすぎます。
シンガポール以外の項目の信憑性も疑われちゃいますよ。

真実を書いていないこと以外に問題なのは、
シンガポールのパートは完全に日本を中心軸として書いていることです。

シンガポール人や永住権取得者は日本からだって、シンガポールに入国できます。
この書き方では、「日本はハイリスク国だから、シンガポールへは来るなよ!」とシンガポール政府が言っているみたいです。
*多分その方が国民の注目を集めることができるからでしょう。

こういう書き方をする人は、たとえ真実を語るときも、多分自分の思うように人をコントロールできる書き方をするのではと、疑ってしまいました。

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目にした情報は一度は疑ってかかるべき
一次情報を必ずチェックする

私の尊敬する方が、「怖いと危ないは違う」といつも言っています。
また、「事実と考えを分けて述べるべきだとも」
シンガポールの状況に比べると、日本にお住まいの皆さんは見えない不安を抱えている状態かもしれません。

そんな時は、普段であれば「ちょっと変だな?」という情報もつい信じ込んでしまいがち。

真実をきちんと知って、理解すれば怖さは和らぎます。
シンガポールから正しい情報、これから頑張って発信していこうっと。


MOMの発表に関して、シンガポールの日本大使館が日本語訳を出してくれました。
こちらご確認ください!

https://www.sg.emb-japan.go.jp/files/100187188.pdf


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