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ハロウィンは死者と踊りたい

今日はハロウィンだ。

今年も仮装して街に繰り出す若者たちはいるのだろうか。

この機に乗じて
風俗業界も店をあげてお得イベントを打ち出すところもあれば
嬢側もコスプレをしたり、個人イベントをやってアクセスを伸ばしたりと

ハロウィンの由来などそっちのけで
若者も各業界も楽しそうである。

私は今週は生理休暇で稼働できないし
かと言って余裕もないので、家で猫と家族との時間を楽しみつつ
来月の予定を出稼ぎ先と交渉したり、馴染みのお店と調整したりしている。

今日が稼働日だったら
私もコスプレをして必死に集客に努めるのだが
休みで良かった。。



ここ最近耳鳴りが酷い。
高音の耳鳴りがハロウィンと重なり
身近に死者がいるのではと思ってしまう。

もし、そうなら
父親であればいいのに。
父親でなくとも親戚のおじさんやおばさんでもいい。
悪霊の振りをして一緒に踊り明かして、
酒でも飲めたら最高である。
なんならそのまま連れて行って欲しいと願ってしまいそうだが
まだ看取りたい家族がいるから、あと数十年は先になりそうだ。

もういなくなってから何年も経つというのに
いたときには孝行の一つもできなかったくせに
自分が弱っているときだけ
都合のいいことを考えて現実逃避するのは
悪い癖だ。

私が大事な人たちの最後の一人になるまで
惨めで醜くても
生きていかなければ。

向こう側にいる親族や先祖には
とても顔向けできないようなことばかりしているが
これはこれで生者の特権だ。

愚痴や説教は
死んでからいくらでも聞こう。
むしろこの馬鹿がって言われるのが楽しみですらある。


取り敢えずしばらくは
生者として踊り、酒を飲むことにする。


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