
漫画ネームの描き方 3タイプ
漫画ネームの描き方について調査。
大きく3つのタイプに分類されることが分かった。
タイプ1 本番さながらに描く
本番でトレスできるような絵を描く。
ネームは、自分の脳内から最初に出てきた一番「脳内のイメージに近い絵」。
最初のイメージから離れないように、本番(原稿)を描くときは、ネームをトレスする。
本番でキレイに描こうとすると、死んだ絵になりがち。
ネームをなぞることで、生きた絵を描くことができる。
東直輝先生がこのスタイル。


タイプ2 ラフに描く
ネームは、あくまで下書きなのでラフに描く。
描き込み過ぎないようにする。
しっかり描いてしまうと、直すことが惜しくなる。
何が描きたいのか伝わるように、コマ割りして、構図や表情が分かるように描く。
人に見せる予定がなくても、自分があとで見たときに、何を描きたかったのか、思い出せるように描くことが大事。
構図が難しい場合には、「二人が向かい合っている。上から見下ろす絵」などと、文字で書いておいてもよい
出典: 超初心者向け!漫画のネームとは?|意味、作り方解説、作例まで - イラスト・漫画(マンガ)教室 egaco(エガコ)
タイプ3 コマ割りしないで描く
「俺物語」の河原和音先生方式。
ちっちゃいネームと大きいネームの2段階に分けて作る。1段階目ではコマ割りしない。
1段階目のネームで、全体を見渡して、構成を柔軟に変更しながら練り上げていく。
ちっちゃいネーム(A4の紙を16分割したセリフだけのネーム)を作る
大きいネーム(A4 or B4の紙を4分割した4ページ分のネーム)を作る
出典: 河原和音先生に聞く!実践ネーム塾 第9回 ネーム その①
真田つづる先生も、最初はコマ割りしない方式。
すべてのコマをひたすら描いていく。
コマの大きい/小さい、ページの区切りなどは、あとで分かるように書いておく。

出典「ジャン神」漫画家:真田つづる先生によるマンガネームの作り方
どのタイプで描けばよい?
タイプ1は、天才肌の漫画家あるいは、ある程度経験を積んだ人向けのやり方と感じた。
絵もストーリーも固まっていて、あとはブラッシュアップしていくだけというネームが描ける人でないと、ネームを描くハードルが高すぎる。
タイプ2が、一般的なネームの描き方だろう。
AIに画像生成させながら、漫画を描く場合には、どうだろうか?
コマ割りしてネームを描いても、ネームから各コマの画像を切り出して、1コマずつ生成することになる。
そう考えると、タイプ3のやり方で、最初はコマ割りしないでネームを描いていく方式にすると、コマごとに画像を切り出す手間が省けてよさそうだ。
ギャグ漫画なら、4コマ漫画にするという手もある。
4コマ漫画なら、コマ割りを考える必要もなくなる。
あとは描くだけ?
絵が描けない自分でも、AIの力を借りれば、漫画を描けるに違いない!
そう信じていたのだが、最近、前途多難と感じている。
この記事のサムネイルは、AI画像生成したのち画像編集したものだが、1日以上かけて作ったもの。
狙いに近いAI画像を生成するのに半日ほど要した。
ADetailer、OpenPoseなど駆使しても、手が直らなかったり、色々と問題があったので、画像編集して修正。
うまく直し切れていないが、これでも、半日以上かけて、切ったり貼ったり馴染ませたりして(描けないので)、画像編集した。
ネームを描けたとして、こんなペースで1コマずつ作っていたら、完成するまでに何年もかかってしまいそうだ。
とはいえ、一生かかっても作れものが、時間をかければ作れる可能性があるということなので、あきらめるのはまだ早い!
描き方が分かったので、漫画『ミオリネときどきデリング』のネームを描いてみます。