#7 不動産業界の悪しき風習
こんにちは、不動産コンサルタントのShimadaです。
今回はちょっと踏み込んだ話題、不動産業界の闇の部分に触れていきます。
おとり物件
この言葉、聞いたことありますか?
現代ではネット上の部屋探しツールが充実しており、不動産屋に行かずともたくさんの物件情報を得ることが出来るようになりました。
ネットで探せない時代は不動産屋に足を運んで条件を伝え、物件を出してもらうしかありませんでした。
現代では多くの方が引越しをしたいと思ったらSUUMOやHOMES等のアプリを使ってお部屋探しをしますよね。
そして気に入った部屋があればその情報を載せている不動産業者に直接連絡をする、というのが現代の部屋探しの動線となりました。
しかし!
もしかしたら同じような経験された方もいるかもしれません。
いざ気に入った物件をネットで見つけ、すぐに問い合わせし、来店日時を決め、実際に当日不動産屋に足を運ぶと
「その物件もう他で申込入っちゃいました」
と、言われたことはありませんか?
それ、もしかしたら「おとり物件」かもしれませんよ。
おとり物件とは、実際に募集していない物件情報をアップし、あたかも現在募集中のように見せかける行為をいいます。
なぜおとり物件が存在するのか
ではなんでこのようなおとり物件が存在するのでしょうか。
それはお客様に自分の店舗に足を運んでもらうのが目的だからです。
魅力ある物件をおとり物件として広告に載せ、その物件情報目当てでお店に足を運んだお客様にすでに申込が入ってしまったことを伝え、他の物件をオススメするのが一連の流れです。
営業機会を無理やり作る訳ですね。
お客様は引越しが目的であり、多くの人がある程度の期限がまでに部屋を決めなければいけないという状態です。
ですので、自分の見つけた部屋がないからということで諦める訳ではなく、他の提案されたお部屋で決めることが多くなります。
なので「お店に足を運んでもらう」ということが非常に大事なんです。
おとり物件は根絶できないのか
この手法は古典的なやり口で昔から多くありました。
しかし現代ではネット上の情報も信憑性が高くなり、だいぶ減っては来ておりますが、根絶はされておりません。
私の方にも物件についてお問い合わせ頂くことがありますが、実際に調べてみると既に申込が入っていたり、成約済みといったパターンがありました。
ネットの情報は常に最新情報に更新されている訳ではありません。
ですので申込があったとしても瞬時にネットの情報にリンクされないのでタイムラグがあることは事実です。
若しくは来店予約をしてから実際に来店するまでの時間の中で本当に別から申込が入ることは多々あります。
図らずもおとり物件になってしまったパターンですね。
その場合は悪意がないので問題ありませんが、私は後出しされるのが非常に嫌いな性格なので「せめて来店前に確認しておけよ」と思っちゃいます。
同じ方いらっしゃいますよね?
このパターンに該当しない悪意のあるおとり物件は存在します。
実は不動産業者が物件情報探す際、全業者が同じ情報源から物件情報を得ています。
これは業者専用のサイトでREINSというものやATBBといったページがあり、ここで全ての物件情報を管理しています。
ですので、どの不動産屋に足を運んでも紹介してくれる物件は同じです。
従って、上記サイトを見ればネットで探した物件が本当に募集中なのかどうか分かる、ということです。
おとり物件に引っ掛からない為に
ではこのおとり物件に掛からないためにはどうすればいいのか、対策をお伝えします。
①物件概要・写真等、すべての情報をしっかり確認するべし
基本であり最も重要なことです。
私の方に相談で寄せられた物件情報は、写真見る限り4階建ての建物なのに物件概要に建物の階数が2階になっていたことがありました。
不審と思い確認したところ、かなり前に成約となっていた物件でした。
こちらのお客様は内見予約の電話をしたらしく、「内見可能です!」と不動産屋から案内されていたと…これは悪意のあるおとり物件です。
また写真もよく見ると図面と合っていないことや、募集している部屋の階数が上層階にも関わらず写真から見える外の景色が明らかに合っていないことがあります。
これらも高い確率でおとり物件ですのでご注意ください。
②見たい物件は内見を申込み、現地待ち合わせを提案するべし
単純におとり物件の場合、現地待ち合わせしても見ることができないですよね。
現地待ち合わせが出来ないということは、そうゆうことです。
③取引態様を確認するべし
ネットの物件情報に取引態様という欄があり、いくつか定型の単語がそこに入ります。
【貸主】大家さん本人
【代理】大家さんと関わりが深い代理人(サブリース等)
【仲介元付】大家さんに直接物件情報の掲載を任されている人
【仲介先物】仲介元付に物件情報の掲載を任されている、大家と直接の関わりなし
上記の「仲介先物」と記載されている場合、物件情報を紹介している不動産屋と大家さんの間に関わりが無く、おとり物件として情報掲載しても大家さんにバレない、ということになります。
よって「仲介先物」の物件情報にはおとり物件が集まりやすく、注意が必要です。
④賃料・条件が相場よりずれていないか確認するべし
おとり物件に共通していることがあります。
それは「他の物件より魅力的である」ことです。
賃料が同条件の物件より大きく安かったりすると魅力を感じますよね。
そのような物件はご注意ください。
私も何度か経験あるのですが、「この間取りがいいなー」とか「この設備あるのは嬉しいなー」とか「駅からの距離が近くていいなー」とか一度この物件がいい!となると、無かったときのショックが非常に大きくなります。
おとり物件ではなくとも、人気のある物件はすぐに無くなってしまうのも事実。
あまり過度な期待を抱かずに部屋探しをするという心構えも大事かもしれませんね。
「完璧な不動産」というのは存在しません。
妥協する部分もありつつ、理想の部屋を見つけるのがまた醍醐味ですので、「部屋探し疲れ」にならないようご注意ください。
お部屋探しをされている方、ご相談乗りますのでお気軽にお声がけください(^^)/
ではまた次回もよろしくお願いします😋
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