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大量♡出血は突然に⑤:色々検査してみたけれどもまだ何も分からん編

H医院からO病院に向かう足取りは軽かった。大量出血に備えて『ロリエ しあわせ素肌 特に多い夜用40cm羽つき』を装着していたので何となくもっさもっさた歩みでははあったけれど。
私が中学生の頃のナプキンは油断すると中の綿がモロモロになったりしてたけれど、今のナプキンは随分と丈夫になったよね。昔は40cmサイズのものなんてなかったし、改良が続けられてきているんだなぁなんて考えながら歩いていたらO病院に到着したので受付を済ませて婦人科に向かったら看護師さんが待合室まで出てきて下瞼をめくって貧血のチェックをしてくれた。しかも嬉しそうに「貧血は大丈夫そうだね、良かったね!」と言ってくれてもぅ~~~診察時間を過ぎているのにあったけぇ。

O病院でも問診は丁寧に行ってもらえたけれど、やはり問診だけでは特定ができないので色々と検査をすることになった。
最初に立てた検査の順番はこんなカンジ☟
問診→血液検査→尿検査→頸部細胞診用の生検→経腟エコー検査→MRI→問診

私は血管が人よりも柔らかいらしく、更にテレワーク導入のあおりでりで贅なるお肉が増えたこともあって特に今年の健康診断では採決担当の看護師さん達に苦労をかけていた。3人の看護師が血液を採取できずに最終的に採血用のハイテク注射器ではなく、ザ・注射器を手に持ったベテラン中のベテラン看護師を召喚することなった。
(ちなみにH医院でも血液検査をしようとしたが採血が上手くいかず、紹介先でも血液検査するだろうし貧血も心配だから省略するか、ということになったのだ)

O病院は総合病院らしく採血室があった。いつも採血で苦労をかける話をしながら両腕を見せたところ技師さんは「ここに活きのいいのがいるよ!」と言いながら一発で血を抜いてくれた。O病院の採血室SUGOI♡

MRIが終わってその日に得られる検査結果が出揃ったところで病室に呼ばれたが先生の顔が暗かった。
「MRIの先生にも診断を依頼したのですが、子宮の出口近くにあるこの大きな影が癌かもしれないとのことでした」

MRI画像を見せてもらったが、そこには子宮の中の空間の1/3を埋める大きな影が映っていた。

子宮の断面図、スケベな漫画でみたやつと同じだなぁと思いつつ、去年の健康診断では何の兆候も無かったのにスキルス性の胃癌みたいに急激に大きくなる癌が子宮にもあるの?などくだらない事と深刻なことを同時に思いつつ何を言うべきか考えていたら先生から、
「後日の検査では子宮鏡で子宮の中を直接観察します。でも、お時間取らせて申し訳ないのですが、もう1回エコー検査をさせて貰えないでしょうか?」と提案された。

お時間取らせて申し訳ないのはむしろコチラなので二つ返事でOKした。

私は経腟エコー検査は結構な痛みを感じるタイプなので、検査中白目をむきながら深呼吸していたら股の間から「吸って!吸って!」という声が聞こえた。
別に癌のショックとエコー検査の痛みでトランス状態に陥ったわけではない。先生の検査を後ろから監督していたベテラン先生が吸引の指示をだしただけなのだ。

検査が終わったら先程の暗い表情と打って変わって先生がニコニコしていた。エコー検査中に中から結構な量のコアグラが出てきて、結果エコー画像から影が消えたとの話だった。先程の吸ってはこれの吸引の指示だったのだ。よって、MRI画像の癌疑惑の影も股間から流れて出て行ってくれたのだった(子宮の壁や卵巣に腫れは無く、コアグラ由来の影だけが怪しかったのだ)。
更に言うと筋腫分娩の可能性も流れ出てしまったので、子宮腺筋症が大量出血の原因ではないかと新たな予想を立ててくれた。

その後は一月後の子宮鏡検査の予約を取って、ひとまず月経量を抑えるためにおへその横にゾラデックス(エストロゲンを抑制して月経量を抑える効果を持つ薬)を打ってその日は終わった。
ゾラデックスについてはその場でパンフレットを貰ったので眺めていたら骨粗鬆症のリスクとあって少々ビビってしまったのだが、先生によるとそれは継続して打ち続けた場合のリスクであって一回打っただけでは発症しないので安心して良いらしい。
コアグラ、筋腫分娩、子宮腺筋症にゾラデックス、一晩で4つもの新しい単語と出会ってしまった。

ちなみにお会計は約二万五千円でした。今迄泣く泣く見送ったグッズが走馬灯の様に流れていったよね(涙)

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