2〆1 9:28

私は〆切を設定しないと動かない。

業務や納金など、少しでも社会に関わることなら期限の早い順に仕上げていくが、私事はケロッと失念して放り投げがちになる。

なんとなく面倒くさくて。それが美術展の会期など自分の好奇心その他諸々を満たすことであろうと、忘れる時は忘れる。
質が悪いのは、後悔して今後そういうことが無いようにと対策を取ればいいのだが、私事だと

「今回は縁が無かった。」
「その程度の気持ちだったんだろう。」
「お金が浮いた(だろう)からいいや。」

で自分の中で片付いてしまう。だからまた何かの拍子にやらかす。
そこで最近は物欲の抑制を兼ねて、入手するか迷った時は、敢えてその時は何もせず保留ーー或いは放置ーーすることにした。
人事を尽くして手に入れるという気概に満ち溢れていたらその場で動くか、〆切前にアクションを起こすであろうと信じて。

その点でnoteを始めることは、あくまで自分の中では「私事」に振り分けられる。
何かしらを投稿しないどころかアカウントすら作成しないことで、社会的信用が失墜するといったペナルティーを受けることは無いからだ。

だからこれを投稿するまで相当グダグダだった。休日に温かい太陽光が部屋に降り注いでいた時は、布団の方角を変えながら一心に日向ぼっこに努めていた。

これはいつまで経っても始めねーわと悟り、期日を決めようとした。
当初の自分の中の予定では、たしか大安だから1月29日に始めようかと思った。だが現行の利用規約では変更不可であるnote IDを何にするか決まらず、見送りとなった。
次に、ギリギリでも1月末日迄には始めようと思った。お題に「#note書き初め」があり、書き初めというからには〆切は1月中だろうからと、この日までには何とか投稿しようと思った。
そう思って本日トップページを開くと、

画像1

審査に入っていた。

そりゃそうだ。
編集部の方々も、まさか1月末日に書き初めしようとする不逞の輩がいるとは思わないだろう。私が編集部の中の人なら「早く、余裕をもって提出してください。」と場面越しにボヤく所業である。

ギリギリという擬音語が首を傾げる中、きりよく2020年2月初日にしようと決めた。だが経験則やら自分の現状やら私事であることを鑑みると、始まる気がしない。
そこで分刻みの、かつ一見きりが悪いが何か意味がありそうな期限を設けることにした。
そうするとたとえ私事でも、その時間迄にある程度の体裁をなさなければという危機感と責任感が、自分の中で多少なりとも湧くと気づいたからだ。
それが標題の由来である。因みに日本の?ホロスコープ上、月の位置が牡羊座から牡牛座へ移行する時間だそうだ。そんな使われ方をする月の動きに同情する。

というわけで無事投稿された。筈である。



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