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まとめ買い推奨!社会人にもおすすめの名作漫画5選

 こんぱんだ!全く堀口英利には関係ない、年末年始で隙をみてまとめた、社会人にもおすすめな漫画10選です。社会人の友人たちと忘年会新年会で下敷きになる評論を戦わせてまとめているので、まだ職歴がない堀口くんのような人にはピンと来ない部分もあるかもしれません。申し訳ない。でも基本は超名作からチョイスしてるので、ハズレってことはないものを選んでいます。メジャーリーガーから選んでます。ねじ式とか言い出すタイプは好きでなく。
  ちなみに世界一の漫画は100万冊くらいあると思ってるので、基本トップ10とか選べないのですが、私の読んだことがある漫画の中で社会人にもおすすめ=エンタメ以上の何かが残り社会で働いたり暮らしたりしていく上で何か残るものという基準を設けて、独断と偏見で無理やり選んでます(なので今自分の中で1番熱い忍者と極道などは外れてます)。記事を読んでくださった皆様からも、こっちの方が良いのでは?などあれがぜひコメントください!

 ちなみに私の漫画を読んだ量は、たぶん6000冊くらいです。平均的な日本人より多いと思いますが、とてもじゃないが漫画賢者は名乗れない程度です。数年前から基本はKindle購入に切り替えて、割と勢いよく増えてるものの1900弱だったので、それ以前に読んだ量は2倍くらいと見積もってます。大手の青年漫画、少年漫画が中心です。

今こんな感じでした。思ったよりkindle増えてた

 今回、実験的にAmazonアフィリエイトリンクを貼ってみることにしました。訳あって投げ銭的に有料にはある時期からしていたものの、内容によってはこの方式が良いかもと考えて色々試してます。抵抗がなかったら試しにリンクから買ってみてください。もちろん抵抗がある場合は参考にするだけで、自分で検索して買って頂いて大丈夫です。
 堀口くんにおすすめの本だけ、1番最後に有料にしておきます。ただこれは非常に重要な情報なのであんまり安くは出来ないですね。買ったら人生変わるかも知れないレベルなので。まあ人生の価値なども考慮すると・・・この価格ですかね。堀口くん、無事に生きてて本とか好きに読める環境だといいんですが、難しかったりするのかな・・・心配ですね・・・
 堀口以外の健全な社会人の皆様は全く買う必要ないです!おそらく役にはあまり立ちません、投げ銭にしかならないです!


社会人におすすめと言えばこれ-キングダム-

 社会人におすすめランキング圧倒的1位の漫画といえば、やはりキングダムです。私は勝手に全社会人が読んでる必修漫画だと思っていたのですが、意外とまだ読んだことない人もいるということを最近知ってびっくりしました。

 キングダムはざっくり言うと中国の春秋戦国時代の話で、中華統一を成し遂げた始皇帝が始皇帝になるまでの話を、大将軍に憧れる秦の少年の目線で追った話です。7国が並び争ってる状態から始まるのですが、2025年1月時点で74巻まで出ているものの、まだ一国も併合されていません。それでも全体として既に傑作であり、めちゃくちゃ読む価値がある漫画です。まだまだ続くので追いつく時間はいくらでもあるとポジティブに捉えて手にとってみることをオススメします。

 数年前にはキングダムで学ぶ〇〇的な本や特集もちょくちょく出てた暗い社会人におすすめです。個人的におすすめされやすい理由としては、大勢を率いて戦う“将軍”の姿が、豊富なキャラクターたちを通して様々な角度で描かれており、現代社会で会社員や経営者として働く上でも参考になる部分がめちゃくちゃ多い点だと思っています。また描かれる様々な戦を通して、準備/戦略/意思決定/最終的には集団や個人としての気合が勝敗を分ける様が描かれており、競争社会における優劣の決め方と言う点で参考になる部分も多いです。またとんでもなく危機的な状況も多数出てきており、仕事仲間との例え話などにも使えなくもないです。例:今、蕞防衛戦3日目くらいやばい状態ですね

 また主人公以外の、比較的凡庸な人たちの頑張りや活躍も描かれており、異次元の超人でなくても一緒に戦う事はできるし、自分なりの役目を果たすことがそういった人たちの支えにもなる、何も無駄ではないと肯定される部分も人気の理由な気がします。

 また話の中で単純な善悪があまりなく、主人公たちや戦う事になる他国の兵士や将軍たちにそれぞれの正義や意図があり、それがぶつかりあう様なども現代の競争社会にも通ずる点がある気もしています。何なら理想のために他国を滅ぼそうとしている秦の方が悪よりであり、他の作品(墨攻とか)や中国での評価的には秦と始皇帝は悪役です。中国の人と話す時はちょっと注意しましょう。
 キングダムについては既に語られまくっているのでこの辺にしておきますが、絶対に面白いのでおすすめです。物語が本格的に始まる前の5巻までくらいがちょっと絵柄がまだ荒い時期ということもあって相対的にやや辛いですが、そこさえ乗り越えればめちゃくちゃ面白くなりますので頑張りましょう。また実写映画も普通に面白かったです。ホウケンとオウキのバケモノ同士の戦い感が実写で表現できるのか?と思ってましたがしっかり両者の強さが伝えわってきて、とても良い実写化でした。気になっても漫画は長いしどうしようかなと迷っていたら、とりあえず映画見てみるのもアリかもしれません。

世界を平和にし得る超傑作-マギ-

 これも傑作として名高いですが、マギです。知名度的にはキングダムレベルではない印象です。でもこれ凄い作品です。本当に凄い。

 魔法が存在する、中世くらいの近代化前の技術発達具合の世界で、ダンジョンを作り出し王を選定する特殊な存在“マギ”であるアラジンと、アラジンに認められた王候補の青年アリババが世界を巡り冒険する話・・・なのですが色々それでは片付けられない、説明し難い奥行きのあるストーリーです。

 特に差別や不公平不平等、自由競争や資本主義との向き合い方、応えの出し方が凄まじいです。ネタバレにならないように説明するのは極めて困難なのですが、割と序盤にアリババの母国で貧困層の苦難と解決出来ない問題、そのやるせ無さに対して向き合わなければいけない局面が出てくるのですが、もう既に凄まじいです。さらに続く魔法使いの支配する国マグノシュタット編などでは、少数の優秀な者が多数の無能に仕える構造の歪み、それが逆転した場合に起きる不幸や堕落を、どちらが良い悪いではなく描いておりここも凄まじいです。また優秀な者たちによる合理的な支配や画一化の名状しがたい怖さ&心地良さ、ライフステージの変化により戦う事が難しくなることなども実に上手に表現しています。更に後半では、秩序ある平和な自由競争の問題点や、その構造との戦い方も描かれます。最終的には世界とは神とは意思とは運命とは、的な概念的なものがテーマになる、非常に新しい気づきや発見がある漫画ですが、何より素晴らしいのがそのどれも説教くさくなく、ストーリーの中での必然と優しい視点を保って出てくるところが他に並ぶものがない卓越した作品たらしめていると考えています。

 この作品は、油断すると自分や他人、国、世界そのものを呪いたくなってしまう私たちに非常に大切なものを教えてくれている気がします。この作品を読んだからこそ出来るようになった考え方や視点があります。全世界の人がマギを読んだら、世界が変わり得る凄い力を持った作品だと思っています。

 更に別の角度でこの作品の良いところとしては、絵柄的に最初から洗練されており可愛らしいフォルムであり、女性も受け入れやすく読み手を選ばないと思います。もっとたくさんの人に読んでもらいたい作品です。

例のハゲ-ラーメン再遊記-

 Xでもしばしば見かけるラーメンハゲこと芹沢さんが大暴れする、シリーズ3作目、ラーメン再遊記です。ラーメンハゲとその弟子が主役だったラーメン才遊記の続編なのですが、この作品から入っても全然大丈夫です。むしろ今のラーメン事情に沿っている部分が大きい分、とっつきやすいかも知れません。1作目のラーメン発見伝も面白いですし途中から主役をハゲが喰ってる感じもあるのですが、ちょっと長いのと時代的にやや昔の話感もあるので、最新作読んでから振り返るでも良いかもしれません。藤本出てこないので。

 なぜ才遊記よりオススメかと言うと、才遊記は才能の塊でサラブレッドの若手の育成を中心に話が進むところがあるのですが、再遊記は主にラーメンハゲが自分とラーメンを見つめ直す再出発の物語です。ある程度社会経験を積んだ人に特にオススメです。
 ある程度目標を達成してしまった時、目指していたところに辿り着いて防衛を重ねた時に、ふと虚しくなり活力を失う瞬間があります。ラーメンハゲも、そのようなある種の中年の危機的な状況に陥っていました。前作で後進の育成も終えてしまい、会社を続ける意義もやり甲斐がどこにあるのかもイマイチ分からなくなってしまったラーメンハゲが、会社も譲り1人のラーメンバカとして『自分を捨てて万人の形式を目指す』という挑戦をする話です。
 私は堀口世代なので、そこまで中年の危機的な事がわかる年でもないのですが、確かにマネジメント側に周りビジネス的な成功にコミットするようになると、どこか寂しさというか若干の物足りなさを感じるのも事実あるので、非常に刺さりました。ラーメンという馴染みあるテーマの中で、社会人の普遍的な課題を上手く扱っているように感じています。中々考えさせられたり、背中を押される人もいるのではないでしょうか。
 またビジネス的なことも出てくる作品なので、その辺りも社会人的にも納得感がありますし、何かに役立つ考え方も豊富に含まれていると思います。余談ですが、私は結構この“何かに役立つかも”という感覚を大事にしています。経験則ですが、抽象化して応用を効かせれば意外と思わぬ場面で役立つことも多いです。
 ちなみに若干丸くはなっているものの、ラーメンハゲの有能さと意地の悪さも健在で、自分を捨てるとか言いつつ中々悪どいムーブを時折かましてくれており、ラーメンハゲファンとしても大変楽しめる作品になっています。このハゲほんとに良い性格してるんだ。

 ただ個人的には世代的にピンとこないからもあると思うのですが、ニューウェイブ系を引き摺りすぎているのでは、と思わないでもないのですが、もうちょっと上の世代だと思うところあるのでしょうか??感覚的なことわかる方いたら教えてほしいです。

やり過ぎてるが勢いよく大事なことを教えてくれる-ハイパーインフレーション-

 これも一時期Xなどでめちゃくちゃ話題になっていた作品です。最近は見かけることも少なくなりましたが、一時的な消費的流行に留まるべきでない傑作だと思っています。チートではあるがぱっと見は弱そうな特殊能力、極めて精巧というか本物と違わない偽札を身体から出せる能力(但し番号は共通で変えられないなど、対策されやすい弱点もある)を駆使して経済的に大反逆を企てる話です。スターウォーズ的なノリです。
 絵柄的に全くエロくはないのですが、大いに変態的ではある、良い意味で変態で溢れているので人に勧めにくい面もあるのですが、凄まじい勢いがあります。

 経済についても非常に分かりやすく教えてくれる教育的なコンテンツでもあります。社会人たるものお金に関する知識と理解は非常に大事ですから、一度復習のつもりで読み直しても良いかもしれません。ただ、変態たちの大太刀まわりのせいで教育的な面が印象に残りづらい。登場人物たちのコンプレックスや行動原理が全部性的衝動に近い形で描かれているせいだと思うのですが・・・作者の頭の中どうなってるんだ(良い意味で)

 また経済に限らず、前向きな意志に満ちた作品でもあります。不細工にしか真の芸術は生み出せないおじさんとか、金のためなら文字通り何でもするおじさんとか、イカれた選民思想おじさん、なんかすごく成長したモブおじさんとか色々出てくるのですが、みんな楽しそうで全力です。ちょっとした日常の逆境が馬鹿馬鹿しくなる、弱った心を勇気づけてくれる勢いがあり、日々の仕事のストレスにやられがちな社会人のみなさまにもオススメできる傑作です。

 なお絵柄というか画力については、まあ結構びっくりしました。最近の商業漫画のレベルが高過ぎたのかもしれません。漫画の良し悪しは画力で決まらないという事を改めて教えてくれた作品でもあります。めちゃくちゃオススメです。全6巻と短めなので、まだ読んだ事ない方は騙されたと思ってまとめ買いしても良いと思います。癖は強いので合う合わないはあると思いますが…

技だけはいくらでも磨ける-火ノ丸相撲-

 最後にオススメするのは超名作、火ノ丸相撲です。この漫画に関しては、私の中ではテーマ抜きにしても相当上の方に位置しています。小洒落たサブカル漫画読むならまず火ノ丸相撲読めよと思うくらいには好きな作品です。友人たちとこのテーマで5作品選ぶならどれかという議論をした際にも、この漫画についてだけは少年漫画でしかも相撲でスポコンだからか、論が割れて手が出しかけるくらい白熱した検討がなされました。

 私としては火ノ丸相撲は社会人こそ読んでおくべきだと思うんですよね。見え切って必殺技バンバン撃ち合う感じの現代スポーツ漫画ではあるのですが、話がめちゃくちゃ良くできています。

 主人公の潮火ノ丸は、大相撲の規定に満たない低身長の男子学生なのですが、横綱になるという夢を叶えるためにインターハイで優勝して条件なくプロ入り出来る付出資格の取得を目指します。
 火ノ丸は一般人やちょっと格闘技齧った奴では相手にならないくらい異次元に強く、恵まれない体格でも勝てるように徹底的に鍛え上げてます。心と身体についてはほぼカンストした状態です。一般的な相撲部程度では相手にならないのですが、強豪校の主将を勤めるレベルの世代最強格達は、体格にも才能にも恵まれ火ノ丸と同じくらい努力してるので普通に勝てません。それでも諦めることなく、直向きな姿勢で周りを味方につけて新しい技の開発などで活路を開こうと諦めずに相撲を続けます。

 この漫画を社会人にオススメする理由としては、持つ者と持たざる者の差を非常に分かりやすく示しつつ、それに抗うことの難しさ、美しさ、残酷さをしっかりと描いているからです。
 人間は、それほどスペックに差はなく、100m走でもオリンピック選手と一般人でも10秒も差がないくらいです。大谷だって空は飛べません。でもその小さな差が勝負の世界ではめちゃくちゃ大きいです。社会で働く上でもそうです。知能に異次元の開きがある事なんて殆どないし、特に仕事となると自分の頑張り次第でカバー出来る部分も大きいです。しかし突き詰めて上にいけば行くほど、秀才と天才の僅かな差は大きなものになっていきます。
 絶対的な差を感じた時に、それでも抗う覚悟があるのであれば、工夫すべきは技である。技の工夫に終わりはない。この漫画を読むとその事が魂で理解できると思います。生存競争の中で、社会の中で疲れて腐ってしまいそうな時に読みたくなる作品です。
 またこの作品は、主人公の持つ、悪く言えば狂気的な執着をそこまで肯定していません。高校編のあとにはプロ編があるのですが、主人公は常に逆境で心身をすり減らしてます。元々無理をしてるため故障も多いです。同級生たちは、全員が夢を追ってるわけでなく、普通に高校で辞める人もいれば大学までやる人、プロに入るもあまり結果が出ない人、プロになってから覚醒する人などさまざまなパターンがいるのですが、辞めること自体も自然に肯定的に表現されてます。みんながプロになれるわけではないし、なれるわけないのにプロになっても苦労は伴う。めちゃくちゃスポーツ漫画ですがこの辺を妙に現実的に書いてます。私はプロ編を読み進める中で、自分でよく考えて決断する事の大切さに改めて気付かされました

あとがき

 今回紹介する漫画は以上の5作品です!どれも名作なのでまだ読んだことのない作品があったら、是非買って読んでみてください。特にマギは必読だと思います。読むと読まないとで、じわじわ人生変わってくるレベルだと勝手に思ってます。
 面白い漫画は日本に100万冊くらいあると思います。今回テーマ的にはずれていますが、HUNTER×HUNTERをとか名作をはじめ、めちゃくちゃ面白い漫画はまだまだたくさんあります。何かの機会でちょっとマイナーよりなやつも紹介したりしてみたいと思います。

さて、最後に堀口英利におすすめの本を紹介して終わりたいと思います。

堀口英利にぜひ読んでほしい本

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