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読書テーマ、「人口動態」に決定!

都市経営プロフェッショナルスクール事務局員 のオクダです。

    

都市経営プロフェッショナルスクール読書部の最初のテーマが、

「人口動態」

に決まりました!!!3月から6月まで、月に1冊、人口動態に関係する課題図書を、部員の皆様で読んでいきます。

     

都市経営プロフェッショナルスクール(以下、本スクール)では、都市経営課題を解決していくことをひとつの目標としていまして、受講生の皆さんには開講後早い段階で、わが都市の都市経営課題について考えてもらうカリキュラムとなっております。

受講生の皆さんが考える都市経営課題の発表の場では、例えば「人口減少が我が都市の都市経営課題です!」とか、「若年層の流出がわが町の都市経営課題です!」といった人口動態を課題に設定をされる方がいらっしゃいます。

しかしながら、本スクールのコーチ陣は、「人口減少も若年層の流出も、都市経営課題ではないです!もう一度、あなたの都市の経営課題を深く考えてみてください。あなたは、どんな都市経営課題を解決していきたいですか?」とアドバイスされます。

    

一事務員としましては、最初のころ、このアドバイスが???でございました。人口減少、やばいよね、といった報道も年々増えてきましたし、若者が街からいなくなるのも、寂しい話ですし、残る身としてはあれこれと困ります。

木下顧問がいつだか仰ってました。

戦前戦後は人口増加が大きな課題とされていて、人口抑制策とか言われていたけど、自然減少を増加させたり、出生率や出生数を低下させるといったことを”政策”として成功させて解決してきたのではなく、結局は、工業化や郊外開発で都市をアップデートすることで対応してきた。
同様に、人口減少も高齢化も少子化といった人口にまつわる変化は、解決すべき事項ではなく、どうやって対応していくかを、まず進めるべき。

       

確かに、人口減少も、少子化も、高齢化も、若年層の流出も、短期的に解決できない話ですよね。短期的どころか、どうやれば解決できるのか、よくわからない部分も多いです。

仮に、今年から出生数が増加しだしても、今後20年くらいは、生産年齢人口は減少が続くことは、(大規模移民策が実行されない限り、)確定していますし、高齢化もほぼ確定で、近いうちに再生医療が確立されれば超高齢化で、人生100年時代が到来しそうです。出生数、出生率の回復も、段階ジュニア世代が出産適齢年齢を超えてきましたし、そもそも、政策的に社会的にどういった変化があれば、出生数や出生率が向上するのか、もまだわかっていません。地方部から若年層の流出も、まぁ、若者ってそうだよね、とか、若者こそ外の世界を見てほしい、とも思うところもありますし。

とか思いますと、都市経営という文脈では、いつの時代でも、その時代の人口動態のトレンドに合わせて、都市をアップデートしていくのが本筋、ということですよね。

    

ということで、今回の読書部のテーマ「人口動態」は、都市経営を考えていく上で、その外部環境として「人口動態」を詳しく把握したい、といった位置づけになろうかと思います。

都市の人口動態を把握せずして、人口動態に合わせて、さらには、人口動態に先んじて都市をアップデートしていくことって、なかなか難しいですもんね。

ではでは、部員の皆様、どうぞ宜しくお願い申し上げます!!!


・都市経営プロフェッショナルスクール
https://www.ppp-ps.net/


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