12月31日全日本プロレス代々木大会その3
いままでその1、その2までを公開していました。そして、今回完結編。
今回書いた試合は三試合あります。世界ジュニアヘビー級選手権試合
田村男児vs エル・リンダマン、セミファイナル6人タッグマッチ
諏訪魔、鈴木秀樹、佐藤光留vs鈴木みのる、大森北斗、デイビーボーイ・スミスJr.、メインイベント三冠ヘビー級選手権試合
中嶋勝彦vs宮原健斗
それではまず第八試合 世界ジュニアヘビー級選手権試合
田村男児vsエル・リンダマンについて語って行きたいと思います。
このカードが決まったきっかけは、田村男児が、全日本プロレス主催のJr.BATTLE OF BLORY2023に優勝し優勝者は、世界ジュニアヘビー級選手権試合に挑戦する権利が与えられました。そこで田村男児が、エル・リンダマンに対しリング上で、あんたからベルトを奪取してみせると宣言。一気にこの試合の注目度が高まった。尚リンダマンの入場は迫力がえげつなかった。
試合が始まった。最初はレスリングの攻防を繰り広げた。田村のほうがややリードしていた。しかしパワーは、リンダマンの方がやや上手だった。
お互い一歩も引かない戦いは中盤に入った。リンダマンが、関節を取ってギブアップを奪いにかかると、田村はパワーで払い退けた。テクニックとパワー対決はさらにエスカレートした。試合は終盤に突入した。リンダマンが得意技のジャーマンスープレックスを投下した。しかし、田村も返す。今度は、田村のラリアットで一気に試合を持って行き最後は強烈のパワーボムで3カウント。初めて世界ジュニアヘビー級王座を手に入れることに成功した。次の挑戦者は、佐藤光留となったのでまたそこの試合も楽しみです。
第九試合スペシャル6人タッグマッチ
諏訪魔、鈴木秀樹、佐藤光留vs鈴木みのる、大森北斗、デイビーボーイ・スミスjr
久しぶりに日本マットに参戦したデイビーだったが、相変わらずデカかった。特に諏訪魔との殴り合いがとてつもなくすごくて、やっぱプロレスラー ってすごいと思いました。それと秀樹とみのるの関節の取り合いが、とてもクラシカルで、華やかとは程遠いレベルの攻防でした。もう一つあって、少し前に最強タッグリーグが、行われたのを皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか。そこで中嶋勝彦と組み見事優勝をしたのが、今回の試合に出ている大森北斗です。まだ若いのに雰囲気があってとても強く、かっこいい一面のある今人気急上昇中のレスラーなんです。その北斗の腕をガッチリ絞っていったのが佐藤光留です。この6人の目まぐるしい戦いの中で一番オーラを放ったのはやっぱりデイビーでした。デイビーの勢いは止まらないまま、鈴木秀樹を吹っ飛ばし、諏訪魔も吹っ飛ばした。そして佐藤光留に対して強すぎるブルドッグボムで3カウント超絶なインパクトを残した。これからの定期参戦が待ち遠しい戦いだった。試合後鈴木秀樹と諏訪魔は、またお互いのことを「バカ」「アホ」といろんなことを言い合っていて、和田京平レフェリーが呆れて止めにかかりました。この二人が仲良くすることはあるのだろうか。
さていよいよメインイベント三冠ヘビー級選手権試合
王者中嶋勝彦vs 挑戦者 宮原健斗
この二人は、今年NOAHでもシングルを行なっており健介オフィス時代からの先輩後輩関係にあたります。お互い違う道を言ったが、また戦うことになってファンは大喜びだったと思います。そして全日本プロレスファンの人たちからしたら、全日本の至宝を取り戻してほしいというケントへの強い思いはあったと思います
そしてお互いが代々木体育館のリングに向かって入場してきた。
王者中嶋勝彦の入場時に曲がいつものKICK STARTではなく、アントニオ猪木の炎のファイターの原曲のアリ・ボンバイエで入場した。しかもセコンドには、事前のうちに伝説の過激な仕掛け人である新間寿氏が、勝彦のせ今度についた。しかも勝彦は、髪型を坊主にして入場。めっちゃかっこよかった。この一線に対しての気持ちが現れていた。
そしてお互いの入場が終わり場内アナウンスで両者が、コールを受けた。
会場内は大ケントコールと大カツヒココールで別れた。試合は序盤、会場内がどんよりと静まりグラウンドの攻防になった。お互いの技術が、半端なくて正直怖かった。そして勝彦が、アリ・キックを見舞った。まるでアントニオ猪木vsモハメド・アリを再現したかのような構図だった。そして宮原をコーナーにぶつけると、いつものシャッターチャンスが突入。
自分が座っていた席からはうまく取れなかったが、勝彦のこのバランスの良さが、すごいと思いました。しかし、これで黙っていないのが宮原健斗。エプロンサイドでのパイルドライバーで、一気に勝彦から流れを寄せつけた。このままケントのペースで試合は進んでいきどんどん勝彦のスタミナは、削られていく。宮原が、必殺技のシャットダウンスープレックスホールドを狙ったら勝彦が凄すぎる音の蹴りで回避した。そしてヴァーティカルスパイクで、大反撃をした。そのあと師匠の佐々木健介さんのノーザンライトボムを投下した。そのままフォールに行くと思ったら、関節で腕を決めた。いくら宮原健斗でも必殺技を喰らった後の関節技は、耐えられずギブアップ。中嶋勝彦が大熱戦の三冠ヘビー級選手権試合を勝利で締めくくった。試合後中嶋勝彦がまさかの1、2、3ダーで大会を締めた。大晦日の全日本プロレスは、勝彦が締めくくった。来年も応援したいと思います。