エンジニアがもらって嬉しいスカウトとは?#1
この記事はエンジニアがもらって嬉しいスカウトとは?というテーマで議論した内容をまとめたNoteです。
エンジニアの母集団形成はどこの会社さんも課題に感じていることですが、短期的な解決策としてはほぼスカウトしかないのが現状だと考えています。
そこでエンジニアの生の意見をお伝えしつつ、どういうところに気をつけてスカウトを打てば良いのをまとめました。
この記事は概要版ですので、大枠を掴んで頂けたらと思っています。
もし詳しい内容が気になる場合は、さらに詳細な内容の記事もありますので、ぜひチェックしてみて下さい。
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印象に残っているスカウトとは?
まずはエンジニアとして実際に働いてきた森が、過去もらったスカウトの中でポジティブな印象を感じた3つのポイントについて解説したいと思います。
ブランドがある会社か?
年収面も含めて、ブランド力のある会社で働きたいと思うエンジニアも多いです。
自社にブランド力があれば一番良いものの、そうでなくてもブランド力がある会社の出身者がメンバーにいることも、ひとつの大きな魅力になる可能性があります。
エンジニアが自分で調べた時に得られる情報が準備されているか?
エンジニアの方は日頃からTwitterやはてなブックマーク等で、技術的な情報を収集しています。ポジティブな技術系記事を見かけると、いつか転職を考えた時に話してみたいなと思うものです。
特に転職モードになると自主的に会社について真剣に調べることが多いので、その際にわかりやすく魅力的なコンテンツがあるのはとてもプラスだと思います。
エンジニアがフォーカスしている技術にマッチしており、さらに強化できる環境か?
長年Rubyをやってきた方にいきなりJavaの仕事を提案しても、返信をもらうのは難しいです。これまでの経験や強みを活かせるポジションだと思ってもらえることが一つ重要になります。
加えて、スカウト文面に業務内容が書いてあることが多いですが、XXXアプリのバックエンド開発、といったラフな概要しか書かれていないことが多いように思います。エンジニアの方が知りたいのはどれだけチャレンジングな仕事ができるかなので、自社がいまどんな課題を抱えていて、その方が入ることによってどう解決し、どう貢献してもらいたいのか伝えられると良いと思います。
逆にネガティブな印象だったスカウトは?
反対に、どういうスカウトだとネガティブに感じたのかについても2つのポイントを解説します。
そもそもどんな企業かわからない
Linkedinに登録していると転職エージェントからの連絡が多く、その場合はスカウト時点では社名が公開されていないことが多いです。そういったスカウトだと、何も判断ができないので返信をしない、というエンジニアの方も多いのではないかと思います。
事業内容に不安
技術志向のエンジニアが多いとはいえ、どんな事業でも良いかというと決してそんなことはありません。大きな社会課題を解決できるような事業や、子供に誇れるような事業であれば、そういった点も大きな魅力になると思います。
スカウトの中で知りたい情報?
次にスカウト文面に入れてほしい内容や、スカウトの中で知りたいと思う情報についても2つのポイントで解説したいと思います。
第三者的な客観的に判断できる情報
採用ページはもちろん、会社ホームページやサービスの説明、LP、IR資料等、シニアなエンジニアになればなるほどスカウト時点から多くの情報を見ているものです。
事業の成長可能性や入社した後にどのような仕事をし貢献していけるのかイメージをつけたいと思うためです。
そのため、客観的に判断できるような情報がきちんとまとめられていたり、調べるためのキーワードがあるとより親切なのではないかと思います。
最近ではNotionを活用して候補者に見て頂きたい資料を書くフェーズ毎(スカウト送付時、カジュアル面談前等)にまとめていたり、広報資料や記事をタグ付けして見やすくまとめたページを作成されている会社さんもいらっしゃいます。
以下の企業さんの例が参考になると思いますので、ぜひ見てみて下さい。
年収レンジ
スカウトの段階で年収レンジを知りたいと思うエンジニアの方は多いです。今の年収に対してフェアな年収を提示してもらえるのか、将来きちんと会社に貢献した場合、どのくらい上がる可能性があるのかもスカウトに盛り込めると良いかもしれません。
最近は現年収よりダウンで提示する企業さんはほとんどいないかと思いますが、場合によって100万〜150万円ほど年収アップをして転職するケースもあります。
明確なデータがあるわけではないですが、これまでスカウト送信を行ってきた経験上、適切な年収をスカウトで提示して送った場合、年収を入れずに送るよりも返信率が高いと感じています。
どんなスカウトなら返信しようと思うのか?
スカウトをもらって返信するかどうかには、大きなハードルがあるように思います。そこで返信しようと思うのはどういう時なのか、2つのポイントで解説します。
フェアな年収レンジを提示されているか
繰り返しにはなりますが、やはり年収は重要です。その事業に貢献するとしたら やっぱり事業が成長してスケールしていってほしい。そしてそれが将来的に年収にも反映されることが重要だと思います。特にスタートアップで働くときは、事業成長の可能性をきちんと感じられるかがポイントになるかもしれません。
自分がチャレンジしたいことにチャレンジできる可能性が感じられるか
今の自分の経験には少し足りない領域でも、チャレンジできる環境があるとなればチャレンジしてみたいものです。例えばプロダクトマネージャーのキャリアにチャレンジしたいエンジニアの方に、100%でなくても少しずつチャレンジしていくような仕事内容であれば、魅力に映る人もいるかもしれません。
次のステップで誰と話ができるのか?
スカウトへの返信後はカジュアル面談のステップになることが多いと思います。エンジニアの方は特に技術周りの話を聞きたい方が多いので、次回のカジュアル面談でCTOやVPoE, EMといった方と話せる機会があるとわかれば、興味を持つ可能性も高くなるのではないかと思います。
小さいスタートアップではまだCTOの方がいないケースもあるかと思いますが、その場合はCEOやCOOの方でも良いかと思います。
特にシニアなエンジニアをターゲットとする場合、こちらも重要なポイントではないでしょうか。
スカウトをエンジニア毎にカスタマイズすることは必要か?
よく企業さんに聞かれるカスタマイズの必要性についても解説したいと思います。
無理にカスタマイズする必要はない
もちろんカスタマイズされていると目を引くことはあると思いますが、逆に誰が何を見て行っているのか気になってしまうこともあるようです。
エンジニアの方も全ての情報を公にできるわけではないので、無理にカスタマイズしすぎることはないのでは、ということでした。
カスタマイズ自体、工数もかかりますし難しさもあるので、バランスを取りながら検討されると良いかもしれません。
理想のスカウトとは?
最後に現状森が一番フェアだと感じているスカウト媒体について紹介します。とはいえこの媒体も全てが完璧なわけではないので、それについても解説します。
活躍の可能性を精度良く判断できるのが転職ドラフト
現状ある媒体の中では転職ドラフトが一番フェアなのではないかと考えているということです。
これは候補者さんがその会社で活躍できるかどうかを判断する情報を事前に候補者さん側が記述しており、スカウトを送る側の企業さんがそれを見て、この人は活躍できるかどうかを判断できる状態になっているためです。この仕組みは他のスカウト媒体よりも精度が高いのではないかと感じています。
とはいえ完璧なスカウト媒体ではない
マッチングの精度は高く満足度も高い反面、転職ドラフトが完璧なわけでもないと同時に感じているそうです。
その理由は、この言語を何年使っていてこういうシステムを実装しました、とかプログラミングのスキルはこれまで以上に分かりやすいものの、 リファレンスがないような状態の内容が書かれているケースもあるように感じるためです。またどれだけビジネスやチームへ貢献してきたかについては、売り込むのが上手な方が有利になってしまうようにも思います。
また数年ごとにプラットフォームを使って転職をしながら年収をどんどん上げていった方が有利になってしまうという力が働くので、 その結果長く働いてくれて企業に貢献すようなタイプとは少し違った方々が集まっているところも感じます。
お読み頂きありがとうございました!
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