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まさGは本当に強いのか?

前回の記事↓↓


がかなり反響があり、他に牌譜を見て欲しいネトマプレイヤーはいないか?と問いかけたところ、1件のタレコミが....

シンプルに強い人の牌譜を検討して欲しいです。
太くないおさんとかまさGさんとか。

ほう、まさGか....

たしか鳳南の狂犬と呼ばれる、天鳳切っての九段プレイヤーだ。

皆はまさGと聞いて何を思い浮かべるだろうか。

狂犬?破天荒?鉄強?声が意外とねっとりしていること?まさGの名前の由来って本名が正治(まさはる/しょうじ/まさじ)の可能性が高いと密かに推測していること?

あまり交流のない私は、まずまさGの生態を調べることとした。

どんなツイートをしているんだろう...

ボード行く予定ができてウキウキする釣り日和

間違えた、これはただ可愛い日和さんだ。
ぜひウェアを新調してください。

ま、まじめだ....

狂犬なんてとんでもない、そこには家族と麻雀を両立しようとする温かい男の姿があった。

私は彼の生態調査に30分を費やし、リプ欄やいいね欄を見たが99%が麻雀関係のツイートである。

こんなリアル沖本瞬対してできることといえば、

トラックめいめいをいいねするまさG

残り1%のいいねを晒すことくらいしかできない。

だめだ、プロプーの時とは違い、Twitterに隙はない。流石の守備力。

こうなったら得意の牌譜検討でやっつけるしかねえ...

①まさG、格の違いを見せる

東発南家。

まさGの選択は....

123の3色、ジュンチャンを強く見た打5s。

この1打を見て、

と思ってしまった。

ここから5sを切る人間はそう多くないはずだ。

5sを切る人間でネット麻雀界が溢れているとしたら、プロプーが魂天になれるはずがない。


次順5pを引いて6m切り

一通、ジュンチャンの手役を目指し一旦は4ブロックに構える。


ミス4ブロック


別に4ブロックに構えることがいつでも悪手になるわけではない。

今回のように、

①面前で仕上がったとしてもMAXリーチ+1翻愚形

②鳴きが効かない(速度・打点的に鳴けない)

場合は、4ブロックの大ぶりに構えることが損ではなくなってくる。

今回はさらに、11223mというヘッド+1面子ができやすいターツがあるのも4ブロックに受けやすい。(ヘッドがあると安定するから)

見事と言う他ない6m切りである。

そして少し進み

こちらの局面。何を着るか。

狂犬の選択は...

打5p。

ここで着目すべきは3つ。

①親の河に速度感がある

②7pが3枚見えている

③発の縦引きが立派な受け入れになっている

こと。

①だが、親は役牌から切り出し、2〜8の数牌が2枚手出しされており、速度感が結構ある。(対面も数牌を切り出しているが、こういった河は早いこともあるし遅いこともあるのでちょっとわからない。)

③これが肝心で、残す発を縦引くとチャンタ一盃口5200の立派な聴牌を果たすことができる。

つまりこの5p切りは、早そうな他家に危険牌を先切りし、発という安牌候補+打点の種を残した攻守兼用の一打だ。

②まさG、噛み付かず

下家からリーチが入っており、8sが打たれた局面。

まさGはスルーとしたが、ここはポンしたい。

下家は字からの切り出しのため西の放銃率は通常の1切れ字牌より低いため、親番であればこれくらいの放銃率は追っても良さそう。

また、白が対子であることからいつでも降りることができるのも大きい。

どうせ次に引いた無筋は押せないのだから、一旦ポンしとく方が良く見える。

③まさG、ちょい読み


上家が東ポン打3s、7m打6m、中ポン打9mとしたところ。

まさGはここから打8mとするが、

(ここから初心者向け)

この瞬間、8mは当たることがない牌である。

①8mがリャンメンに当たる場合

東東中中667779m3s〇〇
から東をポンして打3s

中中667779m〇〇
から7mをポンして6mを切ったことになり、不適。

②8mがシャンポンに当たる場合

中中677889m頭頭
から
7mをポンしたことになり、不適。

③8mがカンチャンに当たる場合

中中677799m頭頭
から7mをポンし6mを切ったことになり不適。

とこのように、8mは確実に通る牌なので、最終手出しが9mでも恐れずに8mを押そう。

④まさG、絞る

この局面。

下家は8pをポンの後に加槓しており、手から6pが出てきたところ。

まさGの選択は...


1s切り。絞った。

この瞬間、4pは一応ペン4pとシャボしか当たらないが、 単純にこれらに当たる+鳴かれる のを嫌がった1s切りである。

が、ここでは打9p、あるいは打4pとしたい。

サンマ的な考え方だがここで1sを切ると、聴牌するために2sも切ることになるため、必然的に聴牌率が下がる。

下家の河はかなり弱いため、80%くらいのノーテン率と見積もって私は4pを切りたい。

また、自分の手の価値が1sを切るほどは低くないと言うのも大きな要素だ。

さらに、下家に鳴かれるリスクだが、別に構わない。

そもそも聴牌できるかわからない手をもらっている時点で親以外の、しかもトップ目の副露の加点率(勿論横移動も含む)が上がることの方が、親の聴牌やリーチを受けるより全然マシなのだ。


⑤まさG、牌理ミス

まさGはここから打1sとしたが、打2mとしたい。

1s切りのメリットは、
①2m縦引きでタンヤオになる(⇄1s引きはタンヤオにならない)

2m切りのメリットは、
①2s引いた時にダイレクトに57pと払える(⇄2m切り3m引きだと払いづらい)
②36m、58sから埋まった時の形が、打2mの時より良い

1s切りのメリットはタンヤオがつく可能性が上がることだが、その抽選を受けることができるのは、次の有効牌を引くまでの間でしかない。
また、3mを引くと25mでタンヤオに変化する抽選を少し長めに受けることができるものの、2s引いて58sターツができ、平和赤1のリーチが打てるようになる方が嬉しいだろう。

まとめると、
①タンヤオに振り替わる可能性がそこまで高くない

②愚形含みのタンヤオに振り替わるより、平和赤1のリーチを打てる方が良い

③②の理由から、タンヤオにすることのメリットである仕掛けによる速度上昇が相対的に弱まっている

ということで打2mとしよう。


⑥まさG、選択ミス×2


5sはポンしたい。降りようと思えば6789sで降りることができるので、この順目なら聴牌は取ろう。

ここは打7pだろう。

3pを切る意味がわからない。

下家はこの順目に7s→7p→2pと押していて、半端じゃない。

ただ、彼の河を見てほしい。643mと手出ししている。

ただここは玉の間なので、それも踏まえてこの状況を整理してみよう。

①下家がテンパっていない場合
3pを切るべきではない。3pが鳴かれる可能性があり、その場合リーチ者にハイテイが回る。
そもそもカン6pの受け入れが減ったからと言ってこの手が著しく聴牌しやすくなるかといえばそうではないので、あまり意味がない。

②下家がテンパっている場合

下家の手をなんとなく推察してみよう。
4m、5mが4枚、8mが3枚見えているため、マンズメンツは123mか678mの1メンツしかないが、643mの切り順から678mしか残らない。
ただ、この678mが面子になっている可能性はかなり低い(8mのワンチャンスでしかないので)

また、5s、8sが4枚見えており、ソーズメンツは234しかあり得ないが、5sを切っていることから(2sとスライドしてないから)、ソーズでメンツを持っていることもかなり少ない。

そのため、下家の手は結構メンホンになっていることが多い。

白発中の3元牌が見えておらず、加えて34mのターツ落としはピンズターツか字牌ターツとの振り替わりの可能性が高いので、3pは高打点に当たりうるし、放銃率もかなり高い牌であるため、絶対に切らない方がいい。

おそらく下家のヤミテンに当たる方がいいと思っていたのだろうか。

最後に

いかがだっただろうか。

流石は鳳凰卓で9段を保ってきたプレイヤー。

ミスと言えるミスはあまり無かった。

真面目な牌譜検討になってしまうとただネット麻雀界の雀力貢献になってしまうので、もう上手いプレイヤーは送ってこないでください。

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