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変える、今ここから ~SORACOM Discovery 2024~

皆さん、変わってますか?
どうも、ユアスタンド株式会社プロダクトマネージャーの髙原です。

ユアスタンドといえばEV充電のコンサルテーションから集合住宅の理事会対応、設置工事、アプリでの運用とその保守までワンストップに手掛ける企業ですが、、、
実はEV充電器を制御するためにソラコム様のSIMやサービスを一部で利用しております。

本noteではそんな株式会社ソラコム様のアニバーサリーイベント、SORACOM Discovery2024の様子をお伝えします。


※順不同、敬称略。


基調講演

スライド

照明や音響をふんだんに使って演出された基調講演はまさにスペクタクル!
ソラコムのこれまでの歩みや新機能の発表、スズキ・ウェザーニューズ・三菱電機の各社の取り組み事例をプレゼンいただきました。

下記が基調講演で実際に使用されたスライドになります。(ページ送り可能なので試してみてください)

2週間に1回、新機能や機能改善をリリース!

・スズキ株式会社 次世代モビリティサービス本部 本部長 常務役員 熊瀧 潤也
 Suzuki Fleetにおけるソラコム活用事例
 (SmartDriveのカスタマイズ?)

電動モビリティベースユニットの紹介も。
100vコンセントで夜間充電すれば日中は十分走行可能とのこと。

新機能

SORACOM Flux
IFTTTやZapierのようなiPaas、Salesforceにおけるプロセスビルダーやフロービルダーに相当。

センサーの値やソラカメの動体検知など各種トリガーを起点とするステップごとの処理を定義可能。

プロンプティングで生成AIが処理を作ってくれる。
例:「画像の状況の危険度を10段階で評価し、6以上であればSlack通知して」

フォーク処理 (2つ以上の処理の並列実行) は他製品に無い特徴。

ソラカメの動体検知+機械学習による画像判定を活用。
Fluxの活用例
夢が広がるパネル

SORACOM Query Intelligence
自社が利用しているソラコムの各種サービスの利用状況/分析結果をAIが回答してくれるサービス。自然言語で問い合わせることができる。

生成AIを活用した新サービスが目白押し!

そのほか、合計で10個前後の新機能が発表されています。


展示コーナー

導入事例や企業ブースは開催期間中常設されており、いつでも閲覧可能でした。

果てが見えない!導入事例の壁
どこかで見たことある企業も…

13:30~14:00 安全と運用の証明「SOC2」担当者が語る取得の意義と取り組み

ユアスタンドのISMS管理者としては見逃せないセッションでした。
会場入り口でカツサンドと紙パックのお茶を受け取りつつ着席。

ソラコムがこれまで実施してきた脆弱性対策

  • 脆弱性報告の窓口&報奨金を設置 (Bug Bounty Program)

  • ソラコムの導入検討をしている企業がアセスメントするためのセキュリティチェックシートをHP上で公開している (経産省が公開している高水準なものを加工)

  • ISMS取得済み

ソラコムが抱えていた課題

  • ISMSだけでは顧客の要求仕様、RFPを通過できないことがあった

  • ISMSは会社内の部門ごとの認証であり、顧客が求める要求に十分に応えられなかった

SOC2 とは

  • SOC2は米国会計士協会が策定している。日本では認定機関によるコンサルや監査を受けることが可能

  • プラットフォーム単位の認証。統制が取れていることを証明する。例えば変更管理において実装は誰、テストは誰、といった事柄を文書化しトラッキングする。

  • type1はSOC2取得時のレポートであり、type2は取得後半年以上経過時点での運用レポートとなる。

SOC2 取得時の困難

  • 対応期間は半年→1年以上かかった

  • ソラコムのサービスはいずれもマイクロサービスとなり、それぞれでデプロイ方法が異なる。文書化する際に難があった (当時、技術選定は各プロダクトチームに任せ、属人化を恐れずにスピードを求めていた)

持ち回りで実施されるPlatform Guardians
#andon チャンネル、うちも作ろうかな

14:40~15:20 IoTハードウェアの民主化で、新規事業を成功に導く

ユアスタンドでは様々なメーカーのEV充電器を取り扱っていますが、一部ハードウェア(制御盤)は自社で設計し、その生産を外部へ委託しています。
そういった側面と親和性を感じるセッション。

株式会社MIXI みてね事業開発部 部長 佐藤 僚

 みてねみまもりGPS
 機器の製造はJENESIS社に委託。
 機器単価を抑えられるよう必要な機能、部品を徹底的に絞った
 予想より売れてしまい売り切れ、製造リードタイムもあり、発注の難しさを感じた

株式会社OND 代表取締役社長 近藤 淳也

 IBUKI トレイルランのライブ配信と計測
 専用機器の製造委託先は京セラ。JENESISではない
 現地の回線が耐えられるかどうか、本番で検証するしかなかった。
 信号の発信間隔はレースによって変えている。森をさまようレースでは30秒間隔、8日間続くレースでは10分間隔。電池のもちが重要であるため。
 選手からも喜びの声。遠隔で進み具合が分かるため応援の声が増えた。
 ポッドキャストでトップ選手のインタビューを流すようになったら人気が出た。トレイルランの参加者は1日5-6時間走るので暇、聴いてもらえる
 山なので圏外がありうる。ソラコムさんには機器で動作する衛星通信の機能を開発してほしい。遭難事故は年間3500件。命を救える技術だと思う
 キャリアの通信品質について、ドコモは山ではほぼ圏外、尾根であれば8割繋がる

JENESIS株式会社 代表取締役社長 藤岡 淳一

 ハードウェアの受託開発
 600製品の製造実績あり。mouseコンピューターも。


15:45~16:15 徹底解説!大規模IoTを支えるSORACOMの技術基盤

"絶対に落とせない"ソラコムのサービス基盤。
その実態はいかに?
会場は満員御礼で、立ち見もちらほら。

APIファースト

  • ソラコムの機能はすべてAPI経由で外部利用可能。

  • SIMが1枚から購入可能。またAPIを利用することで大規模ユーザーのニーズにも対応可能

  • Public APIの数は 43 → 448 に増大 (2015/09/30と2024/07/17時点で比較)

  • Public APIのコール数は 35,000,000回/日

  • ソラコムのサービス開発においては、社内向けのAPIも活用

アーキテクチャ

  • 当初はEC2だったが、今ではECSとLambdaが主流。

  • 水平スケーラビリティを重要視している。EC2/ECS/DynamoDBはAutoScalingでき、Lambdaは特にスケーラビリティに優れる。

  • 月次の課金処理が特に重いので、オンデマンドにスケールアウトできる仕組みを利用

次回はソラコムにおけるチーム開発論もぜひお聞きしたいです!


16:50~17:30 最新IoT事例にみる、設備管理・運用の自動化と省人化

ユアスタンドでは設置したEV充電器の保守運用も行っています。
現場対応も行う者としては非常に関心のあるテーマですね…
会場入り口で配布された軽食を受け取りつつ着席。

株式会社hacomono IoT部 マネージャー 岩貞 智

hacomonoとは
店舗運営の“次世代OS”。

会員管理・予約・決済をはじめ、
スクール管理・在庫管理など、
リアル店舗や施設の基幹業務を網羅。
業界大手企業にも導入され、セキュリティ対策も万全です。
業務の効率化はもちろん、
これまでできなかった、理想の顧客体験を提供します。

https://www.hacomono.jp/

今まで
 ・顧客などからTELやメールで問い合わせがあったものを手でSlackへ投稿
 ・それらに対して担当者が1件1件対応していた

生成AI導入ステップ
 ・問い合わせ方法の省人化 (Slackフォーム活用)
 ・手作業が発生していたログなどの状態取得作業の自動化
 ・問い合わせ内容、データ(状態)、過去の問い合わせ内容を元にAIに回答を推論させる

施錠システムLockQRのアーキテクチャ
Slackフォーム。ユアスタンドでも活用されています。
問い合わせと関連するSIMの特定をしてくれるボットかな?
AI (Slack bot) による回答の推論

導入効果
 ・簡易的なトラブルに関しては、エンジニアが介在せず解決が可能になった。
 →貴重なエンジニアリソースをクリエイティブな業務へ専念できる
 
 ・一部試験的に顧客へも提供しており、弊社への問い合わせ前に自己解決が可能になった。
 →問い合わせから回答までのリードタイムが減り双方にとってプラスに

まとめ
 ・IoTで生成AI?と思っていたが、問い合わせ対応の効率化に使うことでサービス品質の向上が可能
 ・あくまで補助の情報だが、過去の対応記録を学習させているので精度はとても高い
 ・全てのセンサー情報を取得できればトラブル原因を割り出すことは一定可能だが、自社デバイス以外の環境要因が含まれる場合は過去事象から経験則的に追求する必要があり、そういった場合でも生成AIは有効
 ・生成AI活用に対する期待値は低かったので満足している

ヤンマーホールディングス株式会社 デジタル戦略推進部 DX推進G 河野 銀

工場排水の目視確認業務を、IoT/iPaaS/AIの活用により自動化した。
ソラカメを利用。

現場の方からは不安の声も聞かれた。過去には他社製品で数百万円/台の見積
→凄い、安い、早い。更に発展させたい!AI判定導入へ
→→これが無くては業務が回らない。戻れない。更なる高度化へ

現場には行きたくない…
ソラカメの機能やプライシングは後述!
導入スケジュールがクイックすぎる

北海道ガス株式会社 エネルギーシステム部 係長 國奥 広伸

・OT (Operational Technology) 設備は外部との通信が不可であるため、制御PCに表示される警報画面を目視で確認する必要があった。
→ラズペリーパイとOpenCV (画像処理用のライブラリ) で解決

・現在はAmazon Monitoronも活用。

現場には行きたくない…
プリミティブ!
予知保全への挑戦。 
Monitronの物理機器はAmazon、もしくはSORACOM(SIMとセット)で購入可能。
MonitronのゲートウェイはEthernetとWi-Fiの2種類があるんですね!

ソラカメ ワークショップ

ワークショップの様子

・プログラムコードの実行環境であるGoogle Colaboratoryを用いたワークショップ。GoogleアカウントとSORACOMアカウントが必要。
・長椅子と長机が用意されているので、あとは配布された数枚のマニュアルに従いセルフで進めていく形式。所要時間は20分程度。困ったことがあれば近くのスタッフに質問できる。
・ワークショップでは会場に設置されたソラカメ機器にAPIでアクセスして静止画を切り出し、ffmpegを用いた動画化を実施した。

ソラカメのプライシング

本体代金 3,980円/台~
月額990円~
安い!買って遊びたくなるプライシング。
コインパーキングへの導入事例もあるそう。

機能
・常時保存プランの場合、7/14/30日経過後の動画は自動で削除される。
 モーション検知プランの場合も同様。
・映像のズームはできない。(他社製品だがSafieはできる)

API
動画ファイルのダウンロード、静止画の切り出し、ストリーミング視聴などに対応。
リファレンスはこちら

ソラカメ x Flux の実装例

非常にクイックにスタートできる印象。

イベント参加を終えて

弊社が常日頃お世話になっているソラコムのサービス。その最前線を五感で体験できる素晴らしいイベントでした。
情報セキュリティ対策や技術基盤、生成AI活用など実用的な内容も多数。
イベントのキャッチコピーである「変える、今ここから」を今すぐ実施したい気持ちでいっぱいです。
とりあえず社長!ソラカメ一台購入しましょう!

最後に

ユアスタンド株式会社は「クリーンな移動が当たり前の新しいモビリティ社会へ」を実現するため、EV充電というまだまだ未開の領域を切り広げていく仲間を募集しております。

まずはお気軽にお問合せください!今ここから!

デザイナー、エンジニア、ビジネス職など積極募集しています!


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