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普通に生きてたはずなのに

上京して暮らし始めた会社の寮は、あるアパートの一室。
同じく新卒の同僚と振り分けの部屋での暮らし。
新卒で上京したての小心者でまじめな私には、当時のバブルで浮き立つ世の中は、どこか無縁な世界の出来事でした。

上京して3年経ったころ、私は結婚、出産していました。
旦那様は関東の方でしたので、当然鹿児島に帰る雰囲気ではありません。
少し早い結婚、4人の子育て、生きがいのための仕事、お互いの両親との関係。
傍目には順風満帆に見えたでしょう。
しかしながら、それまで他人だった者同士が結婚という形で「家族」を形成していればいろいろなことが起こります。
夫という名のパートナーとの関係はもちろん、子供やお互いの両親、そのまた親戚など様々な環境や関わり方、イベントが発生します。
自分一人では考えもしなかったようなことも起こります。

それでも私の生き方はいわゆる『普通』の枠内だったのではないかと思います。
そんな『普通』は、些細な出来事の積み重ねで壊れていきます。

いつしか私と旦那様は家庭内別居のような状況になりました。

そんな頃出会った男性が居ました。
インターネットを介して出会った男性は13歳も年下で、才能あふれる青年でした。

そこから私の『普通』だったはずの人生が大きく変わってしまったのです。

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