見出し画像

骨運動と関節内運動の解釈 理学療法

今回は骨運動と関節内運動の臨床上での捉え方をまとめたいと思います。

骨運動:骨自体の回転運動
EX.大腿骨、上腕骨、椎骨などの回転運動

関節内運動:関節内で起こる骨間の運動
EX.膝関節内の大腿骨遠位又は脛骨近位の滑り運動や転がり運動

よくある健康本や専門書でも関節にフォーカスされているものが多く「股関節」「肩関節」などが表紙となることでなんとなく関節内運動に注目が集まりやすいように感じています。

しかし、その関節内運動はその関節を構成するそれぞれの骨が回転運動で起こった結果であることに注意しないといけません。

関節内運動の決定は骨運動が必ずしも常に同じ運動とはならず、骨運動にはバリエーションがあることを理解することが重要です。

関節内位置関係が膝関節外旋位として、
骨運動のバリエーションは
①大腿内旋・下腿外旋
②大腿過内旋・下腿内旋
③大腿外旋・下腿過外旋

これらすべてが関節内運動は膝関節外旋運動となります。

上記の内容を踏まえて私が大切にしていることは

関節内運動制限対して、それぞれの骨運動が適切であるかを考えること

・その骨運動は対象関節以外にも別の関節の構成要素となっているため、他部位での制限が対象関節にも波及している可能性を考えること

・闇雲に関節内運動制限に関節内運動のみで対応しようとしないこと

ただただ関節内運動のみで治療していると治療中や荷重時などで逆に痛みを誘発してしまうこともあるので気を付けています。

もちろん、骨運動が確保され、関節内運動のみで制限が見られているケースもあるように感じますのでそれぞれを適切に評価することが重要であると考えます。

※この内容は個人の解釈がありますので参考程度にお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?