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なにわ3号

大阪の第二寝屋川と大川を クルーズ船に乗って、河岸の紅葉を見てきた。
船の中から 大阪城、造幣橋、中之島公会堂などを見ながら アナウンスガイドで、それぞれの建物の説明をしてくれる。船の中では、狭いながらも ビールやジュース、コーヒー、カフェオレ、お菓子なども販売している。
晴天で日差しが暖かく、風もさほどない日だったとは言え、12月初めなので、水面上は寒いだろうと思い、結構厚着をして行ったが、屋根付き、窓付きの船なので、コートを脱いでいる人はいなかったが、寒くはなかった。
 以前、同じ大川を屋形舟に乗って河岸の桜を見るイベント(桜を見る会と言ったらちょっとマズい?)に参加した事があるが、その時のボートみたいな舟を想像していたので、絶対寒いだろうと思ったわけである。春の桜も秋の紅葉も 丁度見頃に見られれば、壮観である。
あと1週間遅かったら 今回のような紅葉はもう終わっていたと思うので、タイミング良かった。

川沿いには、カフェやレストランもあり、外のテラスでお茶や食事をしている人達がいて、こちらから手を振ると あちらも笑顔で大きく手を振ってくれる。遊歩道を散歩したり、ジョギングしたりしている人も 手を振ってくれる。 船の中で、案内係の女性が、「写真お撮りしましょうか?」と声をかけてくれたので、中之島公会堂が見えるあたりで私のスマホを渡して、写真を撮ってもらった。
6人の外国人観光客のグループも乗船していて、通訳の女性が一人同行していた。英語だったから欧米の人達だろうか?どこぞのやかましい人達とは違って、あまり会話もせず、表情もほとんど変えず、通訳の人の話を聞いているだけで、静かだった。写真を撮ってもらう時だけ、隣同士で肩を組んで笑顔だったが。

1時間15分くらいで、乗船した所に戻り、船を下りる時、船着場に クルーズの関係者の お兄ちゃんと呼ぶのがふさわしい感じの若い男性が立っていたので、「ありがとうございました」と こちらからお礼を言ったあとに「この舟の名前は、なんていうの?」と聞いてみた。彼は「は?そんな事聞かれたの初めてですけど」みたいな顔をして、もそっと「なにわ3号」とだけ答えた。
何故だ?舟の名前を聞いてはいけないのか? 

20年ほど前に初めて隅田川クルーズをした時、その時私が乗った船よりもずっと新しくて、形もカッコいい「ヒミコ」という船が走っていた。漢字で書くのか ひらがなで書くのか知らないが、私が乗っている船の周りの人が、そのカッコいい船を見て「あ、ヒミコだ!」と言っていたので。

「なにわ3号」、大阪らしくて親しみやすく、ちょっとユーモラスで可愛いではないか。
船の中のサービスや雰囲気も良かったし、私は「なにわ3号」が好きになった。
お兄ちゃん、もしまた今度、誰かに船の名前を聞かれたら 誇らしげに「なにわ3号❗️」と大きな声で言うのだよ。

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