たぬき ふくろう カエル
信楽焼は、たぬきの焼き物で有名だ。信楽焼の里へは、4回くらい(5回かもしれん)行った事があるが、窯元によって置いてあるたぬきの顔が少しづつ違うのは、職人さんが手作りで一つ一つ作るので、一人の職人さんが作ってもたぬきの耳の形がちょっと違うとか、同じたぬきでも左右で耳の大きさが若干違うとか、顔つきが違うとかがあるようだ。
大量生産で作るたぬきは、同じ顔をしていて値段も安く設定してあるが、職人さんの手作りの方は、やっぱり手がかかっている分、大量生産の物よりは高値で、頭にカエルを乗せていたり、両手にシーサーを持っていたりして、お値段以上に面白い。
何箇所かの窯元へ行ったが、ある所は高さ4、5メートルはある大たぬきが入り口の所に立っていて、「こんな大きなたぬきは どうやって焼くんですか?こんな大きな物が入る窯があるんですか?」と聞いたら それはコンクリートで作っているとの事。そうだったのか、そうだろうねー。あんな大きな物が入る窯は、作るのも管理するのも大変だ。
たぬきは、他を抜く=他抜き で、他より秀でる事ができるからかと思っていたのだが、魔除け効果があるらしい。シーサーを両手に持っているたぬきなどは、魔除け最強だな。
ふくろうは、苦労しないように=不苦労 だよね。
カエルは、無事帰る。私は、使ったお金が返ってくるように財布に小さなカエル🐸の焼き物を入れている。
日本人って、ダジャレ文化?いや、ダジャレではなく、「多洒落」文化なんだろう。おせち料理にしてもそうだし。江戸時代の粋さを感じる。
そして、魔除けであったり、無事に帰るであったり、苦労せず安穏に暮らせるようになどの思いや願いが込められている。
ただ、それを持っているからといって依存してはいけないと思う。洒落っ気のノリで、ちょっとしたお守り なんです くらいの気持ちでいるのが一番いいね。
先日、電車に乗ろうとした時に私の前にいた女子高生のリュックにぶら下がっていたのは、「突破守」と刺繍されたお守りであった。
受験生か? それとも何かスポーツをしていて試合を勝ち抜いて行く為か?
それにしても お守りは、あんまり外側にぶら下げない方が良いのでは と 余計なお世話を焼きたくなった私であった。何を突破したいのか知らんけど 頑張りたまえ!