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解放したい憎悪
※「2015/5/13」に投稿された記事です
こんにちは。ごきです!
今回は、私が超器の小さな人間だということを書かせて頂きます。
私は今まで、いろんな方々にいじめや嫌がらせをされながら生きてきました。
もし今、私をいじめた方々が
心から謝罪をしてきたら、笑顔で許せると思います。
しかし
一人だけ、どうしても許せる自信のない方がいます。
どうしてそんな憎しみを抱えているのか
まずは、私がその方にされたことを踏まえて話させて頂きます。
あれは中学校に入学し立ての頃でした。
クラスには
「俺はイケてる大人だから、それに見合う可愛い彼女が欲しい!」
という男子たちで賑わっていました。
その男子たちは、目標の第一歩としてか
好みではない女子の、顔の欠点を罵って廻っていました。
もちろん、私もその被害を受けました。
ただ、私の場合は
他の子たちみたいに罵って終わりではなく、いじめにまで発展しました。
何の罪もない、生れつきの顔が原因で始まったいじめなので
当時の私は悔しさのあまり、毎晩布団の中で泣いてしまうほど辛い日々でした。
どんないじめだったかというと
すれ違いさまに「ブス」、「◯ね」などの暴言を吐かれたり
背後から、突然頭に目薬を2〜3滴垂らされるなどの、嫌がらせじみたことを何度もされました。
このとき、私に目薬を垂らしてきたのが
いじめっ子男子たちの、リーダー的存在のSさん。 私の唯一許せない方です。
私はSさん率いる男子たちのいじめに耐えながら、辛い学校生活を送っていました。
そして、そんなある日のこと
その日も私は、いじめでボロボロになった心を抱えながら
「こんな毎日なら死んでしまいたい!」
と、虚ろな気持ちのまま自転車を漕いで帰宅していました。
そんな精神状態で自転車を漕いでいたため
いつもはちゃんと行っていた「十字路での安全確認」を完全に怠ってしまい
道の端に植えてある大きな紫陽花の影に隠れて、左から走ってくる車に気づかず、交通事故に遭ってしまいました。
救急車で病院に運ばれましたが
幸い、右足を打撲するだけの軽傷で済みました。
翌朝、登校すると
母の連絡から、私が事故に遭ったことがクラス中に知れ渡っていました。
そんな中、私を待っていたのは
「気をつけなさい!」という注意の言葉でも
「大丈夫だった?」という同情の言葉でもありませんでした。
Sさん率いる男子たちが、私を取り囲むように集まってきて
私の不幸を馬鹿にして笑い始めました。
そのとき言われたSさんからの言葉
「事故に遭って良かったな!」
この一言が、私の胸に深く突き刺さりました。
『自分の不幸で、こんなにも喜ぶ人がいる。』
そんな事実に、私は足の打撲なんか比べものにならないほどの心の痛みを感じました。
全ては、私の容姿が原因で始まったいじめ。
「自分の顔は世界一醜く汚いものなんだ」
と思い込み始めたのも、このいじめがきっかけでした。
私はこの先、一生Sさんを許せないまま、歳を重ねていくのでしょうか...。
あれからもうすぐ10年経ちますが
今でもSさんの言葉が頭から離れず、フラッシュバックしてしまうことも少なくありません。
あのときの心の傷が完全に消えて、自分の顔をちゃんと愛することができるようになったら
私もSさんを許すことができるのでしょうか?
これは私にとって最も難しい課題です。
いつかSさんにされたことを肥やしに
私は今よりずっと大きな器を持ちたいです。