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自分を守りたくて生み出した悲劇

※「2015/5/26」に投稿された記事です


こんにちは。
人との関わりにおいて
いじめられっ子ばかりを担当してきたごきです。

実は私は、いじめられた経験だけでなく
いじめの傍観者も経験したことがあります。

なので今回は
私が目の前のいじめに、何もできなかったという失敗談について話します。


私には、保育園の頃から仲の良かった
Y君という男の子がいました。

私は保育園の頃から人見知りが激しく
みんなの輪に入れない子でした。

目の前で楽しくワイワイ遊んでるみんなを
部屋の隅っこに座って羨ましそうに見てることが、私の保育園での日常でした。

その保育園には、私の他にもう一人、みんなに溶け込めない子がいました。
それがY君です。

Y君は少し、知能や発達に障害があり
他人とのコミュニケーションも上手くとれない子でした。

しかしその一方で
人の嫌がることは絶対にしない、誰よりも優しい子でした。

私が保育園で唯一仲良くなれたのも彼でした。

私とY君は小学校に上がっても、よく2人で話していたのですが
そんな私とY君を見たみんなは、「ラブラブ〜!」とひやかすこともありました。

小学校低〜中学年の頃の私は、みんなからのひやかしを気にしていませんでしたが
高学年に上がり思春期が近づくに連れ、異性を意識し始めるようになったため
そのひやかしが、次第に恥ずかしくなっていきました。

その結果、私はみんなにひやかされるのが怖くなり
Y君と距離を置くようになってしまいました。

そんなある日、事件が起こりました。

クラスの乱暴な男子が、グループでY君をいじめ始めたのです!

クラス内でも結構目立ついじめでしたが
いじめの主犯の男子は、体も大きく力も強いので、誰もY君を助けようとしませんでした。

その「誰も」の中には私も含まれています。

いじめられた経験のある私は
誰よりもいじめられる痛みを知っていたハズなのに、「やめなよ!」の一言すら言えませんでした。

なぜかというと
私自身も、いじめの主犯格の男子から何度も泣かされたことがあり、彼に恐怖心を抱いていたのと
そもそも体も小さくて力の弱い私が、男子たちにかなうハズがなかったからです。



...というのはただの言い訳で
本当は、Y君を助けて、またみんなに
「Y君のことが好きなんだー!」
とひやかされるのが怖かったからです。

現在、大人になってから当時を思い出すと
本当に馬鹿みたいな理由だなと思います。

ひやかされてもいいから
一言でもY君のいじめに、「やめなよ!」と言ってあげた方が、Y君もずっと救われたハズです...。

私は、自分を守ることを優先に考えた結果
ひやかされることよりも、100億倍恥ずかしい自分を作ってしまいました。

Y君には、いくら謝っても償いきれないかもしれません。

だから、せめてもの罪滅ぼしとして
みんなにメッセージを送らせて頂きます。

みんなは、目の前のいじめを知らんぷりしていませんか?

もし知らんぷりしていたら
まず最初に、こう考えて欲しいです。

いじめられっ子を庇って、一時の痛みを味わうか
庇わないで、一生の罪悪感に捕われるか

みんなには、私のような後者にはなってほしくありません。

最もいじめを止めやすい立場にあるのは
傍観者なのではないかと、私は思っています。

もちろん、1人でいじめっ子に立ち向かう勇気がなければ
自分と同意見の子を味方につけたり、後でこっそり先生に報告してみたりするなど、いじめを止める方法は、探せばまだまだたくさんあります。

そしてその上で、いじめられっ子の苦しみを緩和してあげて下さい。

その行動は絶対に無駄にはなりません。
あなたをより強くかっこよく成長させてくれるハズです!

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