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鯰尾藤四郎についてメモ


2023年の夏、徳美で鯰尾を見てから約8ヶ月が過ぎた2024の5月。何故かわからないがもう一度見たくなって大阪まで出ることにした。予定を合わせていくと結局行ける日は5月8日になった、確か記憶ではこの日の前後で大阪城は落城していたはずだ。そんな日に、大阪で、大阪城が見えるあべのハルカスから、落城で焼けた刀を見る。
もう何か行くしか無いと思った。偶然空いている日がその日ならもうそういうことなのだろう、と。
ある種の使命感すら抱いて前日は眠りについたのを覚えています。


前書き

興奮であまり眠れず、若干のだるさを引き摺りながらの開幕です。
朝早くの高速バスに乗って大阪まで繰り出しました。移動してる間はずっとドキドキしていました。それと同時に考えていた事もあって、
言ってしまえば鯰尾藤四郎にとって因縁の地、縁やゆかりがある土地。ある種大舞台で鯰尾藤四郎を見た時にガッカリするかもしれない自分が怖かったのです。前徳美で見た時にいい刀だと思ったはず、でも再刃で…、の様な事を渦巻かせながらバスに揺られました。
今でこそ言えますが要らぬ憂いでしたね。そこは後で詳しく書きます。
そんなこんなしてたら大阪に着きまして、人に押されて移動しまして、あっという間にあべのハルカスです。

鯰尾藤四郎について色々

チケット買って荷物預けて早速入場しました。鯰尾藤四郎、目立つところにいました。刀スペースの大体真ん中に鎮座。大体の所感と作風を素早くノートに纏めます。ここらへんはもうすっかり慣れましたね…
書き終わってから改めて鯰尾藤四郎をじっくり見ました。
これが再刃とは思えないぐらい肌がいいなと感じました。それとやはり姿が面白い。面白いだけでなく上品でもあるな、と…
シュッと切先へと纏まる様な(分かりにくい言い方ですが)形をしているのである種の勢いというか…躍動感すら感じます。
ライティングによっても変わると思いますが若干青みがかっている気がするのでそれも相まって水の中の鯰を連想しました。
薙刀直しの好きなところの一つは薙刀樋がカッコいい所です。これがあるとなんだかスタイリッシュさが増します。つまり鯰尾は上品でちょっとスタイリッシュ…?(個人的には)
再刃とは思えないですが茎をみると赤黒く、質感もジャリジャリしたものになっていて確かに焼けた事が分かりました。
焼けても美しいです。
忖度抜きにやはり豊臣家が大切にし家康が初代越前康継に再刃させるだけの名刀だなーと素人目に思いました。
他も見ましたが長くなるのでここでは割愛
謎の感慨にふけりながら帰宅しました。

鯰尾小話

この日の話ではないのですが鯰尾藤四郎繋がりということで!
もう既に同じ事を言っている方が沢山いらっしゃると思うので詳細は省きながら書きます!
鯰尾藤四郎は薙刀直しなのかという疑問をメモ代わりにここへ放流します…
これは有名(?)な話なのでもっと詳しい事をご存知の方がいらっしゃるかもしれません。ご存知で、心優しい方がもしいらっしゃれば詳細をコメントやTwitter等で教えて頂けるととても喜びます。

本題に行きます!
比較で分かりやすいかなと思うので骨喰藤四郎と比較して書きます。難しい言葉を使わずに感覚だけで書きます。
骨喰藤四郎と鯰尾藤四郎の写真を縦にして(持ち手の方を自分側に)見ていただければ分かりやすいと思います。
骨喰藤四郎から見ていきます!
鎬筋を先端辺りから持ち手の方までなぞるように見て頂くと分かるかと思うのですが、ほぼ真っ直ぐストンとストレートに落ちると思います。感覚としては緩い曲線を描いて真っ直ぐ落ちる感じです。

続いて鯰尾藤四郎
先ほどと同じように上から下まで視線を下ろした時に骨喰藤四郎と比較してなんだか引っかかりがあるように感じませんか?
ストンという感じではなくどちらかというと最後でぐにゃっと少し反れる感じ。
この感じ骨喰藤四郎以外の薙刀直しと比べても少し異質だと思いました。
これが鯰尾藤四郎が薙刀直しではないという100%の証拠ではないですし何か議論したいとかでもないのですが、人伝に聞いて興味が出たのでまとめてみました。
こうしてみると色々と違いがあって面白いですね。他にも色々知っていきたいです。

終わりに

最初高速バスの中で抱いた憂いは帰りには塵となって消えてました笑
薙刀直しが好きになったのは鯰尾藤四郎の影響がかなーり大きいです。いつか刀を買うなら薙刀直しがいいですね。見ているだけでも楽しいです。駄文でしたがここまで読んでいただいてありがとうございました!
またネタができた時に書きます。

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