刀剣旅in東京
前回に引き続きまた思い出話かよみたいなところはありますが肩の力を抜いて書き散らします。途中途中で展示とは関係ない話が挟まるのでご了承下さい。
ハイ、また弾丸旅です、学ばないねー〜！！
しかしこの時は事情があったのでしょうがないのです。どうせすり減るのは自分の体だしね……
それは置いておいてさっそく書いていきます。
【静嘉堂文庫美術館 超・日本刀入門riviveー鎌倉時代の名刀に学ぶ】
早速ですが関西からビューンと東京です。今回の旅はいつもの倍切羽詰まっています（いつも切羽詰まってる）到着が一日目の昼で一泊二日、展示を2個見ます。それの一個目！ずっと東京は行ってみたかったので見たい展示が重なるなら行くしかない、ということです。
刀に貴賤はないと思う、しかし
古刀、新刀、新々刀、現代刀（上古刀等も）全て素晴らしいもので見る度に感動しますし勉強になります。勿論刀は人の手によって生み出されていますので出来に良し悪しはあります。それを抜いても新しい刀が好きという方も多いですよね、勿論私も好きです。
展示のタイトルにある通りこの展示は鎌倉時代の名刀ばかりを集めています。古くて出来が良い刀ばかりが集められているということです。
これは古刀を見る大チャーンス!と飛びつきました（笑）
新刀も勿論大好きですが古刀が見れるときはなんだかテンションが別ベクトルで上がります。単に古刀の方が好みなんじゃないかと言われたら終わりですが…
新刀を見ているときは『これ物凄く切れ味よさそう……かっこいい…』みたいな方向でテンション上がります。
印象に残った刀
【新藤五国光】
この展示を見に行った目的の一つに新藤五国光の太刀があります。
新藤五国光は新藤五国光→行光→正宗
の様な感じで相州伝の基礎を築いたとされています。国光の短刀は何振りか見たことがありますが、個人的にはどちらかと言うと山城っぽさを感じました。太刀の作は珍しいのでとても気になっていました。
写真を撮るのが下手なのは許してください…
今回の展示のタイトル、日本刀入門と付いているだけあって凄いです。展示の下に見どころをまとめたパネルが設置されているのでどこを見ればいいのかが一目で分かります、滅茶苦茶助かりました。
詳しいことはパネルが解説してくれてるので言うことないですが、個人的な感想も書いておきます!先ずパネルに書いてあるとおり姿がとても美しいなと感じました。鋒に向かうにつれて徐々に細くなって小切先で結んでいるのが、やっぱり好きです。形で好きになりがちです。
それと、やはり肌が凄く綺麗ですね。青く澄むとはよくいいますがまさにその様な雰囲気を感じました。相州の中に山城を感じました。
【小太刀 銘正長】
難しい用語や解説を入れるより伝わるかなと思って簡単に言います（許してね）
『綺麗で華やかなのになんか殺意高く感じる！』
これです。私の感想はこれに尽きます。
乱れ映りと丁子乱れがどちらもとても美しく華やかです。
しかし姿が「フン！フン！」といった感じで踏ん張っています、そして切先がゴツいです。
それらが合わさって華麗なゴツさを生み出しています。戦闘力の高い美刃って感じです。
そしてこれは拵の話なのですがこの拵えとても美しカッコイイって感じじゃないですか？（個人的にはそう思います）
それが刀本体のイメージととても噛み合っていると思いませんか？（個人的にはそう思います…笑）
拵単体でも見入ってしまいそうです、おしゃん
【後家兼光】
う、うわ〜！でかい！
すみません、私からでてくる感想なんてこんなものなのです。
スラッとしています、大太刀磨上げの打刀です。
大太刀を磨上げただけあり身幅は広め。
相伝備前、私には掴めませんでした…精進します。悔しい思い出
こちらは共に展示されていた拵です
絢爛豪華という言葉が似合う拵。しかし上品に纏められていて全く過度に思いません。鶴の意匠が施されています。
2年色々と見て回って思った事なのですが、拵も中々面白いですね。持ち主の思いを感じられる刀装具は、時代を超えて訴えかけるものがあるように感じます。（ド素人の意見ですが）
自らの街に思いを馳せた拵、美しい景色を偲んだ鍔、色々と見てきましたがどれも素晴らしかったです。そういう物が一つでも多く未来へ残ればいいなぁ。
名残惜しさすら抱けない程時間がない
名残惜しいですがそんな事言ってられない位時間がないです。東京に着いたのが昼で見終わった頃には夕方の16時頃でした。急いで古本屋街に向かい古本を買いました。サブミッションです。そんなこんなで1日目は終了、2日目へGO
【東京国立博物館】
2日目は東京国立博物館です あの東博です！
京博、東博等縮めて呼びがちですよね。
ここも念願です。圧倒的な所蔵量が叶える年中国宝展示状態（内容は変わる）
いつ行っても何かしら見られます！これは凄いです。今回は国宝の行光と亀甲貞宗を見たくて行きました。
印象に残った刀
【短刀 銘行光】
国宝の行光です。
肌がバッチリ見えます、肌模様も地景もバッチリです。
上品ですが力強さもあります、とても好きです。
今更かよ！って感じなのですが短刀って結構でかいという事を最近実感しています。本当に今更ですね。ガラスケースだとどうしても距離があるし横置きなので大きさが分かりにくいのかもしれません。
【亀甲貞宗】
写真にはハッキリ映っていませんが茎の亀甲紋も見えました。
隣に展示されている行光と比べると
相州っぽ〜！ってなりました。
綺麗な のたれが焼かれています。
肌はつるんとしているように感じました。みずみずしいです
他にも色々あった
特筆するのはこの二振りだけですが他にも沢山の刀がありました、青江次直や豊後行平、手掻包永なんかも。これだけ色々な地域の刀が一気に見られるのも珍しいかもしれません。展示は数カ月にいっぺん一新されるので事前にチェックしてから是非！
ドタバタではあるが
こいつは後何回ドタバタ弾丸旅をやれば気が済むんだって感じですがまだまだ続きます。基本的に刀を目的に旅をするので行く！見る！（ちょい観光）帰る!って感じになってしまうんですよね…なのでご飯の話とかはできないのです…（なんならホテルでコンビニ飯キメました）
ですがこの時もやっぱり楽しかったです！疲れますが満足感があります。今年はまだどこに行くとかの予定がないので昔の話しかないのですが記録がてら残していきます。
【ここまで読んでくれた方へ】
ここまでお読みくださりありがとうございます。また御縁がありましたら覗きに来て下さい！
ーーーーー
Twitterもやっています。宜しければ↓
@Hu_ridayeo