東海道 連続踏破 顛末記 その3
具体的な実行計画
休暇と軍資金のめどがたったら、いよいよ本格的に実行計画を練り上げる。
目的は、各日にどこからどこまで何km歩いて、どの街のどの宿に泊まるかを全て決定すること。 その日に行けるところまで歩いて、疲れたら付近の適当な宿を探すという行き当たりばったり作戦は通用しない。下調べの段階で判明したのは、手頃な宿がある街は思っていた以上に限定されているということ。行き当たりばったり作戦では、最悪泊まる宿が確保できず、野宿。。。という可能性が排除出来ない。野宿では一日の疲れがとれず、翌日以降の歩行に負の影響を及ぼす。まして雨など降ろうものなら目も当てられない。仮にテントを持ち歩くとするなら、それを全行程担ぎ通す体力も追加で必要になる。
詳細コースの確定
最初にすべきことは実際に歩く旧東海道を具体的に決定すること。
今回の連続踏破について、第三者機関の認証を受ける訳ではないので、自分が納得して、コースはこれだと決めるだけでよい。
色々と情報を比較した結果、「東海道五十三次」アプリの説を採ることにした。なぜか、京→江戸 の向きに歩くことは、何の疑問もなく規定事項として私の頭に浮かんだ。
そのほか、
・桑名と宮の間の海上「七里の渡し」は、鉄道で代替する。
ということも自分の決めごととした。
ちなみに、道中で見かけた「同志」は、紙の書籍「ちゃんと歩ける東海道五十三次」を持っていることが多い印象。東海道を歩く人のバイブル的な存在と思われる。 私は軽量化のために電子データをスマホに格納して参照するスタイルを採った。それについては装備編で詳述する。
行程確定に向けたコースの解析
「東海道五十三次」アプリによって平面上の詳細コースは確定したが、箱根峠や鈴鹿峠などの立体的なコースプロフィールも考慮する必要がある。
もう20年以上愛用しているPC用ソフト、「カシミール3D」で詳細コースデータ(GPX)を作成し、プロフィール図を作成した。
便宜上「第○区間」と書いているが、この区間は1日の行程とはまた別もの。
各図とも縦軸のスケールは統一している。
こうして見ると、箱根峠の圧倒的な存在感が際立つ。他の峠・起伏を全て足したものよりも越えるべき標高差が大きい(ように感じる)。 東海道踏破にあたって立体的な起伏で最も注意すべきは箱根峠ということが一目瞭然。そして京から江戸に向かう場合、疲れがたまっている後半に箱根峠を越えねばならないことも要注意事項である。
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