見出し画像

東海道 連続踏破 顛末記 その4

詳細計画策定への下準備

実際に歩く旧東海道の詳細と高低差のプロフィールを把握したら、次はいよいよ、何日目に何km歩いてどの街のどの宿に泊まるのかを全ての日程にわたって決定していく。。。ための下準備に取りかかる。

まだこの段階では自分が一日どのくらい歩けるのか全くの未知数。一説によると、江戸時代の人が東海道を歩く場合、一般的には成人男性で一日に八里から十里(約32-40km)とのこと。また、知人には旧東海道を連続11日で踏破したツワモノもいる(一日平均で約45km!)。 私はそこまで健脚ではないので、暫定で一日30kmと仮定してラフな踏破計画を検討していく。仮決めした計画に沿って試走(歩)を重ねて、自分の実力を把握しながら計画を実現可能なものにブラシアップしていく作戦。

計画策定のためのツール

PCソフト「カシミール3D」で作成した、実際に歩く旧東海道のGPXデータから、各宿場間の距離を読み出して表計算ソフトに書き出したものを計画策定のためのツールにした。

表計算ソフトを使った計画策定ツール(一部抜粋画像)

A列:宿場No.、B列:宿場名、C列:OD=京からの積算距離、D列:宿場(マーカ)間の区間距離、E列:一日の目的地。数字は出発地からの距離。
例えば、最初に仮決めした「案1」の場合、一日目に京を出発して草津泊。距離は25.65km。 二日目は草津発水口泊、24.99km。。。ということ。

暫定計画第一案

江戸時代には、各宿場町に宿泊施設があったようだが、現在では旧東海道沿いで宿泊施設がある街はむしろ少数派。
さらに、今回の宿泊施設は以下の要件で選定したため、選択の余地がかなり限定された。
・東海道から大きく逸れない場所にある。
・リーゾナブルな価格である(結果的にビジネスホテル)。
・大浴場がある。
(個室のユニットバスでは一日の疲れは取れないと判断)
・コインランドリーがある。
(持ち歩く荷物を減らすため毎日洗濯する計画。結果的に大抵のビジネスホテルにはコインランドリーがあることがわかった)

必ずしも旧宿場町に泊まる必要は無いのだが、案1では仮に旧宿場町に泊まる計画を立てた。 また、最大の難所である箱根峠の前後は必然的に泊まることになり、西側の三島と東側の小田原は宿泊地確定。
条件に合致する宿泊施設を見つけるのに四苦八苦しながら第一案(案1)をひねり出した。(18日で踏破する計画)
図の通り、案1では一日の予定歩行距離にかなりばらつきがあり、(図に現れない後半ではもっと顕著)この段階でかなり不安要素を内包していた。
まだ机の上で鉛筆をなめながら立てた計画なので、これから実際に歩いて実現可能性を検証しつつ、歩行体力も向上・維持していく。



いいなと思ったら応援しよう!