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東海道 連続踏破 顛末記 その12

ザック

東海道連続踏破の旅では、全ての荷物を自力で毎日持ち歩く必要があり、その荷物は結構な体積と質量なので、背中に背負うザックを使うのが常識的だ。快適に歩くためには荷物は少ない・軽いに越したことはないが、一方であれこれと道具を持った方が生活が快適になる。自分の体力と価値観に相談して、ほどよいところで両者をバランスさせた。
実行直前まで何を持ち歩くかを考えて、最終的に40Lザックを選んだ。
また、雨の日を考えると、ザックの防水用カバーも持つ必要があるが、カバーなしで防水のザックを選択して若干の荷物削減と降雨時にザックカバーを着用する手間を削減した。総重量は推定10kg程度(飲み水を含まない)で、これを担いで一日中歩くのはかなりの負荷だった。
地面に置いたザックを肩まで担ぎ上げるのも一踏ん張りが必要なレベルで、なるべくならザックを下ろしたくないとまで感じた。

旅の相棒 モンベル40Lザック
荷物はかなりの存在感  モデル身長175cm

歩行中の飲料水

歩いたのは10月の初旬から中旬で、前半の天気が良い日は汗だくになるくらいの気候だったので、歩行中の水分補給は重要。
ルートのほとんどの区間は市街地に近く、飲料水の自販機は十分な密度で存在する。自販機のペットボトルをそのまま持ち歩く、別のボトルに移し替えて持ち歩く等の作戦も考えられるが、私はメインのザックにハイドレーションパックを入れる策を採った。ハイドレーションの最大のメリットは、水を飲みたいと思ったら2秒で飲めること。ペットボトルの場合、ザックのサイドポケットに入れたペットボトルを取り出す。このとき、肩の可動域が狭い私は悲鳴を上げる。ペットボトルのキャップを開けて水を飲む。また悲鳴を上げながらペットボトルを収納する。。荷物がパンパンで、サイドポケットに入れるのもまた一苦労する。。ということを嫌がって水を飲みそびれるおそれがある。
ハイドレーションの場合、水補給の際にはメインザックを開いて水パックにアクセスする工数が増えることや、水パックとチューブの洗浄という手間が増えるデメリットがある。他には、水の残量がわかりにくく、突然水がなくなってしまうことがあり、「さっき休憩したコンビニで水を補給してくべきだった」ということもよく起きた。水パックはメインザックの中で他の荷物たちと同居しているが、パンパンの荷物に圧迫されて水パックの実容量が減ることは想定外だった。通常1.5Lの容量が、実際は0.5Lしか入らなかった。自販機はあちこちにあるので、荷物軽量化のためにはこのくらいでちょうど良かったかもしれない。

荷室に仕込んだ水パックから右肩紐にに伸びるハイドレーションチューブ

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