怠惰とつきあうコツ
こんにちは。
無敵のぞうきん、ぬれぞうきんです。
普段はイラストを描いたり、メスガキになったり、濡れたり乾いたりしています。
さて、ぞうきんは大学生になってそろそろ一年が経とうとしています。最初は全く新しい環境に翻弄されていましたが、なんとか慣れてきて、生活にも多少の余裕が出てきました。
大学のように、様々なことが経験できる場というのはこれから先少ないらしいですからね。この貴重な機会を逃さず、積極的に活動していきたいと思います。
おや、先週に出されていた課題がまだ残っていますね。
これはいけない。学生の本分は勉強ですからね。提出期限に引っかかってしまう前に、さっさとやってしまいましょう。
ん?
お……お前は……!!
怠惰だーーーっ!!!!!
あーあ、やる気を全て失い、課題も出さず、全ての講義を飛び、単位を滝のように落としてしまいました。無気力のままズルズルと留年を繰り返し、最終的に退学となってしまいました。
あなたのせいです。
……こうなってしまうこと、よくありますよね〜。
本記事では、七つの大罪のうちの一つである「怠惰」とどのように向き合えばよろしいかなということについての、ぞうきんの見解を記します。
怠惰に人生をぶっ壊されそうになっているあなた、ぞうきんもです。一緒にぶっ壊されましょう。
怠惰さん! つきあってください!
結論を最初に述べると頭がよさそうに見えるらしいので、結論を最初に述べます。
怠惰との理想的なつきあいかたは、『怠惰が満足するまで構ってあげる』ことです。これに尽きます。
怠けてぇ〜という欲も、食欲とかと一緒で、一時的に底があります。一旦しっかり満たしてあげれば、怠惰は快く解放してくれます。怠惰ちゃんはメンヘラではないのです。それからゆっくり、やりたいことをやりましょう。
……結論と言っておいてなんですが、これはあくまでも理想の話です。
実際に、完全に怠惰を満たすにはかなり時間がかかります。
もしあなたが、不老不死で一切のエネルギーを必要とせず、個人のみで健康に生活できるバケモノであるのなら、この方法をとってもいいかもしれません。
ただ、残念ながらだいたいの人間はそうではありません。
なので現実的には、『他の欲求が怠惰に打ち勝つまで怠惰とつきあう』のがいいと思います。
他のことをやりたくなったら怠惰から離れましょうね、ということです。
しかしこれ、かな〜り難しくて......
まず、怠惰というのはかなり依存性が高いんです。
1回めちゃくちゃ怠惰に過ごして普通に生活できてしまうと、
体が、「あれ?めっちゃ怠けてても生きていけるやんけ!!」と思い込んでしまい、
「ほなもうちょっと怠惰するかぁ〜〜〜!!!!」となってしまいがちです。やはり怠惰ちゃんはメンヘラかも。
理性を獲得したといっても根本は動物。欲に完全には逆らえないのが人間なので、怠惰に溺れてしまうこともあるでしょう。
私は許そう。
だがこいつが許すかな!?!?!?
つぎに、社会に生きているというだけで、怠惰とうまくつきあう難易度は大幅にブチ上がります。
その要因の最たるものがデッドライン。「○○までに◇◇してね〜」という期限が世には蔓延っています。われわれは何をするにもデッドラインから逃れられません。終わってますねぇ。
そして怠惰とつきあうのにも、期限までに何かをするのにも、多少なりとも時間がかかります。
つまり、デッドラインを無事に通過するためには、怠惰をできるだけ無視するか、怠惰と良好な関係を築くほかないのです。
みんなが上のどちらかの道を歩むことを社会は望んでいるのです。
デッドライン以外にも、怠惰の享受を阻害するものは社会にゴロゴロころがってますが、キリがないのでこのぐらいにしといてやろうと思います。
最後に、寿命です。
文字通り、デッドラインと言えるかもしれません。ただ、これは自然が用意したものです。
ぞうきんも、あなたも、(たぶん)いずれ死にます。
そもそも社会におけるデッドラインとか関係なしに、怠惰に過ごせる最大時間は決まっているということになります。
だいたいの人はどこかでこの生の限界性に気づき、「後悔のない人生にしたい」と思いがちです。
後悔のない人生、それがねじ曲がって、何かを成すということに執着しすぎてしまうことがあります。
精力的に活動するのは健康なことですが、何を間違えたのか、怠惰を悪と捉えるようになったり、努力をしていない(ように見える)何者かを馬鹿にしたりするのです。
怠惰を自分から遠ざけてしまう、それは怠惰とうまくつきあっているとは言えません。
ああ、部屋の隅で怠惰ちゃんが泣いています……
とまあ、怠惰ちゃんと健康的につきあうのはかなりハードモードであるということが伝わればいいかなと。
必見! 怠惰に打ち勝つ最も最低な方法!
これらを踏まえた上で、他の欲求が怠惰を上回るようになるコツを伝授します。
それは、『いい感じの危機感を育てる』ことです。
欲求というのは大雑把に分けると、内から湧き上がる欲求と外から植え付けられる欲求の2つに分けられます。
簡単にいうと、
「やりた〜い!」となるやつと、
「やんなきゃ……」となるやつ、ということです。
「やりた~い!」の方は勝手に怠惰を越えるのでいいとして、問題は「やんなきゃ……」の方だと思います。
こいつにはほぼ100%で上記のデッドラインが関係しているので、あまりにも怠惰すぎる毎日を過ごしていると、デッドするおそれがあります。
そこで! うまいこと「やんなきゃ……」の方向に意識をシフトさせるために必要なのが、『いい感じの危機感』なんですね。
この危機感があるだけで、デッドラインまでに怠惰を振り切って物事に取り掛かることができるようになります!真っ先に取り掛かって後から怠惰を摂取すればいいんじゃないのとか思ったら思わないでください
この危機感、ほしくないですか?
この記事を読んでくれているあなたにだけのみ限定で、会得する方法も教えてしまいますよ!!!
手っ取り早く危機感を育てるためには、『カスの成功体験を重ねる』とよいです。
カスの成功体験とは、『夏休み終わり間際になって宿題に全く手を付けていないことに気づき、終わらないなこれと思いつつ手を付けると案外終わって事なきを得た』とか、
『中間がかなりひどかったので、半ば諦めつつ期末勉強をし試験を受けたが、ふたを開けるとGPAがAで普通に単位取得できた』みたいなことです。
このような経験を積むと、追いつめられると本気を出すタイプの人間になることができます(わたしはぞうきんですが)。
そしてそれは同時に、追いつめられるまでは怠惰をむさぼるタイプの人間になることを意味しています(わたしはぞうきんですが)。
追いつめられていること(個人差アリ)をトリガーに、本気を出すことができれば、それまでは安心して怠惰をむさぼることができると思います!
代償として、周りの信用を割と失います。どうして……?
しかし、「怠惰とうまくつきあうのが難しいなら、『他のことをしたくなったら~……』とか中途半端なこと言わずに、怠惰の誘惑に抗えばいいんじゃないの?」とお思いになった人もいるでしょう。
お前は今までに怠けた回数を覚えているのか?
怠惰を無視すること。
「怠惰とつきあう必要なんてない!」
「怠けるのと怠けないのだったら、怠けない方がいいでしょ〜」
本当にそうでしょうか?
怠惰ちゃんはいらない子なのでしょうか?
怠惰ちゃんとは関わらない方がよいのでしょうか?
ぞうきんの意見としては、怠惰より喜ばしいことはないと思います。
例えば、こんな場面。
ヘトヘトになりながら一仕事を終えたサラリーマンが、自宅で缶ビールを一気に飲み干す─── 。
「……カァ〜〜〜ッ!! このために生きてんだよなぁ!!!」
となってるような様子を見たことないでしょうか?
どうやらこのサラリーマンにとって、ゆっくりとビールを飲む時間が生きがいのようです。
ぞうきんにとって、怠惰はそういうものです。
怠惰であるとき、この世の一切のしがらみから解放されたような気持ちになるとともに、「何もしていない」ことに命を削っている背徳感がじんわりと身にしみるんですねえ。
怠惰をむさぼることは、代えがたい幸せなのです。
ここまで知ったようにぐだぐだ怠惰について書いてきましたが、
ぞうきんはとっくに怠惰中毒なのです。
なので怠惰を無視するという考えがそもそも起こらないのです。
ぶっちゃけ、ここを書いているのもアドカレ発表日の 1時55分 ですからね。
Q.こんなになるまで何をしていたの?
A.怠惰を享受してました❤
とにかくぞうきんは、怠惰というご褒美なくして生活できません。
もしあなたが自律的に怠惰に抗えるなら、抗ったっていいと思います。
しかし、もし怠惰が恋しくなったとしたら、いつでも甘えたってかまいません。
あなたが怠惰を無視したとしても、怠惰はあなたを見捨てません。
もし疲れたら、怠惰ちゃんの世話になっていいと思いますよ。
怠惰のむさぼり方。
ここまでは怠惰との向き合い方について書いてきましたが、ここで具体的にぞうきんが普段やってる、おすすめする怠惰について紹介したいと思います。
おすすめの怠惰①:寝る
・最強。
・スペースがあればどこでもできる。
・休日の真昼間に行うと幸せすぎてやばい。
・他の怠惰とシナジーを生みやすい。
おすすめの怠惰②:ぼーっとする
・ふとやるととても気持ちがいい。
・頭の中を空にすることで幸福度UP。
・ぼーっとする→寝るのコンボは筆舌に尽くしがたい心地よさがある。
おすすめの怠惰③:好きなことをする
・完全に何もしていないわけではないので罪悪感が薄い。
・シンプルに好きなことができるので幸せ。
・普通に疲れることもあるので、そのまま他の怠惰に手を出すのもアリ。
おすすめの怠惰④:スマホで情報を食う
・前述したような「何もしていない」感が強く、病みつきになる。
・気が付くとかなり体力を持っていかれるので、寝がち。
・意外と完全に無駄というわけでもない。
おすすめの怠惰⑤:変な動きをする
・頭を振ってみたり、ダンスをしてみたり……
・手軽にできて虚無感の強い怠惰。
・これが怠惰のうちに入るようになると怠惰中毒かも。
ざっと挙げられるのはこのくらいですかね。
これらの怠惰をさらに効果的にするには、
「今からぼくは、怠惰します!!!」と覚悟を決めてから怠惰を享受するとよいです。
これを繰り返すと、体が怠惰モードを覚えて、メリハリのある怠惰が可能になります。
一番良くないのは、やらなくちゃいけないことについて考えながら怠惰してしまうこと。これでは幸せとは程遠い、強めの後悔を刻んでしまいます。
怠惰ちゃんのことだけを考えて怠惰するようにしましょう。
おしまい!!!!
いかがでしたでしょうか。
怠惰とうまくつきあえそうですね?
いい具合にだらけて、いい具合に頑張れば、人生どうにかなります。
この記事で一番伝えたいことは、決して怠惰はあなたの敵ではないということです。うま~く共存できれば、人生のハッピー度をじわのびさせることができると信じています。
All for Taida, Taida for all.
今日も元気にいってらっしゃい!