King Gnuはアクセサリーバイアスによって売れたという話
【ことの始まりのバンド】
どうも、お疲れ様です、いつの間にか独身アラフォーだった玉ねぎです。
今回は掲題にもありますようにKing Gnuの話となります。
ただ、かのバンドは私の考えに合致する一番有名なバンドってだけであり、思い付きの端緒は別のバンドからでした。
みなさんはDenimsという大阪が拠点のバンドをご存じでしょうか。
2012年結成でメジャーには属さずインディーバンドとして現在も活躍しており、Apple Musicの解説ではロック、ファンク、ソウル、ジャズなどの要素を取り込んだ風通しのいいサウンドメイクと、琴線に触れる甘酸っぱいメロディの可能性は広がるばかりなバンドとして紹介されております。
これまで4枚のアルバムを発売しており、2024年8月時点では4枚目のアルバムを引っ提げた全国ツアー真っ最中となります。
玉ねぎも好きなバンドでライブも何度か足を運んだことがあり、良くも悪くも曲を重要視していて自然と体が揺れる音楽を体中で楽しめる、もっと売れて欲しいと思うバンドの一つであります。
Denimsを象徴するような一曲です。2枚目のアルバムに収録されてまして、この頃Denimsの人気は個人的にうなぎのぼりであったように思います。
そしてここから本題となるのですが、上記の時期にDenimsが人気であったのは掲題にも記しておりますアクセサリーバイアスがかかっていたのも関係しているのではと思っています。
【アクセサリーバイアスとは】
玉ねぎがKing Gnuを知ったのは2018年にBANANA FISHというアニメのエンディングテーマにPrayer Xが選ばれていたからでした。最初の印象はめちゃかっこいいけどJ-Rockのメイン路線ではないからそれほど爆発的に売れないバンドだろうなというものでした。けれどそれからどんどんメディアに姿を現すことになって白日で大爆発って感じで大変驚いたのを覚えています。
その後になぜあれほどKing Knuは市井の人に受入れられたのかと考えたところ、どうやらアクセサリーバイアスが効いていたのだという考えに帰結しました。
アクセサリーバイアスとはその曲やバンドを聴いていると周りに発することで自分の自己査定が上がるという効果をいいます。お洒落の一環だともいえます。少しメインストリームから外れているバンドはこうしたバイアスを享受しやすくなると思っています。
ただこのアクセサリーバイアスには寿命があるのです。そしてことの発端のバンドであるDenimsにもそれは例外ではありませんでした。
【DenimsとKing Gnuの選択の違い】
先に記したように、2024年8月現在Denimsは4枚目のアルバム発売ツアーの真っ最中であります。ただ、ここでバンドの方からある異変がXにて呟かれました。
これは公式ではなくドラムの人が酔った勢いで発してしまったもので後程削除されております。その内容はチケットが思うように売れていない、こんなこと発するためにバンドを始めたわけじゃない、いつでも見れると思うなよという少し攻撃的なものでした。
この発信を目にしたとき、玉ねぎの頭に去来しはのはDenimsのアクセサリーバイアスが切れたのだということ。King Gnuのアクセサリーバイアスも当然切れておりますが、それ以前にバイアスに頼らなくて済むような選択をしていたのです。メジャーを積極的に目指しメディア露出も増やしタイアップにも精力的となる。曲自体もかっこいいのですが、それと同じぐらいにバンド自体へのプロデュースが功を奏した結果だと思います。
ではDenimsはどうでしょうか。先に記したように彼らは良くも悪くも曲を最重要としています。なのでバンド自体をどうプロデュースしていくかというのが弱い。メンバーに紅一点がいるとか、BTSクラスのイケメンがいるとか、トークが面白いとか、特筆した特技があるとかあれは話は早いですが、それ以外でも何か曲以外に売りとなるものがバンドを長く続ける要素として必要となってくるのだと思います。
話しは少し逸れますが同じく大阪にハク。というガールズバンドがいます。
2019年から活動しております王道J-Rockなバンドとなります。
最新曲のdededeです。個人的にはMONO NO AWAREのコピーをしたのが魅力たっぷりで好きです。
彼女らは王道なのでアクセサリーバイアスが効きにくいバンドだと思っています。ただ、それをものともしないバンドとしてのプロデュース力が高いなという印象。こういうと角が立つかもしれませんが、女性という性別も売り物だという気概がびしびしと伝わってきます。特に先述したコピー動画は中毒性があるほど見てしまいます。特にボーカルの人の自分を見せる画角とか振る舞いとかが計算されてて、手をどこに沿えれば見栄えよく見えるのか理解していやっているように思え、玉ねぎはその術中に見事にはまってしまいました。
【終わりに】
Denimsはかっこいい曲を作っているのは自他ともに認めています。ただ、このハク。のようなプロデュース力がないとこの先新たなファン層を獲得していくのは簡単ではないのかなと思っています。
これという解決策がなく抽象的な結論なのですが、バンドを続けるというのは好きなことで生きていくというような簡単なものではないと思いますし、それでも人生の軸に置くという決意があるのなら何か道が開けるのではと期待してやみません。
今日はここまでとします。長らく付き合ってくれてありがとうございます。