お弁当徒然
その1 駅弁と旅の終わりについて
駅で売っているお弁当に惹かれる
その土地の美味しいものが詰まっている
宝石箱✨のような駅弁に
「地元の駅では駅弁は買わない」
特にポリシーがあるわけではないけど
お弁当じゃなくても
地元のものは食べたい時に
いつでも
美味しく食べられるところに行けるから
買わないのかもしれないし
駅弁には
特別感が漂うから
どこか行った時限定と
自分で決めているところが
多分にあるよな
とも思う
家路に着くための
新幹線に乗り込む時間が近づくと
お弁当買わないといけない
という気持ちが
むくむくと沸き
駅を彷徨く
帰りの新幹線の時間は
だいたい19時過ぎになるから
そうなると売り切れのものも多くなる
とはいえ
私が買うお弁当は
大抵、
崎陽軒のシュウマイ弁当と決まっていて
だいたい東京近郊なら
どこにでも売っているから安心
駅を彷徨いても
結局は
崎陽軒
の文字があるところに立ち止まってしまう
シュウマイが好物だし
たけのこを甘く煮たやつも好き
卵焼きもかまぼこもお魚も
ごはんがきちんと整列して
ゴマがふってあるのも
全部わたしに丁度いい
お金を払って
受け取って
その重みに
よしよし
にまにま
口元が緩むくらいに浮かれるくせに
新幹線に乗っても食べずに
うちに持って帰ることも結構ある
食べるか食べないかは
その時の新幹線の空気感とか
もちろん自分のお腹の空き塩梅もあるけど
もしかしたら
うちにお弁当連れて帰って
まだ
余韻に浸りたいのかもな
と、思い至った
楽しかったこと
その
終わりを
ちょっとでも先延ばしにしたい
だから
ちょっとした
お別れ会を
部屋でビール飲みながら
シュウマイ弁当つつきながら
ひっそりするのだ
いわば
儀式
の
ような、もの
お弁当買うとこから
始まっているのかも
旅のはじまりを書くつもりが
終わりの話を書いてしまったな
でもまあ
脱線ありきの
日々のことですから
夏休みの小旅行
この帰りもやっぱり
崎陽軒のシュウマイ弁当買って帰りました⭕️
とだけは
残しておく
お弁当徒然もいつかに続く
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