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夫婦生活と他者依存の矛盾(続き4)

こんにちは、Rioです。
この記事を見てくださってありがとうございます。

前回までの話はこちら。



私は彼女にこのように提案を持ちかけた。



その相手に会いたければ会えばいい。私は何も言わない。
一緒に暮らせないなら別居でも構わない。
自分の仕事を変えて家事育児はすべて自分がやれば問題ない。



ただし、子供たちにとって生みの母親はあなたしかいない。
彼らを不幸にさせないためにもこの関係は解消しないでほしい。



私の頭の中には離婚という選択肢はなかった。
それはこの話が始まる以前も、彼女から打ち明けられた直後も含めてだ。



そのため、離婚をしないで済む方法を瞬間的に考え、そのような提案をしたのだろう。


全ては子供たちのためだと当時は考えていた。


私は未然に防ぐことが出来たのだ。
にも関わらず結果的にこのような事態になってしまった事を悔いている。


先述の通り、彼女の不貞については一時の感情によるものだろうと考えていた。
いや、どちらかと言えばそうあってほしいという願いにも似た感情だった。


なので、家族という関係を続けながら物理的に距離を置き、その時抱えていたストレス状態から解放させることで本当に必要なものが何なのかを自覚してもらえたらと考えての提案だった。


しかし無情にもこれらの提案は全て拒絶された。


どうやら彼女にとってメンタルヘルスケアなど心の悩みに関する診療を受けるというのは人格否定にも似た発言と捉えられるようだ。


「お前頭おかしいんじゃないのか?」


このような発言と同等に捉えているようだ。


当然私はそのようなつもりで言ったわけではない。

風邪を引いたら内科へ、怪我をしたら外科へという感覚と同じ要領で診療を勧めた。

全くもって他意はない。

しかし人の言葉は捉え方によっては如何様にも解釈できてしまい、これが良くない形で伝わってしまったようだった。


また更に、今の家族関係と意中の相手との二重生活のようなものは成立するはずもない、不可能だとの事だ。


まさに取り付く島もないといった状況だった。


それでも私は、この青天の霹靂のような事態に理解が追いつかず、時間稼ぎのように散文的な質問を続けた。

・相手は同じ都内に住む少し年下の男性
・不動産業に従事している
・経済的に豊かな方ではなく、一人の生活で手一杯といった状況


なぜその男性に惹かれたのかを聞いたところ、文面のやりとりから既に魅力を感じており、直接会うことでそれがより強まったとのこと。


私はその話を疑わしく聞いていた。
聞きたくないと思う人もいるだろう。


しかし、私は一緒に連れ添ったパートナーがもし何か騙されているとしたら助けてやらねばならない。

もし結果として別離することになっても不幸そうな母親の顔を子供達に対して見せるわけにはいかない。


そういった面持ちで様々な質問をしたが、やはりすぐその場では納得ができず、日を改めて再度話をすることにした。


また、お互いの両親にいつこの話をするか決めなければならないと考え始めていた。




ここまで読んでくださりありがとうございます。

長くなってしまったので別の記事で続編を書いていきます。



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Rio
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