自作 or 委託
自作で作るTシャツとプロが作るTシャツは何が違う?
今回はそんなお話。
プリントキットを使用して作る自作Tシャツと、業務用プリント機を使用して作るプロのTシャツ。
それぞれ経験している僕が、違いを簡単にまとめてみる。
前提として「自作だからダメ」「業務用だから良い」みたいなことではなく、着る人にとって良いと思われるものが良い服 である。
では早速...
違い① 制作環境
・自作の場合は多くがTシャツくん
・業務用の場合は、回転機 or 平台
Tシャツくんを使用して制作する場合、プリントボードもあるが、大抵自作する人は版を手で押さえて刷るだろう。
そうなると、重ね刷りが難しい。
重ね刷りができないとどうなるのか..?
答えは濃色の服に対して発色がわるい。
その点、業務用は重ね刷りができるので、好みの発色まで塗り重ねることができる。
違い② インク
インクに関しては、自作の人もインクメーカーからバインダーと染料を購入すれば業務用のものを使用できる。そこまで効果ではないのが良いところ。
ただ、今回はそれを置いておいて、自作用に販売されているインクとの違いを出してみる。
自作用のインクは粘度が調整されていて、使いやすいものになっている。
業務用は、自分で*色々と混ぜてインクを作る必要がある
*色々とは、
• プリントの強度を上げるもの
• インクを柔らかくするもの・硬くするもの
• 乾きにくくするもの など
自作インクにもこういった調整剤は売られているので、インク自体の違いはそこまで大きくない。
違い③ 作業効率
自作の場合、前述のように手で版を押さえて作ると、一度プリントしたあと版の裏にインクがついてしまい、次に刷るときに位置合わせができなくなる。
なので、1枚プリントして洗って、もう1枚…と手間がかかる。
業務用の場合は、一枚刷って乾燥させている間に次の一枚を刷る という繰り返しができる。
自作と業務用ではこういった違いがあると思う。
結論:自作と業務用の違いは?
仕上がりにそこまで大きな差はない。
違いが出るのは、
『どれだけ短時間で同じものを多く作れるか。』
当たり前かもしれないが、個人で作るのと業務用では、そういった違いになる。
「Tシャツを作りたいけど、依頼するか自分で作るか迷う…」という人は、どんなものを作るかで決めるのがいい。
• 1枚だけ、自分の好きな感じで楽しみながら作るなら自作。
• ある程度の人数で着用する場合や、個体差が出るのが困るならプロに依頼。
仕上がりについてだけで言うと、
自作と業務用の違いは…
あまりない。