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日独が悪魔化されたのは、ヒトラーの「メフォ手形」と高橋是清の「日銀直接引き受け」が理由だった!?
ナチスドイツと大日本帝国はなぜこれほどまでに悪魔化されているのだろうか? 大日本帝国はさておき、ナチスドイツがやったことはたしかにあまりほめられたものではない。
しかしである。たとえそうだとしてもその非難のトーンがあまりに度を越してヒステリックすぎやしないか‥。
私はドイツと日本がこれほどまでに悪魔化されている真の理由は、両国が近代金融システムのタブーを侵したことにあるのではないかとにらんでいる。
タブーとは何か?
具体的にはナチスドイツのメフォ手形(およびレンテンマルク)と高橋是清が行った日銀直接引き受けのことである。
これらの経済政策は、近代金融システムの土台をなす金本位制にとって脅威であった。
金本位制というのは、お金(紙幣)は必ず金に裏付けられていなければならないとする考え方だ。
なぜ裏付けられていなければならないのか? 金という価値の裏付けがなくなれば紙幣の価値が失われ、その結果インフレーションが発生し、経済が混乱してしまう、というのがその理由だ。
これはたしかにその通りであろう。
しかしここには疑問もある。
そもそも金にいったいどんな価値があるのかという根本的な疑問だ。
なにゆえ金がそれほど価値のあるものとされているのだろうか?
たとえば砂漠に一人取り残された場合を考えてみよう。目の前にコップ一杯の水と金塊があるとする。どちらかひとつしか選べないとなった場合、あなたはどちらを選ぶだろうか?
おそらくほとんどの人が水を選ぶだろう。
このように金は必ずしも絶対的な価値をもつものではない。そのことは誰でも理解できるはずだ。
にもかかわらず、現代の経済学においては、どういうわけか金がすべての価値の根源であるかのように絶対視されている。いや神聖視されているといってもよい。
一方、これとは別の考え方もある。
本当の価値は、金ではなく労働や知識であるとする考え方だ。
食べ物は農民の労働によって育てられ、収穫される。家屋は大工の労働によって建てられる。服は織工と仕立て屋の技術によって作り出される。医療サービスは医者の知識と労働によって提供される。
このように私達にとって真に価値があるのは労働(と知識)であり、金などではない、とする考え方だ。
こういう考え方をここでは労働本位制と名付けておこう。
では、ナチスドイツや大日本帝国はその当時、いったい何をしたのか?
ナチスドイツはメフォ手形やレンテンマルクの発行によって不況を脱出した。それを可能にしたのは金の裏付けをもたない従来とは異なる種類の「お金」であった。
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