弐号機 続き

数日後
倒したはずのテレゾンビが現れた。

初めまして。旧式のモノコ。
私は、モノノ家のモノコ。モノコ弐号よ。

モノコ弐号と名乗るポンちゃん。
そして、モノノ家の侍女と名乗るソノマ。

そして、夕暮れに消える。


どういうこと?ポンちゃんとソノマちゃんだよね?
分からない。偽物と思いたいけど。
現に二人は消えたわけだし。

とにかく、再びテレゾンビが現れたということは、キョボの木も危ないです!

そうね。作戦を立てましょう。



モノノ家 モノワールド。

おおっ!戻ったか。テレゾンビも無事に!
・・・博士。ポンちゃんとは何だ?
てれび戦士の一人にそんな、名前がいたような。
てれび戦士・・・。
モノマよ。お前にこれを渡しておく。
これは?
初期化スイッチだ。不具合があれば押すと良い。
はい。分かりました。

余計な影響がでなければいいが。





ミオはモノコの元に訪ねる。

モノコさん。何か知りませんか?
分らん。モノバア様がいなくなってから、私は旅に出てたからな。
そうですか。そうですよね・・・
・・・一つ、気になることがある。
何でしょうか?
モノバア様、言っていた。
「可愛い名前の人間を見つけた」と。
可愛い名前の人間?
気持ちがいい響きだそうだ。私には分らん。
そうですか。わざわざありがとうございます。
当然だ。友達。だからな。

最後に、モノコが思い出したかのように話し出す。
ミオ。
何でしょうか?
私はしばらく、顔を見せられないかもしれない。
えっ?
モノバア様がいなくなった今、モノノ家には当主がいない。敵はたくさんいる。

難しい事は分からないが、言わんとすることは分かる。
モノノ家を傘下に置こうとする誰かがいる。最悪の事態もありうる。

はい。こちらからも連絡は控えます。
友達・・・なのに。すまない。
いえ。モノコさんの身が第一ですから。
困った時には来てやる。私は・・・ ——だからな。
はいっ?
モノコの言葉がはっきりとは聞き取れなかった。
またな。

モノコは消える。


ポン・・・ポン・・・。
どうしたの?
あっ、モノマ。気になるんだ・・・ポンって。
ポン?てれび戦士が言っていたわね。
何か忘れているような気がするの。う~ん。
気にすることはないわ。私が付いているから大丈夫よ。
それもそうだね。

初期化スイッチ。
記憶も、これまでの学習も消えてしまう。
それだけは避けたいところ・・・。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?