騎士の誇りと戦士の絆
(これは、和解前の話です。こういった展開も好きなので、書いてみたいと思ってました)
動き出すくろミン達。
目標は、てれび戦士の周囲の人々にも及び、人々の暗号化が始まる。
そして、騎士への不信感が膨らむ・・・
「やっぱり・・・てれび騎士は信じられないかも。」
仲間と分かってるんだけど、今までの事からどこか信用できていない自分がいる。
「・・・。そうですか。」
歩み寄るミオ。
「でしたら、私たちも、あなたたちてれび戦士のことを信用しません。」
関係に亀裂が入る。
「おい!ミオ!言いすぎじゃないか?」
慌てて止めに入るテッショウ。
「はぁ・・・勝手にしてください。」
近くにいたレイを突き飛ばし、電キャンプベースを出る。
「お~い!待てよミオ!!ハルト追いかけるぞ。」
「うん。」
続けて、テッショウとハルトも出る。
「せっかく仲良くなれたと思ったのに・・・」
「やっぱり、ミオって感じ悪いよね。」
口々に出る不満。
「ミオちゃん・・・ んっ?」
突き飛ばされたときに、何か掴まされた・・・?
手には、手紙・・・メモ紙が。
「・・・ふふっ。」
「どうしたの?レイ?」
「ううん。 やっぱりミオは素直じゃないなぁって。」
「・・・えっ? どういうこと??」
手紙にはこう書かれていた。
― 私が、スズメさんとタカオさんを守ります。みなさんは、暗号化装置の発生を止めてください。 ―
その頃、スズメやタカオの前にもクリプトオンズが。
「っ!」
「怖いよぉ・・・」
逃げる2人。
「見つけました!大丈夫ですか? スズメさん、タカオさん。」
「あっ、ホットケーキのお姉ちゃん!」
「怖かったよ・・・っ!」
「もう大丈夫です。私と一緒に逃げましょう。」
その頃、レイ達は暗号化発生装置の発見に急いでいた。
そこにレイの携帯にメッセージが。
「2人は保護しました。安心してください。」
「スズメさん、タカオさん。
後ろに下がってください。」
「「うん!」」
ライリキ!
ヨリドリミドリドレミドミドミ!
「ん?クリプトオンズの数が減っている・・・?」
「一体 どういうことだ!?」
「ふふっ、こっちには、まだ協力してくれる仲間がいるのよ?」
「もう3分・・・どうやら時間切れのようですね。」
「おーいっ!じゃあ次は俺たちが相手だ!」
「テッショウさんっ!ハルトさんっ!」
テッショウとハルトも合流する。
「ミオは2人を連れて、安全なところに!」
「2人とも・・・っ、頼みました!」
「よっしゃあ! 久しぶりのバトル!」
「少しでも逃げる時間を稼ぐよ!」
「「ライリキ!!」」
てれび戦士とてれび騎士。
かつて敵対していたが、
離れていても、キズナはつながる。
今までの過ちの贖いをするために。
彼女たちは再び、それぞれの信念のために立ち上がる。