④転職の目的 きみは何のために、転職をするの?
あなたは、何のために、どのような目的で、転職をするのでしょうか?
いろいろなことを考えた結果、転職をしようということになったのでしょう。
あなたが転職を思い立ったきっかけは何ですか?
・ 今の職場の上司とは相性が悪く、こんな人と今後もずっと顔を合わせていくのは嫌だ
・ 現在の給与ではギリギリの生活しかできないので、せめてもう○○万円くらい給料の多いところに行きたい。
・ 今の会社では、会社の将来性、安定性が不安である
・ 企業規模が小さいので、もう少し大きな舞台で活躍したい
・ 自分の意に沿わぬ部署に配転となった
転職のきっかけとなる思いや出来事は、人それぞれでしょう。
しかし、ちょっと待ってください。
転職を決心する前に、もう一度考えてみませんか? 「こんな会社辞めてやる!」といきんで、今の会社を飛び出すことは簡単です。
今、きみのいる会社では、きみの考えていることを実現することは、ほんとうにできないのでしょうか。
新しい会社の人たちみんなが、きみにたいしてフレンドリーで、相性が良い人たちなのでしょうか。給料は転職先で、本当に上がるのでしょうか。今時、将来性、安定性が万全な会社など、あるでしょうか?
いまの会社を辞めて、新しい会社に移れば、すべてがきれいなバラ色の世界に変わる、というようなことは、絶対にありません。
転職をしない、という選択肢もあります。
転職理由 なぜ転職?
人はなぜ転職するのでしょうか。現在の仕事や職場に、何らかの不満があることは間違いありません。転職する理由は、人それぞれでしょうが、おおよそ以下のような理由が考えられます。あるいは、この分類要素がいくつか重なった例もあります。
転職事由 | 分類要素 | 転職理由の内容・代表例
自己都合 労働条件
現在いる会社の労働条件や職場での
勤務についての不満がある。
賃金・長時間労働・休暇が取れない等
職場環境
上司とそりが合わない
パワハラを受けている
同僚や職場の人達との関係が悪い
仕事内容
現在の仕事そのものへの不満
よりやりがいのある仕事をしたい
この会社にいると成長できない
会社の将来性
現在の会社にいることがリスクである
入ってみて、ブラック企業とわかった
家庭事情 家庭環境
両親の高齢化、介護の必要性等
子供の学校の問題
地方や外国にいると十全な教育の
機会が失われる 等
会社都合 会社の存否
倒産
業績不振・事業縮小によるリストラ 等
自己選択
希望退職
早期退職優遇制度
再就職支援制度 等
転職を考えた時には、自分自身のことを客観的に分析する前にまず、そもそもなぜ転職をするのか、その原点をはっきりさせる必要があります。
自分は、現在の職場、仕事から、何のため、何を求めて、新たな勤務先を探しているのか、をはっきりとする必要があります。
転職後の新たな職場では、少なくとも、転職理由をクリアーしていなければなりません。