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【リサーチ】Z世代のメイク事情 コロナ前・コロナ流行中・現在とでメイクにどんな変化があった? 

2020年に発生し、世の中にかつてない変化を与えた新型コロナウイルス感染症。日本では2023年5月に5類感染症に移行し、少しずつコロナ以前の日常を取り戻しつつあります。人に直接会う機会が以前よりも激減したコロナ流行中と現在とで、Z世代女性のメイクにはどのような変化があったのでしょうか? アンケートを行いました!

<調査対象>
15~34歳の未婚女性392人
<調査実施期間>
2023年6月30日~7月7日
<調査方法>
インターネット調査

コロナ前・コロナ流行中・現在のメイク

まず、コロナ以前(2020年1月以前)とコロナ流行中(おもに2020~2023年4月頃)とで、メイクに変化があったのかを聞いてみました。

Q1 コロナ流行中の普段のメイクについて教えてください。

コロナ流行中は外出や人に会う機会が以前よりも減った人が多いかと思いますが、全体で最も多い回答は「コロナ前と変わらない」でした。しかし、20~24歳の1位と25~29歳・30~34歳の2位には「コロナ前と比較してリップを塗らなくなった」が僅差でランクイン。「コロナ前と比較して、簡単なメイクで済ますようになった」も比較的多くの人が回答しています。やはり直接人に会わないリモートワーク・リモート授業や顔が隠れるマスク生活がメイクにも大きく影響していることがわかります。

ちなみに15~19歳のみ、「コロナ前と比較して、アイメイクに力を入れるようになった」(27.8%)が高い割合で回答されていることにも注目です。マスクで顔全体が隠れがちでも、目ヂカラが強いと印象的な顔立ちになるので、目元のメイクに力を入れる人が多かったことが考えられます。

では、コロナ5類移行後の現在のメイク事情はどうなっているのでしょうか?

Q2 現在(コロナ5類移行後)の普段のメイクについて教えてください。

全体では1位が「コロナ前~コロナ流行中~現在にかけてメイクの変化はない」(26.2%)、2位が「コロナ流行中にメイクをしない習慣ができて、現在もあまりメイクをしていない」(24.3%)となりましたが、Z世代(15~19歳、20~24歳)とその上の世代(25~29歳、30~34歳)とで、回答に多少ばらつきがあることがわかりました。

25~29歳、30~34歳はいずれも1位が「コロナ前~コロナ流行中~現在にかけてメイクの変化はない」、2位が「コロナ前~コロナ流行中~現在にかけてメイクの変化はない」となり、コロナ以前のメイクに戻ったり、以前よりもメイクに積極的になる傾向は低い結果となりました。

一方、15~19歳の1位は「コロナ前やコロナ流行中よりも積極的にメイクを行うようになった」。2位は「コロナ前~コロナ流行中~現在にかけてメイクの変化はない」ですが、少なくとも「メイクをしない習慣ができた」というのは少数派です。20~24歳は回答が多様で、コロナ前よりも積極的になった人、メイクをしない習慣ができた人、積極的になった人が同列で1位に。メイクに対する考え方の多様性が現れています。

マスクを外して気になりだした部位は?

5類に移行し、マスクを取る機会が増えた人も多いでしょう。そこで今、あらためて自分の顔で気になるパーツがあるかを聞いてみました。

Q3 現在マスクを外したり外出の機会が増えたりしたことで、気になるようになった顔のパーツはありますか?ある場合、顔のどのパーツか教えてください。

さまざまなパーツを選択肢として用意したのですが、全世代で1位はダントツ!「肌(毛穴・シミ・シワなど)」という結果となりました。具体的にどのパーツというよりは、全体的に「肌」が気になる模様。これまでマスクで隠れていて多少ごまかせた肌トラブルも、マスクを外すことで一気に露出が増え、意識するようになったと考えられます。まだマスクをしている人たちも今後外すようになると同じ悩みを持つ可能性が高いので、肌を意識したり対策したりする傾向は今後もしばらく続くとみて良いでしょう。

Q4 直近3か月でメイクアイテムを新しく買いましたか?買った人はその理由を教えてください。

Q2では、コロナ前よりも積極的にメイクを行うようになったZ世代が多いということが判明しました。そうなると、新しいメイクアイテムを買いたくなった人も増えたのではと考えられます。

まず「買っていない」の割合に注目してみましょう。Z世代より上の25~29歳、30~34歳はいずれもこの「買っていない」の割合が高く、1位という結果になりました。それに対してZ世代は「買っていない」の回答数はそこまで高くはなく、7割近くが「買った」ということがわかります。

買った人にその理由を聞くと、Z世代は「外でマスクを外す機会が増えた」「メイクを楽しみたい気分になったから」に回答が集まりました。「職場や学校に行く機会が増えメイクをする必要が出てきた」といった、義務や必要に迫られてメイクをしているのではなく、まさに自分から積極的にメイクをしよう・楽しもうという気持ちがここに現れています。それに伴い、メイクに対する興味関心も高まってきていると考えても良いかもしれません。

Q5 具体的に何のアイテムを購入しましたか?購入したアイテムをすべてお選びください。

なお、購入したアイテムについては、ファンデーションや化粧下地といった、肌の見え方に影響するアイテムとリップの2つに回答が集中。やはりこれまでマスクに隠れていた肌と唇への意識の高まりが、購入にも結び付いているのでしょう。

なお、15~19歳ではアイシャドウやアイライナーの回答も目立ちました。Q1でこの世代はコロナ中にアイメイクに力を入れたという回答が多かったことがわかりましたが、アイメイクを強化する流れが引き続き継続しているのではないでしょうか。

リサーチ結果のポイント

Z世代のコロナ前後のメイクについて、以下にポイントをまとめました。

①    現在はコロナ前・コロナ流行中よりもメイクをすることに積極的
②    新しいメイクアイテムを購入した理由は、メイクを楽しみたい気分になったから
③    ファンデーションやリップなど、マスクで隠れていた部分のアイテムが多く購入されている
④ アイメイクの強化傾向は現在も継続中

コロナ流行中は、人に会う機会も少なく、マスクをしている時間も長かったので、「メイクを楽しむ」という感覚を持ちにくかったことが伺えます。しかし5類に移行し、コロナ前の日常を取り戻しつつある今、ようやく「メイクを楽しみたい」という気持ちがZ世代(特に15~19歳)を中心に芽生えてきたのではないでしょうか。


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