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おじさん・ザ・エッセイスト 第22回 〜"政治"を考える〜

"日本を今一度せんたくいたし申候"



こんにちは。
おじさんです。



秋が深まってまいりました。

初秋の風物詩である金木犀は早くも花を散らし、季節の移ろいを強く感じさせます。
金木犀の香りにはγ-デカラクトンというリラックス作用のある成分が含まれていると言われています。
うんざりするような猛暑が過ぎ去った開放感も手伝って、ようやく身も心も本格的に秋を迎えられました。

夏ごろ、テレビでは10月いっぱいは暑いかも…なんてことを言っていたような気がしますが、ここのところは涼しくて過ごしやすい日が続いています。
今度はスーパーエルニーニョだとかなんとか言ってますが、心配しなくても季節はちゃんとそれなりの「らしさ」を連れてやってくるものです。

コロナもインフルエンザも流行っていると聞きます。
やがて来る冬に備えて、しっかりと体力づくりをしていきたいですね。

今日のテーマは「政治」です。




我が国は今、長く不況の中にあります。

世界情勢や地球環境といった外的要因も勿論考えられるのですが、それを差し引いても日本の経済の停滞は著しいもので、世界GDPランキングで3位だったのも今は昔、ドイツに抜かれて4位に転落する見込みとのことです。

何故こうも不況が続くのか。
その最も大きな理由は「政治」にあります。

おじさんはメロスばりに政治のわからぬ男ですが、昨今の日本の政治腐敗にはただただ不満を抱くばかりです。

高過ぎる議員報酬、中抜き、天下り、贈収賄、宗教団体との癒着・献金、不透明な税金の使い途、公文書の捏造・改竄、汚職の隠蔽、ヤジや居眠りだらけの国会…
挙げ出したら切りがありません。
ニュースになるような大きい問題は氷山の一角で、実際にはもっと数多くの問題が隠れているのでしょう。
酷い場合は身内の不始末を庇ったり、軽過ぎる処分でお茶を濁したり。
要するに、政治家には自浄作用が無いのです。
私服を肥やすことだけを考えており、バレなければ何をしても良いと思っている。

国民の方に観点を移すと、若者の政治への無関心が問題として挙げられます。
これはもう何年もずっと言われていることなのですが、未来に展望が持てなくなった若者が選挙に行くことすらやめてしまうことです。

政治家たちは票を得て選挙に当選するために有権者の比率の高い高齢者の方ばかりを向いて、高齢者優位な政策を打ち立てる。
蔑ろにされた若者たちは、国家にとってプラスになる労働や育児といった行動をする意欲を削がれる。

そうして少子高齢化は進み、結果として国力の低下に歯止めがかからない。
このような悪循環に陥っているのが日本の現状です。


そしてもう一つ、気になっていることがあります。
それはSNSで政治家を持て囃す人たちの存在です。

SNSでの政治家の投稿に対し、軽率なリプライを送り付けたり、一挙手一投足をネタにして楽しんでいる人たちがいるのです。
政治への無関心が過ぎるあまり、政治家をタレントか何かと勘違いしているのでは?と思ってしまいますね。

さも国民との距離が近いような素振りをしてオモチャにされている議員の様子は近頃よく見られますが、実際オモチャにされてるのは国民の方です。
知名度の高い政治家たちが道化を演じ、国民の目眩しをしている間にも、見当外れの法案や税制の上方修正が議論され、挙句勝手に可決されてしまうのです。
今月から導入されたインボイス制度がその例です。

国民の未来が懸かった重要な決議を、何故国民投票ではなく国会という閉鎖空間で行うのか。
そこからして理解に苦しむところであります。

確かに、国会議員というのは選挙によって選ばれた代表です。
しかし、国の行く末を決める事柄ならば国民に信を問うのが道義というものではないでしょうか。

国会議員という団体の意思が国民の声を無視して一人歩きしている。
こんなものは、最早「民主主義」とは呼べません。


そもそも、現職の国会議員たちに国を動かす資質があるかどうかというのも疑問に思います。

日本には親が政治家だったという理由で選挙地盤を受け継ぎ自らも議員になる、所謂「世襲議員」が数多くいますが、それは言ってしまえば親の七光りというやつで、国民の代表としてのリーダーシップやカリスマ性といったものとは無縁です。
そのような人間が世の中を引っ張っていくのに相応しい人材といえるでしょうか。

そんな生まれつき裕福な暮らしをしてきた議員たちが国会で庶民の生活についてああでもない、こうでもないと議論しているのだから滑稽です。
最初から庶民の感覚など持ち合わせていないのですから、庶民に寄り添った政治などできるはずがありません。

少し前にも、自民党の女性議員のグループが海外研修と称して観光を楽しんでいる様子をSNSにアップし、国民感情を逆撫でして炎上した、ということがありました。
上流階級である政治家たちと我々庶民の間には、高い高い隔壁があるのです。

耳ざわりの良い言葉を並べ立てるだけで何も成し得ない二枚舌のモンスターのような議員など、どれだけの数がいようとも何の意味もありません。
国民のことなど一切見向きもせず、無意味に何代にも渡って私腹を肥やし続ける政治家たちにはうんざりするばかりです。




現代を生きる若者は、学習性無力感とも言える極度のマイナス思考に苛まれています。
未来に希望が持てないことは、若者たちにとってきっと何より残酷なことです。

先を生きる我々大人たちは、社会のために、国のために一体何ができるでしょうか。

国を憂ういち日本人として、子育て中の父親として、この暗澹たる時代に一刻も早く終わりが来ることを願っています。



それでは、今回はこのへんで。



author,  P
2023/10/26

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