To KK
先日、TSUTAYAでレンタルしたKKTV(小林賢太郎テレビ)のDVDを2枚視聴した。
なんて素晴らしいんだろう。
まずはそんな感動に包まれた。
恍惚の境地である。
「こんなに偉大な人に巡り逢えて良かった。」
しかし同時に悲しみを覚えた。
私は、ああなりたい。ああいう人になりたい。そう思って日々研究を重ねている。
それなのに、どんなに遠いかを日々思い知らされる。
私はなれない、ああはなれない。
でも、なりたい。
小林賢太郎は、天才だ。それは痛いほどよく分かっている。
彼の御陰で、天才に憧れる痛みを知った。
彼の所為で、天才になれぬ痛みを知った。
「どんなに偉大な人か知りすぎてしまった。」
でも。諦める訳にはいかない。
カジャラの上演台本「大人たるもの」も購入した。
彼は言った。「(この本を通じて)いつか一緒に仕事が出来る才能が育ってくれたらなあと」
「心の底から、思うんです。」
なんて嬉しい言葉なんだろう。
私、頑張ります。あなたの期待に応えたい。
でも私は、若すぎる。
今頑張れば、いつか一緒にお仕事させていただけますか?
きっとそうだと信じています。
私は貴方を愛している。
貴方の作品を。貴方の言葉を。貴方方を。
私は貴方を――敬愛している。
近づきたいんです。悲しいほどに。
こんな思いも全部、コントにぶつけてやる。
そうしたらいつか、認めてくれますか?
目標は、5年後。
相方と共に、コントでこの名を売ってやる。
私は今15歳。5年後は、20歳だ。
何でも出来る。20歳になれば。
でも今は何も出来ない?
否。出来ることは沢山ある。
沢山、見る。沢山、学ぶ。沢山、感じる。沢山、考える。
それはもう義務だと思う。
いつしか私も、プロの舞台人になる。
胸を張って、「私はプロの舞台人です」と、そう言えるようになりたい。
まだ経験はないけれど。
待ってろよ。
私は、あなたほど立派な人間じゃない。
決して褒められたような人間じゃない。
でも、想いの大きさだけは大したもんだと思いたい。
「甘い」って言うでしょうね。
そう。甘いかもしれない。
そんなに簡単な世界じゃない。
私はまだまだ子供だ。
充分わかっている。
覚悟は、出来ています。
私は、貴方に認められるコント師になる。
無二のパフォーマーになってみせる。
もう一度。
待ってろよ。
編集:10/6
どんな思いも、あなたの偉大さの前には「甘い」の一言で終わらされてしまう気がします。あなたはきっと、こうして人に憧れることも良しとはしないでしょう。
でも、せめて私は貴方を目標にしたいんだ。
身勝手極まりないけれど。
私は私なりに精一杯もがいてみたい。
ただ、その努力だけは、誰とも比べないで、自分で評価したいと思う。
自分で自分を認められるだけの努力をするんです。
孤軍奮闘。
それでも、一つだけ我儘を言わせてもらえるのならば。
やっぱり私は、貴方を目標にしたい。
アンビヴァレンス。
今日学んだばかりの言葉です。
相反する2つの感情を同時に1つの対象に対して抱く。
今の私がまさにそう。
そのパラレルを潜り抜けた先には何があるのかしら。
さぁ。
お勉強の時間だ…!
R3.1.2.追記
貴方が突然「いなくなっ」てから1ヶ月経ちました。
あのときのショック、今でも思い出せます。
突き落とされたような、殴られたような衝撃だった。
涙が勝手に出てきて止まらなくて、強引に飲み込もうとして色々な文字を無理やり貪った。
訳も分からず、言葉を食べ続けた。そんな感覚。
読むことによって食べ、「引退しちゃったんだよね」と口にすることによって食べる。
でも、みんなのコメントも優しかった。
安井さん。アニキ。そして、仁さん。
だから私はもう前を向ける。
今のいちばん大きな目標はシンプルに。
ポスト・コバケン。
大それたことを。悪びれずに。
一緒に舞台に立つことはもう出来ないし、生であの人の舞台を見ることも出来ない。
もう5年早く生まれていたら、なんて思ったけれど。
20歳の私は本当に、この現実を受け入れられたのかな?
多分無理だろう。なんだったら15歳の私でよかった。
寧ろ感謝。運が良かった。
彼はこれからも作品を産み続けてくれるって。そう言った。
なら、私の方から見つけてもらいに行こう。
目に留まるような、惚れられるような、舞台をやろう。
稽古して稽古して、宣戦布告:「我々の舞台を是非ご覧下さい」
そうすればいいって貴方が言っていたから、正攻法でやる。
いつか貴方の舞台に立ちたい。
こんなこと言っているけど、演劇経験はない!
ただ、映画に出たことだけはある。主演だし。
音楽家として、舞台がどういう場所かは知っている。
本当の演劇のことは大学でしっかりやろう。
今は理論とか先例を勉強だ。
あの人の真っ白なスケジュール帳には中身がぎっしりだ。
書かれていなくても、あれもこれも。
車検を済ませて再スタート。本当に楽しみ。
いつか舞台で会いましょう。
襲ってみせます。
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