”毎日幸せ” をマズローで説明、”幸せベースライン” が重要!
幸せについて、
いろんな角度から考えてみました。
「幸せとは何か?」を考えるキッカケ の記事で、”子供が笑うから幸せなの!” と、話しかけてくれた17歳のママのエピソードの記事。
この幸せの感じ方について、マズローを使って、説明します。
私なりの幸せ論のひとつ
この違いを日常生活での実践を通して、はっきりとわかりました。
幸せとは、”成し得る” とか ”勝ち得る” ものじゃなくて、
幸せとは、現在の”その状態で存在する” ことなんだ って。
マズローの法則によると、
低次の欲求が満たされるごとに、もう1つ上の欲求をもつようになるとは、
生理的欲求が満たされると、安全の欲求を望み、
安全の欲求が満たされると、社会的欲求を望み、
社会的欲求が満たされると、承認的欲求を望み、
承認的欲求が満たされると、自己実現欲求を望む
ってことですね。
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化 したものだと解釈しています。
ん? ちょっと待って、問いが浮かびました。
*** *** ***
問1:マズローの法則と、
幸せとの関係ってどうなっているの?
問2:絶えず成長しなきゃダメなの?
問3:どんどん欲求が満たされていけば、
”幸せ感じ度” も上がっていくの?
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自分の経験として、過去できなかったことができるようになった時、その時だけ ”幸せ感じ度” がピークです。 そして、その後は、”幸せ感じ度” 下がっていく感覚がありました。
よって、幸せを感じ続けるためには、成長や刺激が、常に必要となります。
体も心も能力も、大きく成長している10代〜30代は、成長=幸せ の構図が成り立つと思います。出来なかった事が、ドンドン出来るようになる時期ですからね。
しかし、50代以降は、いろんな面において、成長は期待薄となります。そうなると、幸せは感じにくくなる事になります。
では、年齢を重ねても、
毎日幸せであるためにはどうすればよいか?
マズローピラミッドに、時間軸をX軸に追加して、Y軸に欲求の高さとして考察していきます。
それでは、下記ピラミッドを使って、
問1、2、3、を考えていきましょう!
”幸せベースライン” は変化する
下図を説明すると、
マズローの「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」ってこんな感じではないかと作図してみました。 何かを成し得た時、幸せを感じます。
次は、その状態がベースラインとなって、次の喜びを感じる気がします。
絶対値ではなく、過去の自分との相対値ですね。
問1: マズローの法則と、幸せとの関係ってどうなっているの?
マズローピラミッドに、時間経過の概念を当てこんでみます。ピラミッドの横軸X軸を時間軸、縦軸Y軸を欲求の高さ、として考察しています。
さて、マズローの法則と、幸せとの関係ってどうなっているのでしょうか?
上図の説明:
今男性は、生理的欲求が満たされたステージにいます。
生理的欲求:(生命活動を維持するために不可欠な、必要最低限の欲求、食欲・睡眠欲・性欲のほか、呼吸をしたい、排せつをしたい、水を飲みたい) を満たしたことで、満足して、幸せを感じているステージです。
次に、安全の欲求を満たすと
上図は、
安全の欲求(身体的に安全で、かつ経済的にも安定した環境で暮らしたい、物質的満足)を満たして、幸せを感じているステージです。
幸せベースラインは、生理的欲求の下限からの差分なので、”幸せ感じ度” は大きいです。
しかし、時間の経過とともに、
時間経過とともに(男性が少し右に動きました)、幸せベースラインが、生理的欲求から、安全の欲求の下限に上昇しました。なので、”幸せ感じ度” は並になります。
さらに、時間が経つと、
時間経過とともに(男性がさらに右に動きました)、幸せベースラインが、安全の欲求の下限から中間に上昇しました。なので、”幸せ感じ度” は小になります。
そののち、幸せベースラインと男性の立っているラインが一致して、”幸せ感じ度” はゼロになるのでしょう。そこで、次のステージを目指します。
次に、社会的欲求を満たすと
社会的欲求(何らかの社会集団に所属して安心感を得たい。所属と愛の欲求自分を受け入れてくれる親密な他者の存在が不可欠)を満たそうとして、達成しました。新しいステージで、”幸せ感じ度” が大となりました。
でも、また、時間の経過とともに、
こうなります。
幸せベースラインが上昇して、幸せ感じ度が小さくなってしまいました。
これを繰り返しながら、自己実現欲求を目指す。
そして、自己実現欲求を満たした後、時間が経過すると、幸せベースラインが今の位置に上がってしまい、”幸せ感じ度” が無くなってしまします。
人間は欲深い
人間はよく深いもので、どんどん上を見て、刺激を求めて、成長をやめません。 すでに、絶対値は、高いステージに上り詰めても、相対値を求めて、努力し続けます。
例1:
100万貯めたら、200万円へ
1,000万貯めたら2,000万円へ
10億あるけど、さらに100億欲しい
例2:
平社員から主任になった。さらに、課長を目指す
みんなが憧れの課長なのに、部長になりたい。
社会的地位を得た部長なのに、社長になりたい
これって、いつまで続くの?
問2:絶えず成長しなきゃダメなの?
成長することで、より高いレベルに達して、幸福を得る。この幸福は、ドパミン的幸福であり、一時的に、その時だけ、短期的に、幸せを感じます。
しかし、ドパミン的幸福は劣化します。劣化とは、時間経過と共に、幸せを感じにくくなってしまうという意味で使っています。慣れによる幸せ感じ度の消失です。
(過去の記事参照リンク → 精神科医が見つけた 3つの幸福 最新科学から最高の人生をつくる方法)
何のために成長するの?
この質問の回答が、”幸せになるため” だとしたら、 幸せになれれば、成長することは、必須ではなくなりますよね。
私は、セカンドライフを始めるにあたり、成長し続けて、幸せを感じる人生から、毎日が幸せと感じられる人生へ転換しました。
この転換で、絶えず成長しなきゃダメでは無くなりました。
この思考と行動は、同僚から見ると、「人生を逃げ出したの?、成長を諦めたの?」と見られるようです。
そこで、自分の人生は、人から見られて歩むものではなく、自分自身で決定していくものであることを認識して、セカンドライフを始めました。
(過去の記事参照リンク → 人の目を気にする人生って )
人生をレースに例える同僚が多かったのですが、「じゃあ、ゴールはどこだよ?」 と、問い返してよく討論をしました。
人の数だけ違うゴールはあるんだよ。
今、この時を幸せと感じる方法について
では、成長しないで(実際には成長はしなくても変化はします)、幸せになるためにはどうすれば良いか?
→それは、とても簡単!
”幸せベースライン”をあげないことです。
(いや、全然簡単じゃないけど)
下図で説明します。
どんどん上がり続ける ”幸せベースライン” を、生理的欲求、安全の欲求のライン維持します。
なぜこのレベルかというと、日本は後進国や戦地ではないので、日本人において、全ての国民がこのレベルを十分に満たしているからです。
・住む家があり、安全な生活をしている
・学校や会社に通うことが出来ている
・顔を洗う、朝ごはんを食べることができている
など、何気ない日常を意識してみることで、私たちは数多くの成長によって成し得てきました。その当たり前の生活レベルを認識みること。
素晴らしいことに、常に、今この瞬間に感謝することができ、満たされて、充実してさえいれば、”幸せ感じ度” 超特大であり続けることができます。
MY VISION
ひとりワークショップ繰り返し、最終的に、自分の幸せ論のために、MY VISIONを完成させました。
幸せベースラインをあげない方法
私は、数年間、朝の散歩と体操をしています。
近くの神社やお寺を散歩コースに入れています。
手を合わせて、”歩いて来れた喜び”、”日の出が綺麗なこと” などの日常の何気ないことに感謝を伝えています。
神社やお寺は、お願いをする場所から感謝を伝える場所に変更してから、幸せをいつも感じられるようになりました。
”お願いごとをする” とは、成長することで幸せベースラインをあげること。
”感謝を伝えること” とは、今を満足して幸せベースラインをあげないこと。
まとめ
質問1:マズローの法則と、幸せとの関係ってどうなっているのでしょうか?
回答1:ピラミッドの縦軸の長さが、幸せを感じる大きさとリンクします。しかし、横軸に時間軸を入れることで、時間経過で幸せを感じにくくなります。劣化します。
質問2:絶えず成長しなきゃダメなの?
回答2:私の56歳という年齢においては、成長し続けなくても大丈夫。幸せでいるためには、感謝の気持ちをいつも持つことで感じることができています。
質問3:どんどん欲求が満たされていけば、”幸せ感じ度” も上がっていくのでしょうか?
回答3: 残念ながら、満たされても、満たされても、飽くなく追及が続きます。意識しなければ、人間は欲深いので、”幸せ感じ度”のベースラインが、上がっていきます。 一方、”幸せ感じ度”ベースラインは、疾患を患ったり、事業を失敗したりで、下がることもあります。
長い記事をここまでお読みいただき、感謝いたします🥰
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