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セブ島滞在記 天文台ACO(Akutsu Cebu Observatory)訪問

フィリピン・セブ島で初となる天文台をオープンした阿久津さんの自宅を訪問しました。

阿久津さんは定年退職後に、美しい星々求め、フィリピン・セブ島に移住。アマチュア天文家で、2023年3月に自宅を兼ねた天体観測所を建築されました。

◇   ◇   ◇


わたしは、
・中学生、流れ星観測で放射点を測定
・高校生、天文部所属で天文ガイドへ写真掲載
・大学生、作ったサークル名はミルキーウェイ(天の川)
・アルバイト先はプラネタリウム
・南十字星を見るためだけにオーストラリアをハネムーン先に。

自作望遠鏡をつくったり、暗室に閉じ籠り、モノクロ写真を自分で現像するほどの筋金入りのオタクでした。

大好きなセブ島に初めてできた天文台を訪問することに、何の迷いもなく、ワクワクして出かけました。

天文台は、当然、山の中にありました。セブ市内からかなり離れ、3つくらい山を上り下りした人里離れた場所に、その天文台ACO(Akutsu Cebu Observatory)はありました。

阿久津さんが山を降りて、セブ市まで迎えにきてくださるご好意に甘えて、難なくたどり着きましたが、自分一人で行けるかどうか不安な場所に立地しています。

◇   ◇   ◇

セブ島は赤道に近い常夏の島です。北緯10度。わたしは北半球の星座は頭に入っているのですが、日本から見る星座と北緯10度に位置するセブ島では、見え方が違うんです。

阿久津さんとたっぷりおしゃべりをさせていただく中で、セブ島の上空では、偏西風がほとんど吹きません。そして、大気が安定し、空気も澄んでいるため、揺らぎのない鮮明な星々が楽しめるとのことです。

Q:天体観測所をつくる過程での苦労はありましたか?

300坪の原野を購入したものの、日本人の私には何のバックボーンもなく、手作業で開墾するしかありませんでした。

雇った職人は設計図の見方が分からないので、口頭で伝えながらの作業でした。例えば、観測所に開閉式の屋根を作る際も、天文台を見たことがない彼らは屋根が動くことが理解できず、写真を見せて説明しました。

でも非常に腕のいい職人に恵まれて彼らは経験と腕だけでこれだけの観測所を作り上げてくれたんです。建設にあたり現地の人をたくさん雇用できたこともよかったですし、彼らに最初に星を見せられたこともうれしかったですね。

阿久津さんの記事


以下、思い出写真を添付↓

ACO(Akutsu Cebu Observatory)の看板
小型望遠鏡を2つ並べた双眼鏡
45cm反射望遠鏡から、直接自分のiPhoneで撮りました。
こんなに撮れるんだ、びっくり!


35cm屈折望遠鏡
45cm反射望遠鏡
胴体は寸胴鍋で自作されてます
よくみると、なべの取っ手が筐体に残っています
ドームの外にも望遠鏡
ここが屋根付きの観測所
大型の2台の望遠鏡や撮影機材がたくさん揃っていました


壁にはたくさんの写真
PCで写真や動画も
見ることができます
この場所で、お食事ができます。
料理を作る専用スタッフが常駐

阿久津さんと見学者たち
望遠鏡がとても大きいので、
ハシゴに乗ってみます
大型望遠鏡の外観


オリオン座が登ってきました。
日本とは緯度が違うので、形が違います



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フィリピン、セブ島のNPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で、里親支援を続けています。 子どもたちの大学卒業までの学費支援等、教育資金に活用させていただきます。 ホームページ→ https://daredemohero.com